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勇者の末裔

1黒王:2012/07/29(日) 23:17:40
設定

池野綾子
本作品の主役、38歳二児の母
容姿端麗で性格も純粋で正義感が強い。普段は穏やかで優しく少し天然な性格だが正義感が強いゆえに時には夫や息子でも厳しく怒る

太古の昔魔王と戦い封印した伝説の勇者をサポートした魔法使いカインの末裔。幼い頃に伝承を聞かされてはいたがほとんど関係がない話な為普通に暮らし結婚。夫と最愛の息子の三人で暮らし幸せな日々を送っていたが魔王が復活したため世界と家族を守る為、勇者の血を継ぐ次郎と共に旅立つ決心をする

牧井次郎
本作品の準主役、38歳
伝説の勇者アベルの末裔で伝説も聞かされてはいたが綾子と同じくほとんど関心はもってなかった
かなりの根暗で就職するまで影の薄い人生を送る
就職後も同僚と折り合いつかずすぐに退職しそれ以降は働かず家で引きこもり実家で親のスネをかじる生活を続けている
引きこもってアニメやゲームに没頭する中、伝説の魔王が復活したため自身はいやいやながらも魔王を倒せるのは自分しかいないと言われ渋々綾子と旅に出る事になる

池野祐介
綾子の夫、41歳
幼い頃から明るく活発に育ち大学時代に綾子と知り合う。誰もが羨むお似合いの二人はそのまま結婚。魔王が復活し旅立つ綾子を心配している

池野蒼太
祐介と綾子の子、14歳
祐介と綾子に育てられた蒼太は優しく元気に育ちクラスでも人気者
旅立つ母綾子を誰よりも心配している

魔王セト
今の文明が出来るよりも遥か昔に世界を支配していた者
強大な力を持ち敵う者などいなかったがある時不思議な力を持つ者が現れ二人の青年アベルとカインに力を与えた
勇者アベル、魔法を使うカインによってセトは苦しめられた
兵士や部下を全滅させられ窮地に追い込まれたセトだが魔王の力は強大でいざ魔王と勇者の戦いでは魔王はその強大な力で二人の勇者をはねのけた
このままでは敵わないと思った二人だが最後の力を振り絞りどんな者でも封印する魔法を唱えセトは封印された
しかし現在になり魔王復活を企てる組織が作られその封印は解かれてしまう

現代に蘇ったセトは世界を支配するため行動を開始する

2黒王:2012/07/29(日) 23:19:35

綾子「いってらっしゃいあなた、蒼太」
祐介「あぁ行ってくるよ、最近また例の事件が頻発してるから気をつけてな」

蒼太「本当気をつけて、戸締まりはしっかりね」
綾子「うん、ありがと、気をつけるわ」

いつもの日常
今日も綾子は朝早く起きて朝食を作った後夫と息子を送りだす
その後家事を一通り終え時刻は昼になろうとしていた

綾子「ふぅー…ようやく落ち着けるわね、お昼でも食べようかな」
昼食を食べながらテレビをつける

アナウンサー「世界で起きている謎の怪事件は増加傾向にありまだまだ予断を許さない状況になっています」
綾子「また増えてるのね、心配だわ」
今世界では謎の怪事件と言われる事件が多発している。急に人がいなくなったり大量の人間の死体が見つかったりしているというのだ。
当初はヨーロッパが中心で事件が起きていたが時間が経つにつれ世界中で起きるようになり、今では日本でも事件が起きる状況になっている
綾子「気をつけなきゃ、祐介さんや蒼太にも気をつけてもらわないと」
そう思いながら昼食を終え、買い物に出かけようかと思っていたが急な睡魔に襲われた
綾子「ごはん食べたら眠くなってきちゃった、買い物行く前にちょっとお昼寝しちゃおっと」
最近は家事に忙しく合間を縫って趣味の裁縫もやっていたので綾子は疲労が溜まっていた

結構な時間が経った
綾子「う…うーん…、いけない結構寝ちゃったわ
今何時かしら、……え?5時!?やだ、夕食の買い物行かなきゃ」

アナウンサー「凄い状況です!、今まさにその怪物が目の前で破壊を繰り返しています!」
綾子「ん?このチャンネルこんな時間に特撮なんてやってたかしら」
チャンネルを変える綾子

綾子「え?どのチャンネルも同じ事やってる……な、なんなのこれ?」
いきなり衝撃的な映像を見て戸惑う綾子
アナウンサー「○○地区では建物がたくさん無惨に壊されていき、人々にもたくさんの死傷者が出ています!」
綾子「○○地区!?すぐ近くだわ!!祐介さんと蒼太に連絡いれないと!」
寝起きの気だるさから一転、慌てふためく綾子はとにかく携帯を探す

綾子「あったわ!、えっと祐介さんの会社の番号は…」
プルルルル!
急いで電話を掛けようと思ったその時、手にしていた携帯が鳴る
画面には祖母の文字、おばあちゃんからだ

