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お題で文章を書くスレ

1幻想入りした名無しさん:2008/06/14(土) 09:44:16 ID:CMWqW9pg0
【習うより】文章の書き方相談スレ【慣れろ】より派生されたスレッド

・誰かがお題を提示し、それを元に文章を作り、他の方が意見をするスレッドです。
・安価方式ではなく、気に入ったお題に乗る形でいいでしょうか。

とりあえずのお題は、元スレッドより、
「チルノとの平和な会話」

88幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 23:13:17 ID:SkUePTnE0
批評ありがとうございます。
成程、こんな感じでどうですか?

「う〜〜〜ん………。」
「………なあもう良いだろ?」
「まだ! もう少し!」

さっきからずっとこの調子である。
というのも、チルノのおやつが何時の間にか無くなっていて、
チルノが犯人を見つける!とか言い出し、探偵といえば助手よね!と
不幸にも近くで昼寝をしていた俺が助手役をやらされる事になってしまったのだ。

「いやもう新しいおやつ買ってやるからさ………。」
「………だって悔しいじゃん!」
「………………さいですか。」

強く出られないのには訳がある。
………ずっとこの娘に負い目を感じているのだ。
それにしても………昼間からずっとである。

………もう空はオレンジ色だ。

「………また明日考えれば良いだろ?」
「でも………。」
「明日また付き合ってやるから。」
「………ホント?」

やっと話がまとまりそうだ。
内心ほっとしていると遠くの空から緑髪の少女が舞い降りてきた。

「あ、大ちゃん。」
「なにしてたの?もう遅いよ?」

二人の少女に背を向けて歩き出す。
俺はこの場に居るべきではない。

「………って訳で犯人を探してたんだけど………。」
「おやつ?でもそれなら―――――」

「あのお兄さんが今朝食べてたけど。」

俺は走った。
 
 
すこしは良くなってると良いのですが………。

89幻想入りした名無しさん:2009/02/19(木) 23:25:57 ID:.C7L/37QO
>>87すみません、そうします

90幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 09:57:29 ID:JuMo/hUw0
「うーん」
 可愛げのある悩んでいるのか疑わしいくらいの唸り声。唸っているだけで悩んでなんかいないんだろう、形だけだ。
 その形だけが一時間やそこらじゃあない、かれこれ何時間かも忘れてしまった。
「なぁ、もういいだろう」
「まだ、もう少しよ!」
 頬杖をつきながら文句を垂れる俺の眼前では氷精チルノが何の変哲もないただの皿をそれこそ皿のような目で凝視していた。
 叩いたり、上から見たり、横から見たり、骨董品の鑑定人さながらだ。
 なんでも大事に置いておいた彼女の“おやつ”が消えたらしい。
 食べ物の恨みは怖いとは言ったもんだ。勇んで“犯人探し”を始めたチルノは犯人を見つける探偵のつもりらしい。そして不幸にも近くで昼寝をしていた俺が助手とのことだ。 
「うーん、そうか。そういう可能性もあるわよね」
 独りで何を納得しているのか皆目見当もつかない。唸ってるだけで楽しいのだろうか。
 大して居る意味もない助手として仕方なく俺は名探偵の推理を待ってやっていた。
「なぁチルノ。犯人だってさ。飢死するくらい腹が減ってたのかもしれないだろ。情緒酌量ってことで許してやるとか――」
「“じょうちょしゃくよう”とか、そういうのはどうでもいいのよ。おやつが無くなったんだから」
「じゃあほら。俺が代わりにおやつ買ってやるよ」
「そういうのもどうでもいいのよ。犯人を見つけるんだから」
「どっちだよ」
 後先考えずにというより、後も先もどうでもいいんだろう。典型的な馬鹿だ。
 助手という肩書だけでこのまま寝てしまってもいいだろうか。どうでもよくなってきてバンザイのまま身体を地に預けると茜に染まった空が見えた。
 いい加減に腹が減ってきた。昼飯代りのおやつを食ってから何も食ってない。上半身を起して見ると今度は皿を元に置いてあった位置に戻して現場再現の真似事をしていた。
「なあチルノ、もう明日にしよう。ほら、もう疲れただろう。一晩寝れば綺麗さっぱり記憶からも抜け落ちて――」
「あっ!」
 話の途中で何を見つけたのかチルノが俺の後ろに向かって視線を投げた。
「ん……?」
 倣うように視線を向けると緑色の髪をした妖精が俺の後方を気ままに飛び去ろうとしていた。それを追うようにしてチルノが飛び出して声を掛けた。
 妖精の知り合いという奴だろうか。大仰なジェスチャーを交えてチルノは緑髪の妖精に事情を説明している。
「まさかなぁ」
 いやな予感がする。焦りを覚えながら内心でどうするかと思索しているうちに緑髪の妖精が視界に俺を留めてまっすぐに指をさしてきた。
「やっぱ、見られてたか……」
 チルノの顔が真っ赤になって怒りの涙を溜めた目が俺に向けられるのを尻目に俺は全力で逃げ出していた。


