したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

596ポール:2016/09/14(水) 00:02:51 ID:F1zQOu4g0
「吸血鬼が襲ってきたのね」

「ああ、そうだ。
吸血鬼の正体は、男爵にとってとても信じられない人だった。
吸血鬼が男爵に気づいた。吸血鬼は少し戸惑った後、男爵に襲い掛かった。
彼は必至で逃げた。
血だまりで滑りながらも必死で逃げた。そして彼は海に飛び込んだ。
吸血鬼はなおも追いかけてくる。
「もうダメだ」
男爵は死を覚悟した。
そのとき、男爵は背中に温かさを感じた。
太陽が昇ったのだ。
そして吸血鬼は太陽にやられ、灰になっていった。
すべて消える前に、男爵は吸血鬼の顔を見た。
それは彼の敬愛する父親の顔だった。
何者かがツェペリ男爵の父親を襲い、彼を吸血鬼にしていたのだ」

「じゃあ、ツェペリ男爵は、父親の仇である吸血鬼を倒すために修行しているのね」

「ああ、そしてその仇こそが、悪の吸血鬼ディオなのだ。
男爵がその話をしてから、戦士ダイアーは彼と無二の親友になった」

ここ数日、かつての冒険譚を多少の脚色を加えながら話している。
輝夜は私の冒険譚がお気に入りのようだ。最近は笑顔も自然になっている気がする。
この調子なら、数日もすれば石仮面を渡してくれるかもしれない。

「あら、もうお昼ね。また来るわ」

昼に近づき、輝夜はいつものようにどこかへ行った。
しばらくすればまたウサギ耳の少女が食事を持ってやって来る。
それまでにあるわずかな時間、この時間は私だけの時間だ。
一人だけでいることが出来る。私だけの時間。

ウサギ耳の少女が来たら、リハビリの時間だ。
体を動かしリハビリをする。
こちらの世界、幻想郷に来てからというもの、体が鉛のように重い日が続いている。
常に脱水症状にかかっているような感覚だ。
永琳の見立てでは、生きる気力がないことからくる、精神的なものだろうとのことだが、
だとすればこれは一生治ることはないだろう。
今の私が生きているのは、死ぬためなのだから。

数刻が過ぎ、ウサギ耳の少女がやって来た。

「ストレイツォさん、リハビリしますよー。準備はいいですか?よくないと言っても始めますからね!」

ウサギ耳の少女に補助されながら、ベッドの上でリハビリの体操をしている。
1時間ほど運動をし、リハビリは終わる。
今日は私が最後の患者なのか、いつものように帰ることなく、彼女は私の病室で昼飯を食べるようだ。

「ストレイツォさんは、外の世界では冒険家だったんですか?」
「む、輝夜に話でも聞いたか?冒険家ではなかったが、人より数奇な体験をしているかもしれないな。人より奇妙なものを多く見てきたと言おうか…それに冒険家の仲間もいたからな」

「ツェペリ男爵という方ですか?それとも戦士ダイアーさんでしょうか?」

「よく知っているな。ツェペリ男爵も、老師トンペティも戦士ダイアーも、みな世界を旅していた」

「そして後継者ストレイツォも、じゃないですか?」

「まぁ、そうだな。私も旅をしていたな」

「旅の果てに何があったか、私は知りませんが、旅の果てにせっかく幻想郷についたんですから、少しは生に前向きになってみてはどうですか?」

「……善処しよう」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板