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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

657ピュゼロ:2017/01/22(日) 03:03:43 ID:IeD7ISTM0
 二、
 痛てて、ホントウに撃つんだもんなあ……と射命丸は頭を擦りながらいった。
 彼女の黒髪が黒以外の色に染まるぐらいで、ちょっとやばい感じだったが、幸いにも酒が多量に入っていたため、大事には至らなかった。お酒、飲んでてよかったなと射命丸は心から思った。
「それで、なんですって。えーと、なんだか」
「人を探しているんだっての。何べんおんなじ事を言わせるんだよ。……マジで何回目だよ。外来人だかどうかも定かじゃないが……日本人っぽくなかったな。それで、なんというか……あれだな」
 魔理沙はぐもぐもと何度も言いよどんで、未だ自分の中で整理のつかぬ全体像を簡潔に言葉にしようとした。
 何の痕跡も残さず、忽然と消え去った人間。
 そうした中で、まんまと妖怪をぶっ殺したと思しき人間。
 そういう事を言った。

 射命丸はそれを聞いてもなおへらへらと笑っていた。
 そしてそのまま、軽薄な笑みを浮かべたまま、すっと一段低い声で言った。

「それはいったいどっから聞いたんだ?」
「は?」
「狸か? それとも狐か? ああ……いったいぜんたいどうしてまた、お前ら人間は、どーでもいいような事に首を突っ込んできて、知るべきではない事を知りたがるんだろうな?」


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