[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
554
:
ピュゼロ
:2016/05/08(日) 11:38:17 ID:Xo8qSb6.0
「どうすれば……いいのか」
そう言って、力なく、魔理沙は目を伏せた。黙して項垂れる様は年相応の幼い少女である。
黄色いまなざしを下ろした先にあるのは、ところどころほつれた跡のある、年季のうかがえる古臭い畳の縁だ。
「迷っておられるのですか」
「迷う……? いや……」
そいつの声は、普段話すの時と同じく、おおよそ温和といってもさしつかえないものだ。
しかし、どこか苛立たしそうでもある。手ぬぐいの下で眉間に皺を寄せたその顔は、なんともつまらなさそうだった。「こんな簡単な事もわからないのか」という表情をありありと浮かべていた。
「迷うというのは、これは信じていないんです。それどころか、実につまらない事を考えてしまっている」
「あー。いや、信じるっつーかさ……」
「別にいいじゃないですか。難しく考える必要はない。信じて何の不都合があります」
畳の縁をすうっとなぞっていくように視線がからっ滑りしていく。肩の上でくるくると髪をいらう。
狸はとんとんと畳の縁を叩いて、とくに力をこめたりもせずに、いった。
「それとも、やめますか」
「やめるって、何をだ」
「他人を信じる事をですよ」
さらりとそういった。
魔理沙は初め、何を言われたのかよくわからず……沈黙した。さっぱり、わからなかったのだ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板