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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

595ポール:2016/09/14(水) 00:01:59 ID:F1zQOu4g0
第二話
仮面の物語

youtube.com/watch?v=vCHREyE5GzQ

朝、太陽の光で7時ころに目が覚める。
太陽に当たることにもすっかり慣れ切った。
しばらくするといつものようにウサギ耳の少女が食事を持ってやってくる。

足音が聞こえる。
いつも規則正しくやってくる。

「さあ、ストレイツォさん。今日はあなたの好物の味噌汁と焼き魚と五穀米ですよー」

「好物では…ないのだがな」
うまいとは思うが、別に好物でもなんでもない。
ただ、この少女はいつもこう言って持ってくるのだ。

「どんな料理でも、好きなものとして食べるのが、健康には一番です!さ、食べて食べて」

うながされるままに食べるのも、いつものことだ。

「特にあなたには生きる希望ってものを持ってもらわなくっちゃいけませんからね。食べることにでも希望を見出してみてください。せっかく毎日料理を作ってるんですから」

こんな小言もいつものことだ。

食事を終えしばらくすると、もう一人の少女、輝夜がやって来る。

「さあ、話の続きを聞かせてもらうわよ。あなたの冒険譚を」
これもまた、いつものことだ。

「ああ、これは遠い昔の物語。5人の戦士の物語だ
勇者ジョナサン、老師トンペティ、戦士ダイアー、ツェペリ男爵、後継者ストレイツォ。
この5人が悪の吸血鬼ディオを倒す物語だ」

あれからしばらくして、私はこの少女、輝夜に昔の話をすることにした。
石仮面を手に入れるため、この少女に取り入らなければならない。
死にたいという理由では石仮面は決して渡してはくれないだろう。
地道に彼女の興味を引き、なんとか石仮面を手に入れれば、波紋の呼吸で死ぬことが出来る。
看取られることなく、気づかれることなく。
そのために少々脚色した物語を話している。

「どこまで話したかな?そうそうツェペリ男爵の過去についてだったな。さあ目をつむって。何か見えるかい?」

「何も見えないわ。これする必要あるの?」

「想像力を働かせるためだ…

あれはある夜のことだった。私たちが勇者ジョナサンと会うよりもずっとずっと前の夜のことだ、ツェペリ男爵は自身の過去について我々に話し始めた。
ツェペリ男爵と吸血鬼の因縁は彼が青年の頃に始まった。
当時彼は、父親とその仲間たちと一緒に、遺跡の発掘を行っていた。
それまでも彼は、エジプトやインドで遺跡の発掘をしており、
若く情熱があり、将来は高名な考古学者になるだろうと、期待されていた。

メキシコ、アステカの地下遺跡の探検を終えたある夜のことだった。
イタリアへ向かう船の中、
ツェペリ男爵は、明け方近くに、目を覚ました。
どんな悪条件の中でもぐっすりと眠れる彼にとって、これは珍しかった。
男爵の危機察知能力が、自然と目を覚まさせたのかもしれない。
雨は降っていなかった夜なのに、ぴちゃりぴちゃりとしずくが垂れる音がそこかしこからしたそうだ。
彼は旅の前に父親がくれた、十字のお守りを握りしめた。
その時だった、「ぐえっ」という野太い声が聞こえた。
男爵と仲の良かったマリオの声だった。
がさごそと音がしたかと思うと、すぐに音は止み、しずくの音が一つ増えた。
彼は恐怖に震えた。
何か、何かとてつもなく恐ろしいことが起こっている。
意を決して音のほうに近づくと、強烈なにおいが鼻をさした!
目の前に黒い海が広がっていた。
ここは船の上だ…海は船の外にある。
目の前の海は、血で出来たものだった」


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