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SS妄想・没ネタ投下スレ

144ゲロ以下のにおいがプンプンする名無しさん:2011/04/21(木) 21:43:11 ID:???
では失礼して没ネタを。

※始めに――正直言ってロワで一番重要なはずの戦闘シーンがキンクリされております。没案なのでなまぬるく大目に見てやってください。



 ◇   ◇   ◇



 錯乱こそ私の墓碑銘となろう
 
 ひび割れ荒廃した道を私は這い進む
 
 なんとかなるというのなら腰を下ろし笑ってもいられよう

 しかし 私は明日が怖い 私は叫び続けるだろう


 ◇   ◇   ◇


【杜王町・とある小道】


 僕はこれから、一つの覚悟を台無しにしに行こうと思う。

 何よりもそれが、あの人の為であり――そうしなければ、あの人は死んでしまうのだ――僕の為でもあるんだ。
 自分がどのような存在かわかった今、僕にはもう怖い物なんかない。
 
 ここは『見えない小道』だ。
 気が付いたら僕はここにいて……日本人の女の子が同じように閉じ込められていた。
 近くにはヨーロッパ風の館があって、僕たちはそこでおとなしく留まることを強要されていた。
 その女の子とはあまり話をしなかった。何より『あいつ』がそれを許さなかったし、僕たちにはお互いに何の共通点もなかったからだ。
 ここはどこかと尋ねる僕に、彼女は「モリオウチョウ」だと言った。
 それから『あいつ』は嫌な笑い顔で僕達の末路、僕が何者であるか、今ここで何が行われようとしているのかを話して聞かせた。
 
 僕はあの日、死んだそうだ。
 なんとなく予感はあった。死ぬ瞬間は、そうたいしたものじゃあなかった気がする。
 確かに降っていた雨はすごく冷たくて、骨に染み込みんで心をえぐった。
 でも死ぬことなんて怖くはなかった、ただちょっと寂しかっただけだ。
 あの人が「行く」と言った時、その声に僕たちの勝利を確信していたんだ。


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