[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
653
:
ピュゼロ
:2017/01/22(日) 02:58:18 ID:IeD7ISTM0
「手のひらを前へ……ひじは直角……」
「なにしてる?」
「これですか? 記事を書く前の準備体操です。……だそうです。同僚がやってたんでマネしてみました」
「取材か」
机の対面からは、極々小さい、騒霊の声。
小さく灯された明かりに浮かぶ金の髪を揺らして、ルナサ・プリズムリバーは小首をかしげた。
ちょっぴり、面倒そうな感じがする。
人里まで顔を出せと、突然言われていそいそとやってきたはいいが、ただ酒を呑んで終われるようではなさそうだ。天狗も中々話がわかると思ったのは間違いだったらしい。
酒とうどんが用意されていたところまでは順調だったのだが。
妹たちに目的も告げず、黙ってこっそり、しめしめとほくそ笑んで来たのがよくなかったのかもしれない。
「ま、あの子なんかは準備体操がどーのよりもまず、自分の脚でネタを稼ぐという事がわかってないんですけどね」
「そうか。自分から動くのは……大事だな」
「いやあおっしゃる通りで。ささ、どうぞどうぞ」
「すまない。うん」
示し合わせてぐいと酒をあおった。
昼間と夕暮れと長く続いていた太陽の照り付ける視線もようやく落ち着いて、代わりに月の明かりの下でよどんだ風がふわふわと吹き抜ける夜だ。
ぐびりと喉を落ちた酒は熱くもぬるくもなく、そのさまはまるで、生きてる人間みたいだった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板