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アルテミス アナザーストーリー(改)2 byBiBi

1BiBi ◆8cBPUextJk:2012/10/27(土) 12:51:46
■■■ はじめに
 アルテミスアナザーストーリー by BiBi の2スレめです。この2スレ
めを読む前に1スレめをお読み下さい。その1スレめを読む前にオリジナ
ルストーリーをお読み下さい。

■ 『生体実験』のオリジナルストーリー
 大半の方は、 http://eirian.h.fc2.com/index.html へアクセスし、トップ
ページの『本館入口』に進むのが一番便利だと思います。トップページで
は、画面上のほうに少しエッチな広告が表示されます。周囲に人がいる場
合はご注意下さい。最新の更新をチェックするには、2ちゃんねるにアク
セスして『生体実験』でスレッド検索をするのが良いかも知れません。

■ アナザーbyBiBiの前スレ
 アナザーストーリー掲示板内にあります。URLはこちらです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1243254237/

■ 必ずお読み下さい
 本アナザーストーリーには性的なシーン、残酷なシーンがあります。そ
れらに嫌悪感を覚える方は読まない方が良いと思います。あと未成年の方
は読んではいけません。

文中に登場する名称や設定等は全て架空のものです。同名または類似した
表現があっても、実在のものとは全く関係ありません。また物語を読んで
何かを連想したとしても、それは読者の想像の産物です。

■ その他
1.本アナザーストーリーの世界観は、オリジナルストーリーにある2つ
のパラレルワールドから製作に都合の良い部分を集めて合成しています。
したがってオリジナルストーリーと歴史や世界観が矛盾する部分があるか
も知れません。そこらへんは柔軟に解釈して下さい。

2.リクエスト等は参考にさせていただきますが、応えられないかも知れ
ません。ご容赦下さい。

3.現時点で本アナザーのみに登場するキャラクター等は、必要に応じて、
オリジナルストーリーおよび他のアナザーで自由に使って下さい。設定な
どの変更も可です。

4.本アナザーは1行33文字で書かれています。閲覧の環境によっては見
づらい事があるかも知れませんが、ご容赦下さい。

これ以外の設定などは、前スレの書き込み1と2を参照して下さい。
登場人物に関しては >>2->>5 を参照して下さい。

59BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:34:27
Artemis0561
『プチレアとヒロ〜その2』
 プチレアとヒロの奇妙な同棲生活が、ここブロンクス地区の廃倉庫で続
いていた。そこは電気も水道も通っていなかったが、それほど不自由はな
かった。

 その夜は、いつもはスモッグに覆われているニューヨークの空には珍し
く、星がよく見えた。プチレアは廃倉庫の窓から星の瞬きを眺めながら、
惑星タイタンに思いをはせていた。窓枠が切り取った四角い夜空の中に、
惑星タイタンが――正確には惑星タイタンの主星の光だが――あるのか、
プチレアには分からなかった。
(故郷があるというのは、どういう事なのだろうか?)
惑星タイタンは巨人レアの故郷だが、レアの分身であるプチレアの故郷と
言えるのだろうか……。

(そういえば、ヒロの国は日本だったな。あそこは今、ネオガイア星人に
占領されている。故郷に残した家族や友人の事が、さぞ心配だろう)
ヒロに視線を移すと、男は黙々とデジカメの画像を編集していた。大半は
プチレアの卑猥な画像だ。プチレアは声なくため息をつくと、ふと空腹を
感じた。

 プチレアも地球人同様、生きるためには食事を摂らなくてはならない。
好物は肉で、すでに地球人を何人か食べている。ただし食べる物は、必ず
しも人肉でなければならないというわけではなく、他の動物や穀物などで
もよかった。実際、銀行強盗を食べたのを最後に、地球人を食べてはいな
い。その代わり、近所の食料品スーパーの倉庫のシャッターが何か強力な
力でこじ開けられ、大量の食品が紛失するという事件が頻発するように
なったが……。

「ヒロ……」
プチレアが少し恥らうような声で呼ぶと、ヒロが嬉しそうに顔を輝かせて、
デジカメを撮影モードにセットした。
(また写真を撮るのか)
プチレアは自分に向けられたレンズを見つめながら、ゆっくりと両膝を開
いてM字開脚姿勢になった。

「プチレアさん、見えなくなっちゃうから、まだ触ったら駄目ですよ」
「分かってる」
プチレアが腰を浮かせた。これでヒロにはオマンコも肛門も丸見えだ。
「プチレアさん、奥まで見ていいですか?」
「あぁ、いいぞ。手で開いて見てくれ」
地球人の数倍のサイズのオマンコは、ヒロの親指以外の計8本の指をあっ
さりと飲み込んだ。

陰唇がバクッと左右に開かれた。まださほど濡れていなかったにもかかわ
らず、淫液がドロリと流れ出てきた。巨人は淫液の量も多いのだ。
「凄いです、プチレアさん。オマンコの中が肉の襞(ひだ)で覆われてい
て……、あ、オシッコの穴がヒクヒクしてます」
ヒロが観察するように、陰唇の内側を覗き込んだ。プチレアの口がわずか
に開き、悩ましい声がもれた。プチレアは露出が好きなマゾだった。
「アァアアア……、そんな恥ずかしい事を言わないでくれ」
そう訴える声は、嬉しそうだ。

60BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:35:05
Artemis0562
「中に指を入れてもいいですか?」
「ああ、かまわない。挿れてく……アヒィ?!」
プチレアが小さな悲鳴をあげた。
「そ、そこは違う。ち、膣に挿れ……、ひぐぅぅぅ!」
ヒロが中指を挿入したのは、尿道の穴だった。身長10メートルの巨人の尿
道口だからこそできる荒業だ。

「くっ、そこは違うと言って……アヒィ?! いや、やめてぇ……」
拒絶の声が、尿道内の指が回転運動を始めたとたん、甘い悲鳴に変わった。
「プチレアさんのオシッコの穴、すごく熱いですよ?」
ヒロの声も興奮で上ずっている。自分の数倍もある巨人の尿道を恐れ気も
なく指でかき回す事のできる、この男は、もしかしたら本当にヒーローに
なりうる器の持ち主なのかも知れない。
「気持ち良いですか?」
「ば、馬鹿。そんな所をかき回されて気持ち良いはずがないだろう」
そう言いながらも、プチレアはM字になった両脚を更に大きく開いて、ヒ
ロに向けて股間を突き出している。

「今度はここですよ?」
ヒロがプチレアの秘裂上端の包皮を剥いた。身長10メートルの巨人女のク
リトリスは、成人男性の親指ほどある。そして感度は……。
「アヒィッ?! や、やめ……、そこは今はやめ……て……キャアアア!」
ヒロがクリトリスを口に含んだ瞬間、プチレアが悲鳴をあげた。
(やっぱり感度が異常だ。こんなに感じるはずがない)
プチレアは拳を握りしめた。噛み締めた上下の歯がギリギリと音をたてる。
見ると、かたく閉じられた瞼の間から、涙が溢れ出している。

 ヒロがデジカメを、プチレアの満開のオマンコに当てた。
「あぁ……、イヤァ……」
性器の内側を撮影される行為は、露出と羞恥好きなマゾのプチレアを狂喜
させる。フラッシュの閃光のたびに、切なそうな喘ぎ声をもれた。
「ヒィィィ! た、頼む。もう許して……」
肉突起を覆う薄い粘膜を歯で擦られると、切迫したような悲鳴を迸らせた。
今のプチレアの姿をもしも誇り高いタイタンの女戦士レアが見たら、きっ
と憤慨するだろう。

「ヒロ、もういい……。やめて」
プチレアの声は、息も絶えだえといった様子だ。ヒロがクリトリスがか口
を離すと、プチレアはなかばホッとしたような、なかば不満そうな目でヒ
ロを睨んだ。
「プチレアさんのクリトリス、すごく美味しかったです」
「う、うるさい、馬鹿」

 プチレアがオマンコに指を這わせた。地球人の数倍の長さの指が、クリ
トリスの上を往復し始める。
「ア、アァ……、き、気持ちいい」
今までヒロに舐められていたそこは、おそろしく敏感になっていた。
「あうぅううう……、ヒロの馬鹿者。オ、オマエのせいで……」
その喘ぎ声は、何もない空間から聞こえた。正確には、何も見えない空間
から聞こえた。

61BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:35:42
Artemis0563
 プチレアはオナニーをすると身体が透明になるのだ。オナニーで快感を
得ている間だけ――という制約付きだが、この能力は、身長10メートルの
巨人が地球で生活するのに非常に便利だった。最近はオマンコを弄る強さ
を加減して、透明な状態を長時間維持する事が可能になっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……。アタシは出かけてくる」
何も見えない空間から蕩けるような声がした。押し殺したような喘ぎ声が
倉庫の出口に向かって移動し、シャッターが自動ドアのように開閉した。
「行ってらっしゃい」
独り残されたヒロは、携帯電話を取り出してネットに繋いだ。

 30分ほどして、シャッターが再び開閉した。そして獣じみた喘ぎ声が聞
こえるや否や、何もない空間から半透明の液体が噴き出した。やがて液体
の噴出が止まると、地面に息も絶えだえでしゃがむプチレアの姿が現われ
た。
「はぁ、はぁ、はぁ……。危なかった。近所の食料品店の倉庫を往復する
までなんとかイクのを我慢できたが……、もしも途中で絶頂に達していた
ら、騒ぎになっていたところだ」
「大変でしたね」
などと、飄々と(ひょうひょうと)答えるヒロを、
「オマエがクリトリスを咥えたりするからだろう」
プチレアがキッと睨んだ。

「ところでヒロ、何をしているんだ?」
見ると、ヒロは真剣な表情で携帯電話を弄っている。
「また卑猥なサイトでも見ているのか? 出会い系というやつか?」
「違いますよ。出会い系サイトなんてサクラばっかりですよ」
「さくら? たしかオマエの国の代表的な樹木だったな?」
「いえ、それは桜です。て、そうじゃなくて、いま見てるサイトは……」

ヒロが真剣な表情で見ているのは、地元情報の掲示板だった。この男は観
光案内に載っていないような廃ビルなどを巡るのが趣味で、主な情報源は
このての掲示板だった。そして、そのような掲示板には、内容の真偽は別
として様々な情報が溢れていた。

「プチレアさん。この近くの駐車場が、犯罪者の溜まり場になっているら
しいです」
「犯罪者?」
「はい。地元のティーンエイジャーに麻薬を売っている連中です」

 比較的最近のホワイトハウスの試算によると、全米で年間に売買される
麻薬は640億ドル。そして国立薬物乱用研究所(NIDA)とミシガン大学の
調査では、アメリカの高校生の約半数が、卒業までに大麻を含む何らかの
薬物を使用した経験を持つらしい。アメリカにおけるティーンエイジャー
への麻薬の蔓延は深刻で、それには街頭で麻薬を売る売人の存在が大きく
関与している。

「そうか……」
プチレアの返事はうわの空といった風だ。
「麻薬の売人をやっつけに行かないんですか?」
一方ヒロの顔は妙に真剣で、何かを期待するように輝いている。
「なぜアタシが、地球の麻薬の売人をやっつけなくてはならないんだ? 
それは地球の警察の仕事だろう?」

62BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:36:18
Artemis0564
「警察だけじゃ駄目なんです。世界には、警察が手を出せない悪が存在す
るんです。僕の国にも、電力会社から献金を受け取って原発の危険性を見
逃している政治家がいて、たしか名前は石……」
プチレアが首を横に振って、ヒロの言葉を遮った。
「ヒロ。何度も言うが、警察が手を出せないような悪には、個人の力など
絶対に届かないんだよ? たとえそれが身長10メートルの巨人でもだ」

「それにアタシは正義の味方じゃない。オマエを襲っていたギャングを殺
したのも、この前銀行強盗を殺したのも、食うためだ」
「でも……」
「ヒロ、長生きしたかったら、悪人をやっつけようなんて考えは捨てろ」
そこまで言って、プチレアは地面に横になって目を閉じた。別に眠かった
わけではなく、ヒロの夢物語に付き合いたくなかったのだ。

 その夜遅く、ヒロはプチレアが眠っているのを確認してから、1人で廃
倉庫を抜け出した。そして携帯のナビを頼りに、駐車場の1つに行き着い
た。あたりは薄闇に包まれていた。地面を照らす1つしかない照明灯がチ
カチカと点滅し、その周囲を光に引き寄せられた蛾が飛んでいる。駐車場
の敷地は600平方メートルほどで、周囲はコンクリートの壁で囲まれてい
る。壁には、個性の感じられない模様のような落書きがされている。この
ての落書きは、ホームレスやストリートチルドレン達の暗号なのだという
噂もあるが、その真偽は定かでない。駐車場の片隅には、ゴミや不法投棄
された電化製品が転がっている。見ると、電化製品はどれも中身を抜き取
られている。

 ヒロは投棄された冷蔵庫の後ろに隠れて、駐車場の中を窺った。
「プチレアさんがやっつけないんだったら、僕がやっつけてやる」
しばらくすると数名の男が現われた。人数は6人。どうやら3人組のグ
ループが2つの内訳らしい。いずれも年齢は十代後半といったところだろ
う。どの顔からも人間性を欠いた凶悪さが滲み出ていて、親のスネをかじ
りながら反抗期を謳歌している日本の不良少年たちとは、根本的に異なる。
ヒロの喉がゴクリと音をたてた。

男達は周囲を用心深く見回してから、ズボンの股間の部分に片手を突っ込
んだ。冷蔵庫の後ろに隠れているヒロには気付いていない。手がズボンの
中でゴソゴソと動き、抜き取った時には小さなビニル袋を握っていた。ビ
ニル袋の中身は、言わずもがな――だ。麻薬の売人は、よく下着の中に麻
薬を隠す。モッコリと股間が膨らんでいても大半の人はペニスのせいだと
勘違いするし、警察もセクハラで訴えられるのを恐れて下着の中まで調べ
ようとしないからだ。

 ヒロがポケットからデジカメを取り出し、男達に向けてかまえた。
シャッターボタンに触れる指が、緊張で震えている。
「犯行現場の写真を警察に送るんだ。あとネットにも公開して……」
薄暗い駐車場に、フラッシュの閃光が走った。あろう事か、フラッシュを
オンにしたままだったのだ。

「誰だ?! あそこだ。逃がすな!」
男達が口々に喚いた。ヒロは逃げようとしたが、恐怖とパニックのせいで
満足に走れない。ヒロが男達に捕まるのに30秒とかからなかった。小柄な
ヒロはたちまち押さえつけられえ、先ほどまで隠れていた冷蔵庫の中に押
し込まれた。冷蔵庫も他の電化製品のように中身を抜き取られていたので、
身長168センチの身体はすっぽりおさまった。ちなみに男達がヒロを冷蔵
庫に押し込めた理由は、逃げられないようにするためと、冷蔵庫ならば蓋
を閉めれば死体を隠すのに便利だからだ。

63BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:36:49
Artemis0565
 冷蔵庫を6人の男達が取り囲んだ。
「テメェ、何者だ?」
「あ、ぼ、僕は……」
四角い冷蔵庫の中からヒロが恐るおそる見上げると、人間味を欠いた顔が
自分を見下ろしている。どの顔も、以前に出くわしたストリートギャング
よりも更に凶悪そうだ。

男の1人が銃を取り出して、冷蔵庫の中で仰向けに横たわるヒロの股間に
銃口を押し当てた。
「テメェ、何者だ?」
同じ質問が繰り返された。ヒロの口から、恐怖に引きつった声がもれる。
「ポリスじゃなさそうだな」
「こいつデジカメを持ってるぞ? トップ屋か?」
トップ屋というのは、事故現場やゴシップ写真を出版社に売ってる生計を
立てている者たちの総称だ。当然その中には、麻薬の密売現場の写真も含
まれる。
「パパラッチの仲間か?」
「パパラッチには昔からむかついてるんだ。コイツ、殺しちまうか?」

「いや待て。それより良い考えがある。俺の知り合いに、SM好きのホモが 
いるんだ。そいつに売っちまうか?」
男達の話す英語はひどいスラングで、幸か不幸か、ヒロにはそのおぞまし
い会話の内容が解らなかった。
「へへへ。そいつは良い。オイ、たっぷりココを虐めてもらえよ?」
男が笑いながら、ヒロの股間に押し当てた銃をグリグリと動かした。四角
い冷蔵庫の中から、引きつった男の悲鳴が迸った。

