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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

588名無しさん:2016/09/01(木) 23:46:41 ID:K21k7MGM0
「あら、目が覚めたようね」
開いていた引き戸から、長い髪の、どこか気品の感じられる少女が入ってきた。

「少しは感謝しなさいよ。のたれ死にそうだったあなたをわざわざ連れてきたんだから」

ああ、この少女が私を生かしたのか。
放っておいてくれればよかったものを…。そのまま獣にでも喰わせてくれればよかったものを。

「ところであなた、コレ、なにかわかる?あなたのそばに落ちていたものだけど」
彼女は懐から、白い仮面を取り出した。
「永琳もよくわからないって言ってたわ」

ストレイツォは、その仮面を見て目を見開いた。
石仮面ッ!
あれは間違いなく石仮面だ
…あれがあれば…私は死ねる。誰にも看取られることなく、消えてなくなることが出来る。

「いや…知らないな。変わった仮面だな」
教えるわけにはいかない、石仮面の能力を。
知っていると言えば質問が来るだろう。
これは何という仮面か、目的は何か、質問は止められない。
真の能力を知れば、この者たちは間違いなく壊すだろう。

「そう、あなた嘘が下手ね。まあいいわ。知らないってことにしてあげる」

「……」
相変わらず、私は騙すことが苦手だな。

「ところであなた、外の世界から来た人でしょう?何か面白い話でもしてくれないかしら?長い話のほうが嬉しいわ。時間ならたっぷりあるもの」
少女は笑った。

笑うのが下手くそだな。
ストレイツォはふと思った。

youtube.com/watch?v=u3CYmAGSnxw

次回
第二話
仮面の物語

ときどきおれは
自分の哀れさを感じながら
さまよっている
たとえば
風がおれを
空を渡って運んでいくときなど

―雷の歌―
チッペワ族 語り部不詳


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