 悪意はない、こういう風に書くやつもいるんです程度に思ってくれ
 息抜き&シーン考えるのがめんどかったんだ

91幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 10:30:55 ID:Z.U.NG2Y0
>>89
地の文増やすとやっぱ読みやすいな。乙

92幻想入りした名無しさん:2009/02/20(金) 16:35:51 ID:Z.U.NG2Y0
なんか安価ミスってた。>>90
あと>>88はセリフにリーダー使いすぎじゃね?
間を表したいのは分かるけどさ。

93幻想入りした名無しさん:2009/02/25(水) 18:07:21 ID:1cisu5AU0
 某幻想入りの作者でございます。一応、飛行というお題で一つ投下させていただきます。
 
「ねぇ、大ちゃん。なんでアタイは空を飛べるんだろう?」
「え?」
 日のあたる小高い丘で日向ぼっこをしている私に、チルノちゃんは何の脈絡もなくそんな質問をぶつけて来た。あんまりにも突然の質問だったから、私は気の抜けた声をこぼしてしまう。
 そんな私の態度に不満を持ったのか、チルノちゃんはぷぅ〜っと頬を膨らませる。そんなふとした動作が可愛らしくて、何となく卑怯だと思ってしまう。
「だって、アタイ達は気が付けば飛べてたんだよ?」
 それは確かにそうだけれど、あまりにも当たり前の事過ぎて疑問に思ったこともない。というか、チルノちゃんは何でそんな事を突然思いついたんだろう?
「ねぇ、チルノちゃん。突然、何でそんな事を疑問に思ったの?」
「今日のお昼ご飯に、目玉焼き食べたから」
 たぶん、チルノちゃん回路は私には解読不可能なんだと思う。
 チルノちゃんは顎に手をあて、眉を寄せ、一生懸命考えている。私もその隣で、同じポーズをして考え込んでみるけれど、全く分からない。
「むぅぅぅぅぅぅぅん、分からない! 大ちゃんは分かった?」
「うぅん、私も分からない。それよりも、そろそろ別の事して遊ぼう、チルノちゃん」
 そんな私の言葉に、チルノちゃんは不満そうな顔をした。
「もう! 大ちゃんも真面目に考えてよ!」
 うん、真面目に考えたいのは山々だけれど、これ以上この話題を長引かせると、知恵熱のせいで頭から湯気を出しているチルノちゃんが危険だと思うんだ。
 どうしたらいいだろう……そう思った私は、一つの名案を思いついた。
「そうだ! 博麗神社の巫女さんに聞いてきたら? あの人の能力は『空を飛ぶ程度の能力』だし、きっと詳しく教えてくれるよ」
「おぉ! 大ちゃん、まさにアイスアイディア!」
 これ、狙って言ってたらすごいんだろうけど、きっと天然なんだろうなぁ。
 気を取り直して、私は笑みを浮かべて立ち上がると、チルノちゃんに手を差し伸べる。難しい顔をして考え込んでいる姿は可愛いけれど、やっぱりチルノちゃんは笑っているのが一番似合っていると思う。
 私の手を一時見ていたチルノちゃんだったけど、すぐに手を握ってくれる。そして、立ち上がったチルノちゃんに私は言う。
「それじゃ、遊ぼっか!」
「うん!」
 勢いよく頷いて、チルノちゃんは満面の笑顔を返してくれる。
 チルノちゃんは氷精だけれど、その笑顔は太陽のようにポカポカしているんだ。
 こうして、無事に難題を解決した私は、チルノちゃんと日が暮れるまで遊んだ……けど、翌日、私は自分の言葉がどれだけ不用意な物だったのか思い知る事になる。
 翌日、同じ小高い丘でチルノちゃんは私にこう言った。
「ねぇ、大ちゃん。あの巫女がね、『馬鹿と煙は高いところに昇りたがるからよ』って言ってたんだけど、これって空を飛ぶ事と何の関係があるの?」
「…………」
 絶対、あの巫女は分かって言ったと思う。
 疑問符を頭の上に大量に乗っけながら考え込むチルノちゃんを見ながら、私は頭を抱えた。本当に……どう答えたらいいんだろう、この質問。
 結局、私は日が暮れるまで『分からない』の一点張りを貫いたのだった。ちなみに、一瞬でも「あぁ、なるほど」と思ってしまったのは、チルノちゃんには絶対に秘密だ。