「ぼ、僕は日本人だぞ。こんな事したら問題になるぞ」
「聞いたか? こいつ、ジャップだぜ。こいつはラッキーだ。ジャップは、
チンク・クーリーやグックよりも高く売れるからな」
ジャップ、チンク・クーリー、グックは各々、日本人、中国人、韓国人に
対する蔑称だ。
「オイ、ジャップは外国で殺されても『自己責任』なんだろ?」
男が蔑むような目でヒロを見下ろした。昔、イラクでボランティア活動を
していた日本人が武装勢力に拉致された時、日本政府が『本人の自己責任
だ』とコメントし、世界中から顰蹙(ひんしゅく)と冷笑を買った事があ
るが、男もそのコメントを聞いた1人なのだろう。

男の1人がポケットからナイフを取り出した。
「とりあえず逃げられないように、両足の指を1本ずつ切り落とそうぜ」
たしかに足の指を切断されたら満足に走る事ができないが、逃亡防止の方
法として、足を縛るのではなく指の切断を思いつくあたり、男達の異常性
と残忍さがうかがえる。
「押さえつけろ」
「コイツ、じっとしろ。騒いだら、睾丸を切り取るぞ」
「そいつはマズイ。口とアナルとペニスを傷つけたら、高く売れない。あ
と顔も殴るなよ?」

 ただでさえ冷蔵庫の中に窮屈な体勢で押し込まれているヒロは、たいし
た抵抗もできず靴を脱がされ、続いて靴下も剥ぎ取られた。ナイフがつま
先に当てがわれた。刃渡り15センチほどの刃は、不気味な光沢を放ってい
る。今までもたっぷりと血を吸ってきたのだろう。次の瞬間、冷蔵庫の中
に血しぶきが飛び散り、ヒロの絶叫が響き渡った。

64BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:37:27
Artemis0566
 男達は……、何が起こったのか理解できなかった。ヒロの足にナイフを
突き立てようとしていた男の腰から上が、まるで爆発したかのように消し
飛んだのだ。
「わ、わわわ……うわあああ!」
人間の上半身が吹き飛ぶ光景を下から目撃してしまったヒロは、まだ悲鳴
をあげ続けている。男が吹き飛んだおかげで、間一髪、足の指を失わずに
済んだ事にも気付いていない。

「な、何だ?! 何が起きたんだ?!」
男達はなかばパニック状態に陥りながら、周囲を見回した。そして駐車場
の出入り口を指差した。
「な、何だよアレは……。きょ……巨人? バケモノ?!」
男が発した『巨人』という単語を聞いて、ヒロが冷蔵庫から顔を出した。
「プチレアさん!」
見ると、プチレアは全身がほんのりと上気し、内腿が粘液にまみれている。

 ヒロが廃倉庫を抜け出して10分ほどして、プチレアは目を覚ました。そ
してヒロがいない事に気付いた。悪い予感がしたプチレアは、廃倉庫周辺
の駐車場を片っ端から見て回った。もちろんその間は、ずっとオナニーを
して透明になる必要があった。そしてヒロが襲われているところを発見し
たプチレアは、地面に転がっていたソフトボール大の石を拾って、男に向
けて投げたのだった。身長10メートルの巨人が投げた石は、男の上半身を
跡形もなく粉砕した。

 男は残り5人。
「うぉおおおおおおおおお!」
プチレアは男達までの距離――およそ30メートル――を1秒で駆け抜けた。
男達にしてみれば、瞬間移動したように見えただろう。右ローキックの一
閃で、男4人の身体が宙に舞った。即死なのは確認するまでもない。

「こ、このバケモノめ!」
残る1人がプチレアに銃口を向けて、引き金をしぼった。プチレアの太股
が血を噴いた。――が、身長10メートルの巨人にとっては、少し太いめの
針で注射をされた程度だ。
「おのれ! 地球人め」
プチレアの前蹴りが男の身体を肉片に変えた。
「プチレアさん、あのぉ……」
30秒ほどして、冷蔵庫の中から情けない声が聞こえた。

 誰かが呼んだパトカーのサイレンを背中で聞きながら、プチレアとヒロ
は廃倉庫に戻った。プチレアは倉庫の地面に腰を下ろし、無言で、太股の
傷から銃弾をほじくり出した。銃弾の摘出を終えると、オマンコに指を這
わせた。

プチレアがオナニーをすると身体が透明になるが、肉体に現われる変化は
それだけではなかった。傷の回復力が、飛躍的に高くなるのだ。5分ほど
で出血が止まり、傷の痛みがマシになった。10分後には、瘡蓋(かさぶ
た)ができていた。おそらく30分ほどで薄皮が形成されるだろう。プチレ
アは無言でオナニーを続けた。

「プチレアさん……」
消え入りそうなヒロの声が聞こえたが、無視した。
「すみません。僕のせいで……」
プチレアの身体は透明になっていて、ヒロにはその表情を見る事はできな
かった。

『プチレアとヒロ〜その2』 〜 おしまい

65BiBi ◆8cBPUextJk:2013/06/11(火) 22:39:56
■■■ 最新の投稿 2013年6月11日
>>59-64 『プチレアとヒロ〜その2』

■■■ 前スレ
アナザーストーリー掲示板内にあります。URLはこちらです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1243254237/
タイトルは『アルテミス アナザーストーリー(改) byBiBi 』です。

■■■ 目次
>>2-5 登場人物の紹介など

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>6 『襲来』
>>7-10 『アルテミスの被虐生活1』
>>22-30 『ラリカとユリアー2』
>>33-36 『プチレアとヒロ〜その1』
>>42-57 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その1』
>>59-64 『プチレアとヒロ〜その2』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>12-20 『八谷早苗の回想 013 〜 勤務初日05』

■■■ 出版
オリジナルストーリーの作者さんが、amazonのKindle本に『小説 生体
実験』を上梓されました。詳細はamazonにアクセスして『コスミックエロ
ス』と『エイリアン』の2ワードで検索するか、もしくは下記にアクセス
して下さい。
http://t.co/4tqJQolP6v

66BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/09(金) 19:23:11
■■■ 出版
オリジナルストーリーの作者さんが、amazonのKindle本に『小説 生体
実験』を上梓されました。詳細はamazonにアクセスして『コスミックエロ
ス』と『エイリアン』の2ワードで検索するか、もしくは下記にアクセス
して下さい。
http://t.co/4tqJQolP6v

■■■ まとめサイト
オリジナルストーリーのまとめサイトのURLが変更されました。
新しいURLはこちらです。
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html

2ちゃんねるの『生体実験』は、今まで通り閲覧できます。2ちゃんねる
にアクセスして、『生体実験』でスレ検索して下さい。

67BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:40:10
Artemis0567
『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その2』
 アルテミスとツトムを乗せた車は、広い道路――おそらく国道だろ
う――を南に進んだ。車内に会話はなかった。見ると、助手席の上に、大
きなレジ袋が置かれている。途中、大型雑貨店――ホームセンター――に
寄って買い物をしたのだ。買い物はツトムが1人でしたので、アルテミス
は袋の中身を知らない。

ツトムはハンドルを握りながら、バックミラーで後部座席をチラチラと見
ていた。そのたびにおとなしそうな顔に不気味な笑みが浮かんでいる事に、
本人は気付いているのだろうか……。後部座席には、金属の仮面の上に豚
のマスクを被ったアルテミスが、素晴らしい肉体を横たえている。美しい
マゾ女は、バックミラー越しのツトムの視線に気付いていないのか、無言
で、窓の外を流れる街灯をぼんやりと数えていた。

 さらに10分ほど走っただろうか、車は少し寂れた感じのオフィス街の一
角に停まった。ツトムがエンジンを切って、後部座席を振り向いた。
「着きましたよ」
窓越しにビルの1つを指差した。
「ナントカって名前の都知事が設立してあっという間に経営破綻させた、
銀行の成れの果てです。ずっと無人のまま放置されている廃ビルです。こ
こなら、拷問に使えますよ」
見ると、仰々しい雰囲気を漂わせるビルが、正面の通りを睥睨している。
なるほど廃ビルならば、どんなに悲鳴をあげても大丈夫だろう。