綾子「も、もしもし!?おばあちゃん?そっちは大丈夫?ゴメン今急いで祐介さんと蒼太に電話したいからまた後で掛けなおすね!私は大丈夫だから」

祖母「ついにこの時が来た…」
祖母はこんな状況にも関わらず意味深な事を一言呟いた

3黒王:2012/07/29(日) 23:20:48

綾子「え?何?とりあえずまたすぐ掛け直すから!」
電話を切ろうと思った瞬間すかさず祖母が話してきた

祖母「まて!切るんじゃない、話を聞きなさい、これは今起こってる事の話だ。そしてあんたと勇者の末裔にしか解決出来ない話だ」
祖母はこんな時に何を言ってるんだろう?

綾子「おばあちゃんまた伝説の話!?ゴメン、また聞くから今は〜」
祖母「いいから聞きな!私があなたに語った事は作り話でもなんでも無い、今起こってる事はなんだ?
魔物が次々と人々を襲っている。この状況とあんたに話した伝説は何が違う?
いずれ復活する魔王を倒せるのはあなたたちしかいない
だからしっかり子孫に伝えていかなければいけない話だったんだよ」

祖母はいたって真剣な声で語る

綾子「そ、そんな事……大体魔王なんてそんなおとぎ話みたいな事……」

祖母「じゃあ外で暴れてる魔物はなんだい?普通に考えたら魔物だっておとぎ話じゃないのか?、だが実際に今この世界に現れ破壊を繰り返している
これは現実で魔王はおとぎ話だってかい?
伝説の通り魔物はいたんだ、だったら魔王の復活が近いのはもう間違いない」


綾子「ちょっと待って、なんでその魔王や魔物が復活するの?昔聞いた話じゃご先祖様が封印したって…」

祖母「おそらく、良からぬ事を考えている輩だろう……
とにかく一刻を争う事態だ、あたしは今からそっちに向かう。夜には着くと思うから二人だけで話をしよう。その時に話さなければならない事をすべて話す、わかったね?
今はとりあえず家族の無事を確認するのが先だから早く連絡しな、それじゃ」

綾子「ちょっとおばあちゃん!?来るってこんな状況で…」
ガチャ、プー、プー、

綾子「どういう事なの…私にしか救えないって…

いけない!今はそれより祐介さんと蒼太よ」

その時玄関が開いてドタドタと凄い勢いで足音が迫ってきた
蒼太「母さん!大丈夫!」

リビングのドアを開けた途端息子が凄い勢いで言葉を放ってきた
綾子「蒼太!あなた無事だったのね!良かった……」
綾子は涙をこらえ蒼太を力一杯抱き締める

蒼太「母さんも無事で良かった…
痛た、ちょっ、ちょっと母さん痛いよ」
微笑みながら蒼太は言う

綾子は何よりも嬉しくて力を入れすぎてしまった

綾子「ゴ、ゴメンなさい!本当に安心してはしゃぎすぎちゃった」

蒼太「それより父さんは!?」

そうだった、まだ安心しきってはいけない、そう思い綾子は会社に電話しようと思ったがもう会社も終わっただろうと思い祐介の携帯に電話した

4黒王:2012/07/29(日) 23:21:33

プルルルル…ガチャ

綾子「もしもし!あなた大丈夫?」
祐介「綾子か?良かった、こっちからも何回か掛けたんだけど全然繋がらなかったんだよ。こっちはなんとか大丈夫、そっちは大丈夫か?蒼太は?」

綾子「私も蒼太も大丈夫よ、あなた今日は家まで帰ってこれる?」
祐介「今から帰るよ、これからどんな状況になるかわからないし時間が経てばもっと酷くなるかもしれない、今ならまだ大丈夫そうだから今から帰るよ」

綾子「わかった、待ってる、お願い無事に帰って来て」
祐介「ありがとう、愛してるよ綾子」

綾子「私もよ、……うん、わかった、それじゃ待ってます」
綾子は心配そうに電話を切った

綾子「蒼太、お父さんは大丈夫よ」

蒼太「良かった、後は無事に帰って来てくれることを祈るだけだね」

綾子「そうね、それとおばあちゃんも…」

蒼太「え?おばあちゃん?おばあちゃんがどうしたの?そういえばおばあちゃんは?」

綾子「え?あ、あぁなんでもないわ、おばあちゃんはさっき電話して大丈夫だって、心配ないわ」

蒼太「良かったぁ、とりあえずお父さんを待とう」

綾子「そうね…と、とにかくテレビで状況確認しつつお父さん待ちましょう」


綾子は夫と息子の無事に安心するも内心祖母の言葉が気にかかっていた

5名無しさん:2012/10/10(水) 21:02:50
続きを!

6名無しさん:2012/10/14(日) 08:11:13
続きはまだか!

7黒王:2012/10/20(土) 00:44:12
あら需要無いと思ったから書くの止めちゃったけど書いた方が良いかな?

