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一時投下スレ
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「…いってらっしゃい」
間抜け面を晒したアバッキオを見て、少しだけ笑った。そうやって笑える自分がいることにほっとしてまた笑った。
イラッとしたような顔を一瞬だけするとそれでもアバッキオはもう一度表情を戻した。
そうしてまたその広い背中を見せると…
「…行ってくる」
扉が閉まるその直前に、最後にその背中があの日のあいつに重なって、またあたしは笑顔をなくした。
◆
寒かった。
頼れるものもなくして、寄りかかるものもなくして、あたしは一人だった。
窓に視線を向けるとちょうどお日様が顔出す頃であたしはそれからも顔を背けた。
イギーは相も変わらず私の腕の中で大人しく抱かれてくれてる。そうして欲しい、って私が思ってるのがわかってるのかしら。
どうすればいいのかしら、これから先………。
あのエルメェスが死んでしまった。まだ認められないし、認めたくない。
それでも微かに残った冷静な自分が騒ぎ立てる。熱く燃え滾る自分が叫ぶ。
……そうね。その通りよ。
アナスイだって、FFだって、ウェザーだって。
あたしは守られるだけの女の子じゃない。
ストーン・フリー。何者にも縛られない私自身の誓い。
立ち上がらないと…!これ以上失いたくないって言うなら失わせちゃいけない。
だったら自分の腕で掴み取れ。あたしにはそのための腕があるんだから。
それからあたしが家を飛び出なかったことが結果的に良いかどうかは判断できない。
ただあたしは今一度考えをしっかりと練り直さないといけなかった。
一番の論点は「アバッキオが信頼できるかどうか」
アナスイ、ウェザー、FF…そして『あいつ』。もう失いたくない。それが素直な気持ち。
現場に向かった彼は大丈夫かしら…?それにもしかしたらあの拡声器の声につられてあたしの仲間が来るって可能性も…。
すれ違いになったらどうしよう…。それが最大の懸念だわ…。
とにかく急がないと。決断はサクッと。COOLにいきましょうね、空条ジョリーン…
【空条徐倫の場合】
1.仲間を探しに出る
2.アバッキオの元に向かう
3.アバッキオの帰りを待つ
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