 ツトムがホームセンターのレジ袋を片手に車を降り、アルテミスがそれ
に続いた。2人は壊れた窓の隙間からビルの中に侵入した。アルテミスが
周囲をうかがったが、ヒトの気配はない。廃ビルなので建物内は照明がな
く薄暗かったが、窓から差し込む月明かりもあり、しばらくすると闇に目
が慣れてきた。さらにツトムがホームセンターで小さなペンライトを購入
していたので、建物内を移動するのに支障はなかった。

長い廊下を抜けると、そこはロビーだった。内装は贅沢で、建築に相当な
金がつぎ込まれたのがひと目でわかった。ロビーの奥にドアがいくつか並
んでいる。その内の1つを適当に選んで、ノブを回した。鍵はかかってい
ない。そこは応接室らしかった。もしも件(くだん)の都知事が無能でな
かったら、今頃この部屋で融資の相談などが行われていたのだろう。見る
と、20畳ほどのスペースの中央に、黒檀のテーブルと革のソファが置かれ
ている。他には、壁に往年の映画俳優の肖像画が飾られている。経営が破
綻したにもかかわらず、調度品が処分されずに放置されている事自体、経
営のずさんさと危機管理の甘さがうかがわれた。

 部屋に1つだけある窓から射し込む月明かりが、アルテミスの身体を照
らしていた。非のうちどころのないボディーラインは、神々しいばかりの
美しだ。ツトムが思わず唾を飲み込んだ。
「ほ、本当に拷問していいの?」
「はい、拷問して下さい。私は拷問の専門家に責められ続けて、もうこの
身体は残酷に拷問されないと満足できないんです」
拷問の専門家というのは、もちろんシンディの事である。現在はネオガイ
ア宇宙軍傘下のさざなみ刑務所で、以前はアメリカ軍の捕虜収容所で拷問
の任務についていた真性サディストだ。

68BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:41:37
Artemis0568
ツトムが首を傾げた。どんなに目を凝らしても、眼前の女体には拷問の痕
がないのだ。それどころか……。
(なんだ、この身体。擦り傷、いやシミひとつないぞ?!)
怪訝そうに女を観察するツトムの顔に、同時に狡猾な表情がちらついた。
(きっと拷問される妄想を抱いてる、頭のおかしな女に違いない。そんな
女なら、あとで警察に訴えられても、女の妄想って事で誤魔化せるぞ)
そんな事を考えながら女体をジロジロと視姦していると、アルテミスと目
が合った。

豚マスクから覗く瞳の色は、澄んだ空を思わせるブルーだ。ツトムは、自
分の邪(よこしま)な心を見透かされるような錯覚を覚えて、おもわず目
を逸らした。
「め、目隠しをしてあげるよ」
と消え入りそうな声で言ってから、アイマスクなどの目隠しの道具をホー
ムセンターで買い忘れた事に気づいた。仕方なく、代わりに使えそうな物
がないか、レジ袋の中を物色し始めた。

ガサガサと音をたてながらビニルの袋をかき回すツトムの手を、アルテミ
スは粘りつくような目で見つめていた。アルテミスは買い物に同伴しな
かったので、袋の中身は具体的には知らないが、ホームセンターでツトム
が拷問のための道具を購入した事は分かっている。ツトムの手が、動きを
止めた。
「これで目隠ししてあげるよ」
レジ袋から引き抜かれた手に握られていた物は、事務用品のホチキスだっ
た。

 ネオガイア星人アルテミスは、地球のホチキスを見るのは初めてで、ど
のように使うかも知らない。だがサディストの手に握られた瞬間、何の変
哲もない日用品が恐ろしい拷問器具に変わる事は知っている。命じられて
もいないのに自らその場で両膝をつくと、ツトムに嫣然と微笑んでから、
静かに両目を閉じた。見ると、豚マスクから覗く長いまつ毛が、フルフル
と震えている。

 ツトムがレジ袋からピンセットを取り出した。もちろん拷問に使おうと
思って購入したのだ。それで、アルテミスの左の瞼(まぶた)を摘んだ。
興奮のせいか、ピンセットを持つ手が震えている。瞼を引っぱり、ホチキ
スを当てがった。
「や、やるよ?」
声も震えている。ガチャンと音がして、コの字をした針金がアルテミスの
瞼を貫いた。

「アッ?!」
アルテミスが小さな悲鳴をもらした。しかし顔はツトムに向けられたまま、
微動だにしない。瞼をクリクリと動かして、何かに繋ぎ止められて開かな
い事が分かると、
「アァ……、いいわぁ。もっとやって」
甘えるような声でおねだりをした。それに応えるように、2つめの針金が
瞼を貫いた。

69BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:42:38
Artemis0569
 ツトムは次々とホチキスを打ち込みながら、豚仮面と名乗る女のマゾぶ
りに驚かされた。初対面のサディスト――しかも死体画像を見て興奮して
いるような――に廃ビルに監禁されて、視覚まで奪われるというのは、い
くらマゾでも相当な恐怖のはずだ。それを、眼前の女は一切の抵抗をしな
いで、当たり前の事のように受け入れている。

(あの頭の少し変なマゾ女みたいだ)
ツトムの脳裏を、以前会った1人の女の顔がかすめた。全身をピアスと刺
青まみれにしたマゾ女。
『私は宇宙人に誘拐されて、マゾになる薬を注射してもらったの』
遠くを見るような目をしながら、独り言のように呟いていた。
(あの女の時は最後まで拷問できなかったけど、この女は徹底的に責め抜
いてやる)
そんな事を考えながら、今度はアルテミスの右の瞼をピンセットで摘んだ。

 こうして左瞼に6つ、右瞼に6つ。アルテミスの両目は、計12のホチキ
スの芯によって完全に塞がれてしまった。
「あぁ……、私にピッタリな目隠しだわ。素敵ですわ、ツトム様」
アルテミスの言葉通り、ホチキスで瞼を物理的に塞いでしまう方法は、不
死身体質の彼女の目隠しにうってつけだった。たとえ眼球を抉られても
あっという間に完治させしまう不死身の肉体も、ホチキスで物理的に瞼を
塞がれた場合は、針金を取り去らない限り視力を失ったままなのだ。

「これで、もう私は、自分が何をされるかさえ分からないんですわね」
アルテミスは跪いたまま、両腕を頭上に突きあげた。
「ツトム様、どうか両手を縛って下さい」
ツトムがレジ袋から梱包用のビニル紐を取り出して、その両手首にグルグ
ルと巻きつけた。
「これで何をされても抵抗できないよ?」
そう言うツトムに、アルテミスは嫣然と微笑んだ。
「ウフフ、ツトム様。手を縛られなくても、私(わたくし)、決して抵抗
なんてしませんわ? 縛っていただいたのは、淫乱な私がツトム様に無断
でオナニーできないようにする為ですわ」

 変質者は普段は紳士を装い、ちょっとした何かのきっかけで本性をあら
わす。ツトムの場合は、女の両目を塞ぎ両手を縛ったのがきっかけだった。
自分の姿を見られる事がなくなって、大胆になったのだろうか。いきなり
アルテミスを仰向けに押し倒して、その上に覆いかぶさった。

そして、なだらかなラインを描く首すじに顔を押し付けて、ニオイを嗅ぎ
始めた。聞こえてくる荒い鼻息は、まるでトリュフを探すブタのようだ。
男の顔が首すじから腋へと移動し始めると、アルテミスが自ら腕を持ち上
げて腋下を露出した。見ると、意図的に剃っていないのか、髪と同じ色の
腋毛がうっすらと生えている。ツトムがそこに鼻を埋めた。
「はぁ、はぁ、はぁ……、いいニオイだ」
「あぁ、くさいと言ってぇ」
「はぁ、はぁ……そ、そうだ。くさい。臭すぎて吐きそうだ」
「そうよ。私の腋は蒸れ蒸れで、吐きそうに臭いのよぉ!」
汗でじっとりと濡れた腋毛に、ツトムがむしゃぶりついた。