8名無しさん:2012/10/28(日) 18:20:31
なぜ需要がないと思ったのか!
需要は常にある

9名無しさん:2012/11/23(金) 01:30:06
需要はあるぞ!

10名無しさん:2012/11/27(火) 00:37:38
頼む、書いてくれ・・・

11名無しさん:2012/12/02(日) 02:51:52
続きをくれー

12名無しさん:2012/12/08(土) 02:13:40
まだかっ

13名無しさん:2012/12/15(土) 01:33:27
続きをください!!

14フェラガモ 財布:2013/04/30(火) 16:28:01
お世話になります。とても良い記事ですね。 フェラガモ 財布 http://www.salvatoreferragamoofficial.com/

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16黒王:2022/02/09(水) 12:28:38
夜になりしばらくした後家のドアが開く音がした

祐介「ただいま!綾子!蒼太!」

綾子「祐介さん!」蒼太「父さん!」

三人は玄関で抱き合い皆が無事であった事をそれぞれが喜んだ

祖母「皆無事で良かった」

祐介の背後から綾子の祖母が顔を見せる

綾子「おばあちゃん!」蒼太「え?ひいおばあちゃん?」

祖母「蒼太、久しぶりだねぇ」

祐介「あ、す、すみません」
綾子と蒼太から体を離す祐介

祐介「実はさっき帰ってくる途中に会ったんだ」

蒼太「ひいおばあちゃん無事で良かった!」

祖母「蒼太も無事で安心したわい………ところで綾子…」

綾子「……うん、わかった」
暗い顔を見せる綾子…

祐介「どうしたの綾子?なんかあるのかい?」

綾子「え?…ううん、なんでもないよ!…それよりお義母さんやお義父さん、妹の洋子ちゃんなんかは連絡した?」

蒼太「そうだ!お爺ちゃんとお婆ちゃんは!?」

祐介「さっきから連絡してるんだがこの状況化で電話自体中々繋がらないんだ、もう一回繋がるまで連絡してみるしかない」

綾子「うん、そうして。蒼太もお爺ちゃん達に元気な声聞かせてあげて……私はちょっと二階でお婆ちゃんと大切な話があるから少しだけ席外すわね」

祐介「大切な話?…何かあったのかい?」
心配そうに綾子を見つめる祐介

祖母「いーや大丈夫、ただ一刻を争う話だから少しだけ綾子を借りるよ」
二階へ向かう祖母

綾子「ごめんなさい少しだけ待ってて、あなたはとりあえずいろいろな人に連絡を」

祐介「わかった、とりあえず連絡してみる」

祐介と蒼太は一階のリビングで連絡を、綾子と祖母は二階へ向かった

17黒王:2022/02/10(木) 06:29:39
数時間前……とある食卓

父「お前はまだ仕事見つからないのか次郎!」
父母息子の三人の食事…会話は常に父が怒鳴りそれを母が嗜めるような日常

母「お父さん、次郎も辛いのよ!気持ちを汲んであげて!」
父「お前がそうやってずっと甘やかすからこいつがこうやって弱い人間に育ったんだ!」

父「いいか?会社なんてものは嫌な事だらけなんだ!それをみんな我慢して続けてるんだよ…いい加減甘えを捨てろ!もうお前を養う金もないぞ!わかってるのか!」

無言で飯を口に運ぶ次郎
次郎「………わかってるよ」
父「お前なぁ、本当にわかってるのか?その歳で今だ無職なんて……」

母「お父さんもう止めてあげて!……ほら次郎もう食べ終わったなら上に上がってなさい」

次郎「……うん」
二階の自室へ戻る次郎

父「おい待て次郎!話はまだ……!」

母が父を抑えている間に逃げるように自室へ戻った

長年無職の牧井次郎、その部屋は片付けもせず散らかり放題……親に甘えてお金を貰いフィギュアとゲームが散乱する典型的な引きこもりのオタク部屋

次郎「はぁー…ったく毎日毎日うるせーなぁ、仕事なんてしたら負けだっつうの」
次郎「まぁお袋に甘えてる限り生活には困んねぇからいいや」

パソコンの前の椅子に深く腰掛ける
次郎「憂さ晴らしに今日も朝までネトゲ三昧と行きますか!」

パソコンの電源をつけいつものネットゲームに没頭する次郎

一度も席を立たず数時間あまり続けていた時…

次郎「イエー!とりあえず現時点最強武器ゲットー!はぁーここまで来るの苦労したわぁ…ギルメンにも報告しとくか……」

ネット仲間にメッセージを打ち込む次郎
しかしキーボードを打っていると突然、パソコンの画面が暗くなる…

次郎「うん?なんだよこれ……おいちょっと嘘だろ!まさか壊れた?」

パソコンの裏の配線を確認をしようと立ち上がった時だった……

ドーン!!!……ガシャン!!

一階から物凄い衝撃音とガラスが割れる音がした


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