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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

654ピュゼロ:2017/01/22(日) 02:59:44 ID:IeD7ISTM0
 一、
 そんなような事があったかどうかは定かでないが、魔理沙がやっとこさ射命丸を探し当てた時、そいつはすでに相当できあがっていた。
 先に見つけたのは彼女の方からだ。
「あ。魔理沙だわ。おーい魔理沙ァ。この白黒やろう」
「あ? 誰だよ、おい、どこだ?」
 夜の往来の中で魔理沙の金髪は店の二階からでも目立つのだろう。うえうえぇ、ここですよーう、などという声を探してあちこちきょろきょろ見渡す魔理沙の魔女帽子に、こつんと何かが投げつけられて、拾い上げればそれは濡れたお猪口だった。
「アハハ。なんだろあいつ、すっげー暑苦しそう。ウハハハ」
「いってぇ……お、お前これ、よくも二階からこんなもの投げてくれやがったな」
 帽子を脱いで小脇に抱え、頭を恐る恐る撫でてみると、ちょっとたんこぶになっていた。
 魔理沙は涙目になった。
 怒りのままにだかだか二階へ駆け込むと、アホみたいに大笑いしている射命丸がいて、もう一人、金髪で黒いとんがり帽子の、微妙にキャラ被りしている仏頂面のやつがいた。
「よ、よう……ええと、久しぶり? かな」
「上昇気流……」
 魔理沙はそれにややひるんだ。
 とはいえ彼女には、はっきりさせるべき事があった。
「で、どっちがこれ、投げてきたワケ?」
「あっちの、ルナサさんですよ」
「ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」
「上昇気流……?」


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