ツトムは腋毛をしゃぶりながら、アルテミスの太股に下半身がこすり付け
た。ジーンズ越しに伝わってくる怒張したペニスの感触が、真性マゾを狂
わせる。
「お、お願い、拷問して! 私を徹底的に拷問してちょうだい。責め殺さ
れたっていいわ」
切迫したような叫び声は、耳にしただけで、どんな堅物の聖職者でも好色
漢に変えてしまいそうだ。

70BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:43:18
rtemis0570
 仰向けに横たわる女体。その上に覆いかぶさる男。そのままの状態から、
ツトムが上半身を起こして、アルテミスの上に馬乗りになった。騎乗位ま
たは格闘技でいうマウントポジションという体勢に近い。
「拷問してやる。拷問してやる。拷問してやる……」
不気味に呟きながら、ペンライトで女体を照らした。

 アルテミスはまるで見えているかのように、閉じられた瞳をツトムに向
けていた。巨乳と呼ぶにふさわしい2つの膨らみは、その重みで鏡餅のよ
うな形に拉げてはいるが、みっちりと詰まった乳腺と脂肪のおかげで、横
に垂れるような事はない。乳房全体は薄くピンクに色づき、青い血管が
うっすらと透けている。頂点の乳首は大きく膨らみ、まるで熟したサクラ
ンボのようだ。口径の大きな乳輪も赤く色づき、プックリと膨らんでいる。
見ると、乳輪表面に、米粒サイズのボツボツ――モントゴメリー腺――が
散在している。

乳房から腰へと続くラインは理想的なくびれを描いていて、ぬめぬめとし
た腹は無駄な贅肉は全くついていないが、決して無骨な腹筋の板というわ
けではなく、とても柔らかそうだ。形の良い縦型の臍が、妙に愛らしい。
ファッションモデルのスレンダーな肉体と、ポルノ女優のグラマーな肉体。
この相反する2つを、天才的な芸術センスをもってブレンドしたら、きっ
とこんな身体ができるのだろう。

 ツトムがペンライトを左手に持ち替えて、右手を振り上げた。5本の指
はかたく握りしめられている。顔には、いかにも変質者といった感じの笑
みが浮かんでいる。しかし瞼を塞がれたアルテミスは、自分に馬乗りに
なった男が狂気の笑みを浮かべながら拳を振り上げている事に、気付いて
さえいない。拳がアルテミスに、それも女体の急所の1つといえる乳房め
がけて、ハンマーのように振り下ろされた。嫌な音がして、拳が乳房にめ
り込んだ。
「アオォ?! オ……ォオオオ……」
何も見えないアルテミスは、文字通り何の前触れもなく乳房を襲った衝撃
に、身体を硬直させた。
「あ……お……ゲホッ、ゲホッ、ゲボォオオオオオオオオオ?!」
喘ぐような咳は、再び乳房にめり込んだ拳によって中断させられた。

1発、2発、3発……、手加減なしの打撃が、敏感な乳房を叩き潰す。G
カップの膨らみがクッションとなって、肺や心臓への衝撃は比較的少な
かったが、そのかわり乳房は内出血を起こし、見るみる赤く変色していっ
た。
「あ、あぁ……、い、いいわ。ゲホッゲホッ……。血の母乳が出るまで、
ゲホッ……、乳房をた……叩き潰してぇ」
しぼり出される声も絶えだえだ。一方、ツトムは顔を紅潮させながら、拳
を振り続けた。顎から滴り落ちる汗が、激しく上下するアルテミスの腹の
上に小さな水溜りを作っている。

アルテミスの乳房の色が赤から毒々しい赤紫に変わった頃、ようやくツト
ムは拳を止めた。アルテミスの身を案じてではなく、息切れしたのだ。見
ると、顔中汗まみれで、肩で息をしている。
「あぁ、やめないでぇ。も、もっとお願いよぉ」
一方、底なしの変態性欲をまだ満足させていないアルテミスは、自ら身体
を反らせて、乳房をツトムに向けて突き出した。

71BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:44:17
Artemis0571
その乳房にツトムがむしゃぶりついた。
「メスブタァ、メスブタァ……」
不気味に呟きながら、乳房に舌を這わせる。舌先が乳首を擦った。アルテ
ミスが切なそうに悶えた。
「あ、あ、あ……、舐めるだけじゃイヤ。噛んで、噛んでぇ!」
それに応えるように、ツトムが乳首に歯を立てた。
「ぐひぃぃぃ! い、いいわ。そのまま噛み千切ってぇ!」
ガクガクと震える女体。しかしツトムは、乳首を噛み千切る事はせず、乳
房から顔を離した。乳首を噛み千切る事に良心が咎めたのではなく、2つ
しかない貴重な乳首をあっさり噛み千切ってしまうのが勿体なかったのだ。
実際は、噛み千切ってもあっという間に再生するのだが、ツトムはまだア
ルテミスの不死身体質の事を知らない。

 ツトムがアルテミスの首に両手をかけた。そのまま首を絞めた。男なら
ちょうど喉仏がある辺りに、親指を食い込ませる。血管を圧迫して脳への
血流を遮断するのではなく、気管を力任せに押さえつけて窒息させている
のだ。
「あ、お……ぉ……ウゲ、ガハッ……」
アルテミスが苦しそうに咳き込んだ。Oの字に開いた口から、やや肉厚の
舌が突き出される。
「あ……う……おぉ、ぉぉ……」
流れ出たヨダレと鼻水が混じり合いながら、豚マスクの頬を伝った。瞼を
塞がれていなかったら、きっと血走った両目を見開いているだろう。

普通は首を絞められたら、首に巻きついている指を払いのけようともがく
のだが、アルテミスの両手はバンザイをするように頭の上にのばされたま
まだ。両手首を縛られているとはいえ、肩と肘の関節は自由に動かせるの
だから、ツトムの手を払いのけようと思えば可能なはずなのに……。見る
と、計10本の指が、まるでイソギンチャクの触手のように動いている。そ
してツトムを上に乗せたまま、両脚を一杯に開いた腰を卑猥に上下させて
いる。

 数分後、アルテミスの動きが徐々に弱くなっていき、ついに停止した。
同時に身体がぐったりと弛緩した。ツトムは自分が首を絞めている女が何
の反応もしなくなった事に気付くと、慌てて首に回している指を離した。
「え?! ちょ……、ちょっと?!」
なかばパニック状態に陥りながら、弛緩した女体を揺さぶる。廃ビルに女
を連れ込んで拷問しようという変質者でも、人を殺したかもしれないとな
ると焦るのだろう。

すぐにアルテミスの身体が小さく仰け反り、わずかに開かれた口から、笛
を鳴らしたような音がもれた。胸が規則正しく上下運動を始めた。どのよ
うな傷も完治させる不死身体質だ。首を絞められた程度で死ぬ事はない。
ツトムがパニックを起こした事を、その息遣いから察したアルテミスは、
「大丈夫ですわ。首を絞められても、私は死んだりしません」
と、嫣然と微笑んで、自分の乳房を両手で挟んだ。
「ほら、ご覧になって?」

「え? あれ? えぇぇ?!」
ツトムが素っ頓狂な声をあげたのは、アルテミスの乳房のボリュームに驚
いたからではない。
「傷が消えてる……。なんで?!」
内出血で毒々しく変色していたはずの乳房が、もとの白磁の肌を取り戻し
ていた。

72BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:45:07
Artemis0572
「私は不死身の体質なんです。どんな傷もあっという間に完治します」
「不死身?」
「はい。実は……、生まれつき。生まれつきの特異体質なんです。病院で
検査も受けましたが、原因は分かりません」
「特異体質……」
アルテミスは適当に嘘を混ぜながら、話のつじつまを合わせた。

元ネオガイア宇宙軍の女士官アルテミスは、公式には戦死した事になって
いる。囚人999号の正体を知るのは、ピタゴラス博士やメビウス博士と
いった一部の科学者、あるいは宇宙軍の高官だけだ。他には、特例として、
アルテミスの背任行為で死亡したネオガイア兵士の遺族の中にも知る者が
いるが、彼らには厳重な守秘義務が課せられている。そのような機密事項
を、たかが一介の地球人ごときに明かす訳にはいかないのだ。

