[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
587
:
名無しさん
:2016/09/01(木) 23:45:22 ID:yUwB7HZA0
第一話
波紋戦士、再び
「(ここはどこだ?)」
柔らかな感触が手に伝わる。
音が聞こえる。
金属の触れる音、笑い声、深呼吸、調和しているわけではない、大小様々な音が聞こえる。
だれかが私を助けたというわけか、誰だか知らないが、お人よしもいるものだ。
足音が近づいてくる。
引き戸が開いて、一人の少女が入ってきた。
ウサギの耳のようなものを頭に付けている。
どこの民族だろうか?なんにせよあまり好戦的な民族ではないだろう。
「おや?もう目が覚めたんですね。感心感心。ご気分はどうですか?」
「人生で一番いい状態ではないな。君は医者か?」
「まあそんなところです。状態がよさそうでよかったです。それじゃあ、あなたの名前と種族、覚えていたら年齢も教えてください」
男はゆっくりと上半身を起こして答えた。
「私の名前はストレイツォ、種族は…吸血鬼だ。年齢はわからない」
そもそもここがどこかもわからないのだがな。
「吸血鬼ですって!またまたぁ、カーテンからもれる光に当たってるのになにもないじゃないですか。怖がらせようとしてもそうはいきませんよ。ストレイツォさんで年齢は不詳、と…」
ストレイツォは驚いた。
肩を見ると確かに光は当たっているが、痛みも感じなければ灰にもなっていない。
かわりに、かつて石仮面を被ったときに感じたみなぎるような力は全く感じなかった。
人間を辞め、吸血鬼でもなくなった私は、いったい何者なのだろうか?
目の前の少女がなにやら話しているが、内容も頭に入っては来ない。
運命は私を、そうやすやすとは滅ぼしてくれないようだ。
「というわけで、あなたはしばらく安静にしておいたほうがいいですよ。どうも師匠が言うには、体そのものが生きることを否定するような状態になっちゃってるらしいですから。よくわかりませんけど、人生捨てたものじゃないですよ?聞いてます?もしもーし?お医者さんのゆーことはちゃんと聞きましょうねー。……もうっ」
「ああ、すまない。安静にしておこう」
動く気すらないのだがな。さて、どうやって死のうか…。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板