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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

658ピュゼロ:2017/01/22(日) 03:05:18 ID:IeD7ISTM0
 下から見上げるようにして、忌ま忌ましげな、どこか棘のある絡みつくような口調で、射命丸は睨みつけてきた。
 まるで……魔理沙の事を、ここで殺しても問題ないかどうか、その判断に迷っているようだった。
 辺りに人目はあるのか? 暗いからばれないか? こいつと最後に話したのはどいつだ?
 カラスの羽の濡れたように艶々とした瞳の奥では、そういう事をいろいろと――考えてはいたのかもしれない。
 もちろん……彼女は間違いなく、天狗という妖怪である。
 ちょっとだけズルをすれば、問題が楽になったり解決するという時でも、真面目ぶって融通を効かせられない妖怪だ。間違いなく、文も天狗なのだ。
 その目は、魔理沙が揉め事面倒事厄介事に首を突っ込む時の、妖怪連中がこぞって浮かべるものと同じだった。そういう目つきをされるのは慣れている。本気で殺されるわけではないし、向こうもそこまで本気ではない。彼女だって自分より弱いやつにむざむざ殺されてやる理由もない。
 ただ、射命丸がそういう目をするとは思っていなかった。だから。
 ちょっと怖くなっただけだ。
 それからやっぱりむかついたので、右手でぐーを作ってからぶん殴ってやった。
「痛いっ!? ちょっ……ライダー助けて!」
「言えっつったのに言わねーのはおかしいよなあ!?」


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