「不死身体質なんて……、信じられない」
ツトムはアルテミスの乳房を見つめながら、呆然と呟いた。たとえ内出血
の痕があっという間に消えたのを目の当たりにしても、不死身体質と言わ
れて「はいそうですか」と納得するのは難しい。

そんな男の反応にアルテミスはクスリと微笑むと、頭の上にのばしていた
両手を自分の口元に持ってきた。そして薬指の爪を歯ではさむと、無造作
に剥ぎ取った。
「ご覧になって?」
そう言って、血の滴る指を差し出した。ツトムの目の前で見るみる爪が再
生し始め、30秒ほどで完全に元通りになった。ツトムの両目が大きく見開
かれた。
「まだ信じていただけませんか? なんでしたら、今度は指を噛み千切っ
てご覧にいれますが? ただ指だと、再生に2〜3分かかってしまいます
けど……」
「い、いや……。いいよ」
爪が再生していく光景を目撃して、ツトムは納得したようだ。

「本当に不死身なんだ……」
「はい、ツトム様。なんでも60億人に1人という、すごく珍しい体質らし
いですわ?」
「へぇ……」
ツトムは感心したように頷いた。
「ウフフ、それで……。ねぇツトム様? この通り私は不死身です」
瞼を塞がれて見えない両目でツトムを見つめながら、
「だから、普通の人間なら死んでしまうような惨たらしい拷問も、やりた
い放題ですわよ?」
アルテミスアはハスキーな声で囁き、挑発的な笑みを浮かべた。

 サディストの変質者にとって、アルテミスほど都合の良い生贄はいない。
決して逆らう事のない真性マゾで、見た事もないような素晴らしい肉体の
持ち主。そしてどんな拷問もやりたい放題な不死身体質――というサプラ
イズ付きだ。こんな女と、誰にも見咎められる心配のない廃ビルで2人き
りになったら……。サディストは仮そめの人間性を捨てて、心の奥底に秘
めたどす黒い欲望を全て吐き出すしかない。
(どんな拷問もやりたい放題)
ツトムが下卑た笑みを浮かべた。

73BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:45:59
Artemis0573
 ツトムが再びアルテミスに覆いかぶさり、その素晴らしい女体に頬ずり
をし始めた。鼻息荒く、
「あぁ、凄い。凄いよぉ。好きだ、好きだよぉ。愛してるぅ」
などと気色悪く呟きながら、乳房にむしゃぶりつく。Gカップの膨らみを
包む白い肌を吸い始めた。いたる所に赤い斑点、いわゆるキスマークが作
られては、すぐに元の白さを取り戻す。どんな傷も完治させる不死身体質
だ。この程度の斑点、消えるのに数秒とかからない。

ツトムが乳首に歯をたてた。さらに反対の乳房の1つを鷲掴みにして、爪
を食い込ませた。見ると、手の甲に血管が浮き上がり、肘から先がブルブ
ルと震えている。
「あ、あぁ、もっと、もっと強く噛んで」
ツトムの歯の間でブツンと小さな音がした。
「アッ、アァアアア。乳首がぁあああ……」
迸った女の悲鳴には、明らかに快感の響きが含まれていた。ツトムが噛み
千切った乳首を咀嚼し始めた。クチャクチャと嫌な音がする。男にしては
やや小さめの喉仏が、ゴクリと上下した。

 今度は、血を流す乳房の先端に、まるで乳牛用の搾乳機のように吸い付
いた。再び喉仏が上下をくり返す。まるで母乳を飲んでいるようだが、胃
に流し込んでいる液体は赤い色をしている。
「いいわ、もっと吸って。私の血を飲ん……、ふぎゃあああ!」
アルテミスの嬌声が、途中で悲鳴に変わった。乳房とツトムの口の隙間か
ら、ドロリと血が流れ出た。ツトムが顔を離すと、乳房の先端が直径5セ
ンチほどクレーターのように抉れていた。

小さな乳首と違って、乳輪を人間の歯で噛み砕くのは時間がかかった。ツ
トムは優に1分近く、噛み千切った女の乳首をたっぷり味わうように、血
まみれの口をクチャクチャと動かした。ドロドロになるまで噛み砕くと、
半分ほどを自分の胃に流し込んで、残りを口移しでアルテミスの口腔内に
流し込んだ。もう完全に変質者だった。
「の……、飲め、豚仮面。自分の乳輪を食べろ」
興奮のせいで震える声でツトムが命じると、アルテミスはツトムに見える
ようにわざと口を開いて、口腔内に溜まったかつて自分の乳輪だったものを飲み込んだ。こちらも完全に変態だ。

ツトムがアルテミスの乳房に視線を戻すと、今しがた噛み千切った乳首と
乳輪が完全に再生している。血まみれの口でニィッと笑うと、また乳房の
先端を口に頬張った。数秒後、肉のちぎれる音がして、アルテミスが悲鳴
をあげた。

『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その2』 おしまい

74BiBi ◆8cBPUextJk:2013/08/17(土) 21:48:59
■■■ 最新の投稿 2013年8月17日
>>67-73 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その2』

■■■ 前スレ
アナザーストーリー掲示板内にあります。URLはこちらです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1243254237/
タイトルは『アルテミス アナザーストーリー(改) byBiBi 』です。

■■■ 目次
>>2-5 登場人物の紹介など

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>6 『襲来』
>>7-10 『アルテミスの被虐生活1』
>>22-30 『ラリカとユリアー2』
>>33-36 『プチレアとヒロ〜その1』
>>42-57 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その1』
>>59-64 『プチレアとヒロ〜その2』
>>67-73 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その2』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>12-20 『八谷早苗の回想 013 〜 勤務初日05』

■■■ 出版
オリジナルストーリーの作者さんが、amazonのKindle本に『小説 生体
実験』を上梓されました。詳細はamazonにアクセスして『コスミックエロ
ス』と『エイリアン』の2ワードで検索するか、もしくは下記にアクセス
して下さい。
http://t.co/4tqJQolP6v

■■■ まとめサイト
オリジナルストーリーのまとめサイトのURLが変更されました。
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html
または
http://eirian.h.fc2.com/index.html

2ちゃんねるの『生体実験』は、今まで通り閲覧できます。2ちゃんねる
にアクセスして、『生体実験』でスレ検索して下さい。最新の更新を読む
には、2ちゃんねるにアクセスする方が良いかも知れません。

75BiBi ◆8cBPUextJk:2013/09/18(水) 15:35:05
一時的に見られなくなっていたオリジナルストーリーのまとめサイトが
ほぼ復活したようです。
↓ ↓ ↓
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html

amazonでは現在も、Kindle本として『小説 生体実験』が出版中です。
個人的には、人気の高い梅本由梨香や高梨沙貴の外伝などを、
Kindle本でしか読む事が出来ないようにするとかなされば良いので
は……と思ったりもするのですが。作者様も多忙らしく、本編を執筆し
ながら、Kindle本用に外伝を書くのは大変なのでしょうね。

当アナザーの『アルテミスとツトムの絡み』は、停滞中です。停滞して
いる理由というわけではありませんが、話の参考にしようとネットで実
在のセックスキラーを検索し、被害者のいわゆる死体画像をカラーで
見てしまい、食欲が失せました。

76名無しさん:2013/09/20(金) 12:21:23
BIBIさんの高原沙貴にも期待ですっ

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78<削除>:<削除>
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79<削除>:<削除>
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86BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:34:10
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0000
『梅本由梨香に関する資料 〜放浪の真性マゾ03――ツトム編 その0』

■ はじめに
 特に理由はなかったのですが、1年も投稿をサボっていました。すみま
せん。あまりにもサボりすぎるのも良くないので、少しだけ投稿させてい
ただきます。

今回は由梨香のお話です。時系列的には、ネオガイア星人に誘拐された梅
本由梨香が再び地上に帰ってきた日から数日後、つまりオリジナルストー
リーの第32話『マゾ化薬被験者のその後』あたりです。これを踏まえて、
由梨香の物語を簡単にまとめると、次のような流れになります。