94幻想入りした名無しさん:2010/01/18(月) 21:22:00 ID:dg/Jiw8M0
その日は何度目かの空を飛ぶ訓練だった。
“拾われない置き傘”というあだ名をひっそりつけられている先生曰く、「飛びたいという強い気持ちがおまえらを大空へ飛ばす!」らしいのだが、わたしにはきれいさっぱり理解できない。
別に、浮遊魔法が扱えないというわけではないのだ。
それどころか浮遊魔法は得意中の得意だし、会得してしまえばその魔法の運用はまず間違いなくクラスでトップレベルになれる。
そんなわたしを他人は天才と呼び、わたしにも天才の自覚があった。
同時に天才というものはどこか欠落しているのが世の常であるのだが、自覚があるわたしもやっぱりというか、例外ではなかった。
「サギシマ! どうだ、飛べそうか?」
「まったくもっていつも通りです、ネヴィル先生」
スタイルがいいのにダサいジャージ。
髪質がいいのに大して手入れしない。
竹を割りすぎた大雑把の権化みたいな先生は、わたしのもとにやってくるなりそんなつまらない質問をする。
何がつまらないって、わたしがどう答えるかなんて見ればわかるからだ。
本当につまらないが、まったく、先生らしいうれしい気配りである。
「そうかそうか。あぁいや、いいんだぞサギシマ。おまえの心はいつも熱く、ゴウゴウと煮え滾っている。先生にはわかる。おまえはクールに見えて、その実は誰よりも燃え盛っているんだとな! そうだとも、だからこそおまえはおまえの思うまま、心のままいればいい! ……あっはっは! なぁに心配するなサギシマ! おまえはいつだって全ての魔法を体得し、完璧にこなしてきただろう!」
「はい。誠心誠意気ままに挑もうと思います。ありがとうござ……」
びゅうん!
先生の暑苦しい応援を根こそぎ吹っ飛ばすように吹いた突風に、わたしは思わずお礼の言葉を切った。
それは自然の風ではない。
駆け抜けた一陣の“風”は急激な方向転換から上昇すると、こちらを見下ろす格好になって目一杯怒鳴る。
「おいこらぁ! そのクソ眠たそうな目で凝視しやがれシロサギぃ! これがオレの“未来への扉(ノックトゥーグローリー)”だぁ! ひゃっほぉぉぉい!!」
“風”改め少女、長い黒髪をばさばさはためかせて高空超速無軌道飛行。
どう見ても危険なのに、わたしの先生はこういうのをちっとも咎めない。それどころか。
「おお! 楽しそうだなぁニコル! どうだ? 空は気持ちいいか!」
「サイッコウですよ先生! オレはきっと空を飛ぶために生まれて来たんじゃないかって思いますよ! だってこんなの、今までどんなにハイな魔法を使ったって得られなかった……――そうか、オレは鳥? そうだ、オレは鳥! イエス、アイアムアペンん!?」
ぎりぎりで自分の過ちに気づいたらしいばかニコル。
レイリア先生以上に暑苦しい……というより騒がしい黒髪(ばか)に思わず【堕ちろ】と命令しそうになる自分を間一髪で抑えて、わたしは自分の修行に戻る。
飛行に限らず、わたしは誰かの成功例を見ることで何かを得ることはない。
全然使えない状態と、完璧に使える状態の二つ。この両極端を飛び越えるきっかけを観察行為に見つけることがないのだ。
では何がわたしを端から端へ飛ばすのかというと……。
「お。なんかニコルの挙動が怪しくなってきたな。そりゃそうだ。あんだけ飛ばしたら魔力変換が追いつかない」
「……ほんとだ」
生徒墜落の危機を、先生は空を漂う凧でも眺めてるみたいな調子でのんびりと解説する。
ニコルの動きが途端に鈍くなって、上昇と下降を不規則に繰り返していた。
飛行するために必要な魔力が切れかかっている。
飛行機なんかで言えばエンジンの残量が少なくなって、プロペラの回る速さが一定しなくなり、推進力や浮揚力が失われていく段階。
このままでは堕ちる。
あの高さからの自由落下なら一歩間違わなければどこから落ちても即死だ。
「ばかニコル。まったくしょうがないな」
イメージするのは飛びたいと思う強い気持ち。
とん、と軽く地面を蹴るわたしは、それまでの時間が嘘だったように空へと舞い上がる。
使ってしまえば完璧に使う。
わたしが落下を始めたニコルを捉えるのに時間はかからなかった。
「これがわたしの“未来への翼(フェアリィウィング)”。言うことはある、ニコル?」
「……ちぇ。礼ぐらいは言ってやるよ」
頬を赤らめてニコルがぶつくさと呟く。
わたしが魔法を使えるようになるきっかけは、たとえばこんなハプニング。
幸いわたしのクラスはお調子者が多いから、こんな風なきっかけには事欠かない。
「うん。今日もサギシマはいつも通りだな。来週からは人をくすぐる魔法に入ろうかね」
まったく、本当にいつも通りでつまらないけれど。
そんな日々が、わたしはたまらなく楽しいのだ。


息抜き。
普段書かないノリで書くと暴走することがわかった。

95幻想入りした名無しさん:2010/01/18(月) 21:24:02 ID:dg/Jiw8M0
連投申し訳ない。お題忘れ。
>>94>>73の飛行。

っていうか、投稿してから気づいたんだけど、もう一年近く放置されてたのかw


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