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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
600
:
ポール
:2016/09/14(水) 00:07:00 ID:F1zQOu4g0
「とうとうあの仮面の持ち主だってことを認めたわね。まあ知っていたことだけど」
「ああ、あれは私たち波紋の戦士の最後の手段だった。
徐々に劣勢に立たされていく私たち、男爵も覚悟は決めていたが、それでもタルカスに押され始めていた。
そしてついにこの私は石仮面を使うことを決意した。
今から話そう。
石仮面の秘密を」
「で、あれはいったい何なの?」
「あれは波紋の戦士の力を極限にまで高めるものだ。使用するには少々痛むが、己の力を極限にまで高めてくれる。さあ、渡してくれるか?石仮面を。
あれがあればわざわざリハビリをしなくても、すぐに体が回復する」
はやく
はやく石仮面を我に渡すのだ。輝夜。
「その…今は持ってきていないわ」
「そうか…ならば取ってきてくれないか?物語の続きを話すにはあれが必要だ」
「あれは別に要らないでしょう?…話すだけだもの」
「……」
「ああ、もう!そんな顔しないでよ!あなた怖いわ!」
「すまない」
はやく
「いいわ…私もウソをついてしまったから」
「……」
はやく
「ごめんなさいねストレイツォ。あの仮面は永琳が…」
「……」
はやく!
「危険だからって、今朝粉々に砕いてしまったわ」
なん、ということだ…
「本当にごめんなさいストレイツォ、あの仮面がそんなに重要なものだって知らなかったから。波紋の戦士に受け継がれてきたものだって知っていたら、壊させなかったのに」
なんということだ…
「それになんだかわからないけど、あの仮面をあなたに渡せば、なんだかもう会えなくなるような気がして…。ほんとにごめんなさい」
石仮面が…
「と、ところでツェペリ男爵はどうなったの?後継者ストレイツォが石仮面の力でタルカスを倒したの?」
「……」
壊れた。
「ね、ねえそれで、ツェペリ男爵はどうなったの?みんなと力を合わせてタルカスを倒すんでしょう?」
「いや…ツェペリ男爵は…死んだ」
終わりだ…
「え…」
「タルカスの放った鎖が、ツェペリ男爵の体を真っ二つに切り裂いた」
物語も私も…
「え……」
なにもかも…
次回第三話
堕ちる男
すべてのものが円を描いています。
私たちは自分自身の行いに、それぞれ責任を持っています。
それが円を描いて戻って来るからです。
オジブワ族―ベティ・レイヴァデュ―
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