オリジナルストーリー:ネオガイア星人にマゾ化薬を投与される。

当アナザー『囚われのコンパニオン編』

オリジナルストーリー:地上に帰ってくる。

当アナザー『ツトム編」

当アナザー『八谷早苗編』

オリジナルストーリー:SMクラブ『美女拷問の館』で働く。

オリジナルストーリー:漁船に乗せられ、その後、ケチャ島へ漂着する。

当アナザー『放浪の真性マゾ編〜ケチャ族の島』

オリジナルストーリー:ケチャ島から救出されて、ルミナス王国の物語に
続く。

ここで、問題が1つ発生します。オリジナルストーリーを読み返してみ
て、由梨香が地上に帰ってきてから『美女拷問の館』に就職するまで約1
週間しかない事に、気づきました。このわずかの間に、『ツトム編』から
『八谷早苗編』へと物語が進行するというのは、ちょっと矛盾と無理があ
ります。そう、あります。たしかにありますが……、そのあたりは柔軟に
というか、大目に見てください。

87BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:35:04
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0001

 ネオガイア星人によって真性マゾに変えられてしまった元コンパニオン
梅本由梨香は、4ヶ月ぶりに自分のマンションへと帰ってきた。マンショ
ンの家賃は銀行口座から引き落とされていたので、幸い、『梅本』の表札
は外されていなかった。とりあえず、住む場所だけはありそうだ。

「何か仕事を探さなくちゃ」
登録していた派遣会社から送られてきた契約解除の通知を見ながら、由梨
香はポツリと呟いた。いかに真性マゾとはいえ、生きていくためには、お
金を稼がなくてはいけない。早速いくつかの会社に当たってみた。しかし
結果は、全て、面接で不採用となった。
「4ヶ月の間に、世の中不況になってしまったのかしら……」
不採用の理由が顔に彫られた卑猥な刺青だという事に気づかないほど、由
梨香の脳はマゾ化薬に蝕まれているのだった。

「そうだわ。趣味と実益を兼ねて、SMクラブに就職すればいいのよ!」
そう思いついて、今度はSMクラブの求人に応募をした。しかし、現実は、
由梨香が思っているほど甘くはなかった。元コンパニオンだけあって容貌
とスタイルは申し分ないのだが、全身に施された凄まじい肉体改造のせい
で、どのSMクラブも採用をしぶったのだ。ネオガイア星人から受けた拷問
は、SMクラブですら採用を躊躇するほど酷い傷跡を、由梨香の身体に残し
ていた。

88BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:35:44
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0002

 由梨香が地上に帰ってきてから3日ほど後、どことも行く宛もなくブラ
ブラしていると、街頭でポケットティッシュを受け取った。見ると、
ティッシュ袋の裏面に『変態専門テレクラ。女性生殖器を破壊されたい真
性マゾは、ここへ電話しろ』と印字されている。
「女性生殖器を……破壊……。なんて素敵な響きかしら」
由梨香の瞳が妖しく光った。マゾ化薬を投与されて、由梨香は、1日でも
虐めてもらえないと我慢できない身体になっていた。にもかかわらず、地
上に帰ってきてからは、ご主人様が見つからず、自虐オナニーで火照った
身体を慰める日が続いている。しかし、それももう限界だ。

 ティッシュ袋には、女性専用の電話番号が印字されていた。携帯電話は
ネオガイア星人に取り上げられてしまったが、マンションには固定電話が
ある。電話料金もマンションの家賃と同じく銀行口座から引き落とされて
いたので、今も使えるはずだ。由梨香はティッシュ袋を握りしめて、大急
ぎでマンションに帰った。マンションのオートロックを解除し、エントラ
ンスに入って、エレベーターの呼びボタンを押した。上を見上げると、エ
レベーターの位置を知らせるランプがゆっくりと点滅している。
(早く来て、お願い、早く来て!)
待ちきれなくて、呼びボタンを何度も押した。

 ようやく自分の部屋にたどり着くと、パンプス――婦人靴の一種――を
乱雑に脱ぎ捨てて室内に直行した。部屋のすみに置かれた電話の子機を手
に取り、握りしめていたティッシュ袋を広げた。見ると、ビニルの袋はし
わくちゃに変形し、汗でじっとりと濡れている。
「へ……、変態専門テレクラ。女性生殖器を破壊されたい真性マゾは、こ
こへ電話……。女性生殖器破壊……、女性生殖器破壊……破壊……破
壊……」
ティッシュ袋に書かかれた広告文を呪文のように呟きながら、興奮に震え
る指で、袋に書かれた電話番号をプッシュした。興奮のあまり2度番号を
間違えて、3度目にようやく変態テレクラにかかった。

『ここは変態の紳士淑女が集う憩いの場です……』と変なアナウンスの後、
なんとも重々しい音楽が流れ始めた。ショスタコーヴィチ交響曲第5番第
4楽章。相手と回線がつながるまでの待ち時間用のBGMなのだろう。にし
ても、変態テレクラのBGMにこの曲を選んだ人物は、一体どんなセンスの
持ち主なのだろうか……。

89BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:36:22
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0003

回線はすぐにつながった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
耳を澄ますと、受話器の向うから男の喘ぎ声が聞こえる。
(アァ! ち、ちんぽを弄ってるんだわ!)
由梨香の脳裏にネオガイア星人達のペニスが思い出された。もうペニスの
事しか考えられない!
「い、いじめて下さい」
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「どんな拷問をされてもかまいません。アナタの好きにして下さい」
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「オマンコをボロボロになるまで徹底的に責めて下さい」
「はぁ、はぁ、はぁ……、アゥ!」
男は、『アゥ』のひと言を残して、電話を切ってしまった。再び、重々し
いBGMが流れ始めた。

2人目の男ともすぐにつながった。
「こんにちわ、はじめまして。M女の方ですか?」
「はい」
「僕はソフトSMに興味があるんです。よかったら、お互いの信頼関係を大
事にしながら、少しずつSMを楽しんでいきませんか?」
「はい」
随分と紳士的な物言いだった。ソフトSMというのが少し不満だが、虐めて
もらえるのならそれでもいい――、と、由梨香は思った。
「プロフィールを聞いてもいいですか? OLさんですか? 声が可愛いか
ら、もしかして女子大生さんなのかな?」
「元イベントコンパニオンです」
「はぁ!? イベントコンパニオン? 嘘言ってんじゃねぇよ! てめぇサ
クラだろ、ボケ、死ね、クソやろう!」
男は突然キレると、一方的にまくし立てて、そのまま電話を切ってしまっ
た。

(あまり素敵なサディスト様いないわね)
ショスタコヴィチの名曲を聴きながら、由梨香は小さく溜息をこぼした。
まぁ往々にして、テレクラに電話をしてくる男に、『素敵な男性』なんて
いないだろう。もっとも、この真性マゾのいう『素敵な』は、『残酷な』
という意味なのだが……。

90BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:36:57
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0004

 3人目とは、なかなかつながらなかった。諦めて電話を切ろうとした時、
BGMが止まった。そして、相手が見つかった事を知らせるアナウンスが聞
こえた。
「も……もしもし?」
今度は由梨香の方から話しかけてみた。それに対して、
「はぁ、はぁ、はぁ……。ご……やる、ごう……してやる」
受話器の向うから、地の底から響いてくるような男の息遣いが返ってき
た。残念ながら、声が低くて、何を話しているのかよく聞き取れない。仕
方ないので、もう一度、話しかけてみる事にした。
「もしもし?」
「ご、拷問してやる……」
「ひぃ!?」
由梨香が引きつったように息を吸った。もちろん『拷問』という単語に反
応したのだ。
「ご、拷問してください。お願いです、拷問してください!」
気がつくと、電話回線の向うにいる見知らぬ男に、そう懇願していた。

「ほ、本当に拷問されたいの? 名前はなんていうの?」
男が少し面食らったような声で聞いて来た。意外と高い声をしている。
「由梨香。梅本由梨香です」
「それ本名? 名だけじゃなく、苗字まで名乗っていいの? えと、僕は
ツトムっていいます。苗字は……、秘密です」
「はい、よろしくお願いします。ご主人様」
由梨香の声が嬉しそうだ。

