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アルテミス アナザーストーリー(改)2 byBiBi

22BiBi ◆8cBPUextJk:2012/12/01(土) 10:02:28
Artemis0531
『ラリカとユリアー 2』
 ネオガイア星人の遺伝学者ラミアーと2人の子供ラリカとユリアーを乗
せた宇宙船イリオンは、太陽系2番目の惑星金星の公転軌道上を周遊して
いた。金星の公転軌道は地球よりもかなり太陽に近いが、ネオガイア星の
テクノロジーで建造された宇宙船の中は快適だった。

ラミアーは宇宙船を制御している人工知能Ilionに、ネオガイア星へ針路
をとるように命じた。2人の子供たちに、自分の生まれた星を見せてあげ
たかったのだ。
「ネオガイア星ってママの星?」
ユリアーがラミアーの腰に抱きついてきた。この少女はかなり甘えん坊だ。
それを見たラリカもユリアーに続く。ラミアーが2人の頭を優しく撫でて
やった。指先に絡む髪はまるでシルクのようだ。
「そうよ。アナタ達にママの故郷を見てほしいの。それにユリアーちゃん
とラリカちゃんの買い物もしなくちゃ。通販でもいいけど、お店で実物を
見て買う方が楽しいわよ?」
以前のラミアーなら、実際に店に足を運んで買うのは非効率的だと思って
いただろう。それが今では、子供たちと一緒にショッピングするのが楽し
みで仕方ない。

「何か欲しい物はある?」
「ユリちゃんの着てた服がいい」
「僕、玩具がいい。キュクロプスのプラモデルが欲しい」
ユリアーは女の子らしくオシャレが好きで、地球のファッション雑誌を愛
読していた。ちなみに『ユリちゃん』というのは蛇原優里という名のモデ
ルで、ユリアーのお気に入りだ。ラリカは宇宙船とかロボットの玩具が好
きだった。宇宙船イリオンの船内にはいたる所に大小さまざまな玩具が並
んでいて、さながら宇宙船が玩具博物館になったようだ。

「30秒後にワープします。安全のためシートに座って下さい」
人工知能Ilionの指示に従って、3人はシートに座った。ラミアーを真ん
中に3人並ぶ。イリオンがワープ航法に入った。太陽系とネオガイア星は
約5000光年離れている。グレイの宇宙船なら一瞬の距離だが、イリオンが
ネオガイア星に着いたのは10日後だった。


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