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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

552ピュゼロ:2016/05/08(日) 11:35:49 ID:Xo8qSb6.0

「私はいいから、気にせずかけつけてくれ」
「よろしいので?」
「いまは……そういう気分じゃない」
 彼女はそう言って、そこでようやく帽子を脱いだ。
 八卦炉も畳の上に置いた。箒からも手を離した。
 ずいぶんと、重装備だった。
 ちらりと彼女に目をやって、改めて話の続きをうながした。
 しかし彼女は首を振って、呑めと言う。そのあたりは、少女特有の気難しさにも思えた。
「では、失礼をして」
「うん」
 二人の立場はまったくの対等である。妖怪は彼女に歯が立たないし、彼女は自分よりも遥かに老齢なそいつに素直な敬意と愛情を抱いているのだ。
 その上で、まったく、嫌味だとか悪意を感じさせないところは、魔理沙の人柄のなせるものかもしれない。
 そして、星と熱量の魔法使いはそんな事おくびにも出さず、ひけらかさず、あくまで自然体だった。妖精などにも慕われる一因だった。
 深く考えてないだけといえば、そうなのかもしれなかったが。


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