「えと、僕の携帯に電話してきてくれる? これテレクラなんだけどさ。
男はけっこうお金がかかるんだ」
「え? お金がかかるんですか? 女はフリーダイヤルなのに……」
由梨香はテレクラに電話をするのは今日が初めてで、テレクラが男に課金
される事を知らなかった。ちなみに2人目の男が言った『サクラ』という
のも、女の誰かの名前だと思っているくらいだ。
「そうだよ。男はお金がかかるんだ。じゃあ番号を言うよ。090
の……」
「あ、ま、待って!」
電話の男――ツトムが自分の携帯電話の番号を言おうとするのを、由梨香
が止めた。
「わ、私の電話番号を教えるから、ツトム様の方からかけてきて下さい」
「え!?」
ツトムが驚きの声を発した。無理はない。女が、変態テレクラでつながっ
た素性も知れない男に、自分の電話番号を教えようというのだ。そんなツ
トムの驚きをよそに、由梨香は一切の躊躇なく自分の電話番号をツトムに
教えた。そして最後に、「コレクトコールでかけてきて下さい」と付け加
えて、再度ツトムを驚かせた。

91BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:37:31
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0005

 由梨香は、電話機の『切』をプッシュして、男からの電話を待つ事にし
た。何気なく玄関の方を見ると、先ほど脱ぎ捨てたパンプスが裏返しに
なって転がっている。傷がついたかも知れない。税込み81000円もしたブ
ランド物のパンプスだ。しかし、そんな事どうでも良かった。
「あぁ、早くかけてきて。お願い、ご主人様」
男がどんな風に自分の女性生殖器を破壊してくれるのか、それを想像した
だけで、軽く絶頂を迎えてしまいそうだ。

 待つこと、約1分。電話が鳴った。その固定電話には番号通知機能が備
わっていないので、ツトムの電話番号は分からない。1秒で電話に出た。
受話器を耳に当てる。受話器からは、押し殺したような男の息遣いだけが
聞こえてくる。
「も、もしもし?」
呼びかけてみたが、相手は無言のままだ。そこで、
「由梨香です」
と、名前を告げた。数秒後に、
「ツトムです」
と、返事があった。

「お電話かけてきてくれて、ありがとうございます。由梨香、すごく感激
ですぅ」
「あ、うん。それより、まさか本当に電話番号を教えてくれるとは思わな
かったよ。会った事もないサディストに電話番号なんか教えて、怖くない
の?」
「はい。むしろドキドキしますぅ」
そう答えてから、何か思いついたのか、由梨香の瞳が妖しく光った。

(マゾのくせに、電話番号だけじゃダメよね)
由梨香の細い喉がコクリと上下する。
「わ、私の住所も告白しちゃいますぅ。○○区、○○……」
ツトムの返事も待たず、由梨香は自分の現住所をしゃべり始めた。その声
は興奮でうわずっている。変態テレクラでつながった見ず知らずのサディ
ストの男に、か弱い女の身で、本名と電話番号ばかりか住所まで教えよう
としているのだ。それがどれだけ危険な事かは、マゾ化薬に蝕まれた脳で
も理解できる。理解できるからこそ、興奮した。

92BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:38:13
Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu 0006

由梨香は番地に続いて、マンションの名前を口にした。
(あとはマンションの部屋の番号だけだわ。それを言ったら、私の人生終
わってしまうかも知れない。私はこの人のことは、ツトム様っていう下の
お名前しか知らないのよ。やめるなら今よ)
ドクンドクン――、心臓が破裂しそうだ。
(もしもこの人が恐ろしい連続殺人鬼だったら? 住所を教えたら、私は
誘拐されて殺されてしまうかもしれないわ)
変質者に性的拷問を受け嬲り殺しにされる光景を想像して、由梨香の喉が
また上下した。そして、
「○○号室」
なかば無意識の内に、部屋の番号を口にしていた。

(あぁ、言ってしまったわ。私の本名も電話番号も、そして住所も)
由梨香は興奮のあまり、感極まって泣き出してしまった。すぐにでも衣服
を脱ぎ、股間に手を這わせたかった。オマンコが淫液でドロドロになりな
がら、弄られるのを待っている。しかし……、まだやり残した事がある。

「はぁ、はぁ、はぁ……。ご、ご主人様。もう1つ、お伝えしないといけ
ない事がありますぅ」
蕩けるような甘い声でそう言うと、由梨香は、床の上に放り投げられた
キーケースを見つめた。
「私のマンションはオートロックになっていて、鍵がないと中に入れない
んですぅ。だ……、だから、ご主人様が自由に私の部屋に入って由梨香を
誘拐できるように、鍵を、表の植木の下に置いておきますぅ。小さなポプ
ラの樹ですぅ」
ツトムは無言で、由梨香の声を聞いていた。由梨香の常軌を逸した行為に、
言葉を失っているのかも知れない。

その後、2人は少しだけ話をして、電話を切った。電話を切ると、由梨
香は大急ぎでエレベーターで1階に下り、表の植え込みに向かった。そし
てポプラの樹の下に自分の部屋のキーを置いて、落ち葉で隠した。次の日
の朝、樹の下を見ると、鍵はもうなかった。


『梅本由梨香に関する資料 〜放浪の真性マゾ03――ツトム編 その0』
〜おしまい

93BiBi ◆8cBPUextJk:2014/08/28(木) 21:45:50
■■■ 最新の投稿 2014年8月28日
>>86-92 『梅本由梨香に関する資料 〜放浪の真性マゾ03――ツトム編 0』

■■■ 前スレ
アナザーストーリー掲示板内にあります。URLはこちらです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11681/1243254237/
タイトルは『アルテミス アナザーストーリー(改) byBiBi 』です。

■■■ 目次
>>2-5 登場人物の紹介など

■ アルテミスのアナザー
文頭の通し番号は、Artemis****
>>6 『襲来』
>>7-10 『アルテミスの被虐生活1』
>>22-30 『ラリカとユリアー2』
>>33-36 『プチレアとヒロ〜その1』
>>42-57 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その1』
>>59-64 『プチレアとヒロ〜その2』
>>67-73 『レンタルサイボーグ 1 〜 マクナルホド編 その2』

■ 由梨香のアナザー
『八谷早苗の回想編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY1.Sanae****
>>12-20 『八谷早苗の回想 013 〜 勤務初日05』

『ツトム編』
文頭の通し番号は、Artemis.UY3.Wanderin.Tutomu****
>>86-92 『梅本由梨香に関する資料 〜放浪の真性マゾ03――ツトム編 0』

■■■ 出版
オリジナルストーリーの作者さんが、amazonのKindle本に『小説 生体
実験』を上梓されました。詳細はamazonにアクセスして『コスミックエロ
ス』と『エイリアン』の2ワードで検索するか、もしくは下記にアクセス
して下さい。
http://t.co/4tqJQolP6v

■■■ まとめサイト
オリジナルストーリーのまとめサイトのURLが変更されました。
http://eirian.x.fc2.com/honkan.html
または
http://eirian.h.fc2.com/index.html

2ちゃんねるの『生体実験』は、今まで通り閲覧できます。2ちゃんねる
にアクセスして、『生体実験』でスレ検索して下さい。最新の更新を読む
には、2ちゃんねるにアクセスする方が良いかも知れません。

■■■ 視点について
文才がないので、三人称の視点にブレが多くあります。読みづらいかと思いますが、ご容赦ください。

94louis-vuittonnbsp×nbsp折りたたみ財布:2014/09/02(火) 08:44:31
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louis-vuittonnbsp×nbsp折りたたみ財布 http://ameblo.jp/koshimono85/entry-11916937744.html

95chanelnbsp×nbspスカーフストール:2014/09/03(水) 21:08:20
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96モンクレール:2014/09/03(水) 23:13:37
http://www.alarmasatelital.com.ar/js/8SS/omega-index.html モンクレール
モンクレール http://mymstc.in/data/RWB/omega-index.html

97モンクレール:2014/09/04(木) 17:34:03
http://waco.nu/index/2014-9/0WX/omega-index.html モンクレール
モンクレール http://warriorsgroup.net/js/32F/omega-index.html

98モンクレール:2014/09/16(火) 14:01:09
http://franciscoferreira.com.br/css/8I5/omega-index.html モンクレール
モンクレール http://www.isconsultores.com.ar/css/4Q5/omega-index.html

99モンクレール:2014/09/16(火) 14:42:52
http://actiniaweb.com.ar/files/RM6/omega-index.html モンクレール
モンクレール http://afpw.com.br/index/2014-9/IGC/omega-index.html

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