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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
539
:
深紅の協奏曲 ―ここから始まる幻想曲―
:2016/04/20(水) 22:05:16 ID:y37Qs2Pw0
「えー? 別に、私からはそんなに接触してないからどうというわけも……しいて言えば、霊夢さんや魔理沙さんや早苗とは違うタイプだけど、覚悟決まってる奴って感じでしたねぇ」
「というかなんであんたがそんなこと聞きまわってるの? あの子に対しては前に話して盛り上がったじゃん」
「そうなんです? だったらなおさら私程度に聞いてもしょうがないんじゃあ……他に? ……んーと、んーと、椛より強そう」
「………………」
「どこが? て、あー、そういえばそんな話もあったんだっけ。私が連れてくるように頼んでたんだけど」
「そうですよ。椛が脅しても全然怯まない奴でしたよ。椛、顔が可愛いから恐くないからもあるんでしょうけど」
「…………今回はにとりもぶん殴っていいよな」
「……申し訳ないんですけど、私は特に触れてないのでわからないんですよね。咲夜さんとかパチュリー様、お嬢様ならあるいは、って感じですけど。……正式な許可取ってます? なければ蹴り飛ばしますが」
「……で、私の所に来たの? 魔力のカケラもないただの子どもなんかに興味はない」
「天狗って色々いますよね。やっぱり精力尽きないんですか? やることやってるんでしょう、教えてくださいよ。ちょっと前に男に頭撫でられるだけで顔を赤らめるレズの風上にも置けないネズミが居たんでムッとしてるんです」
「うるさいよ、やるなら妹様の見えない所でやりな」
「許可キタコぶぎゅっ」
「……なんか、ごめん」
「彼、ですか? うーん、どう評価してもただの子どもっていうだけでした。けれど、ちょっと面白い手品を持ってました。やってみましょうか? はい。……えぇ、使い道ないです。先の見通しを十全に整えないと誰にも干渉できないしされないので意味なし手品です」
「あいつ? ああ、最も勇気があって、最も愚かしくて、それでいて無謀。どれもいいバランスに持っていた面白い奴だったよ。どうしても弾幕ごっこに嵌っちゃうとそういうのに飢えるからね。美味しいものばっかり食べてないで野菜も食べなさい、ってこと。私? いらないもん、あんな緑色」
「あ、天狗だ珍しい。え、男の子? ……大人の人なら来たけど、子どもは来てないわ。来ていたとしても、帰れるはずないでしょう? 他の人はいたって言ってる? また私だけ仲間外れにされてるのかな。あなたは私の仲間になってくれる? 天狗のお姉さん」
「逃がさないよー」
「逃げられないよー」
「あややややー、っていつも言ってるけどそれってギャグ? 天狗特有の口癖みたいなの? 前は聞かれただけだったから、今度は一方的に聞きたいなー?」
……ふー、最後は酷い目に遭いましたけど何とかなりましたよ。妹さんは手加減知らないですからね。ホント、ごっこ遊びじゃなかったらぞっとします、ぶるぶる。
で、ここまで集めたんです。私にとってもいいネタになるんですよね、その子? ……関係ない? な、なんだってー。
いや、だと思いましたよ。受け入れのための根回しみたいなもんでしょう? 相変わらずやることがそつない、というより慎重ですよねあなたは。はたてみたいにもっと大雑把に生きていて欲しいですけど。
えぇ、えぇ。嫌われてもいませんでしたし、特別力いれて好まれている様子も特には見られませんでしたよ。あー、はたてはこう、ショタ喰いなんで。閻魔様とは違う方向ですけど。でも特別入れ込んでるわけじゃないし大丈夫でしょう。釘刺しておきます? いらない、はいはい。
依代は……すでにあると。アリスさんの。ほうほう、むしろそれならアリスさんの、いらない、はいはい。
……あの、ここまで用意されているのなら私別にいらなかったんじゃないですかね? 外来人が一人増えたところ、妖怪もどきが一人増えたって別に何も面白くないんですけど。うーん、提示されたそれはありがたいんですが……
まあいいか。目を瞑っておきます。それでは、私はこれで。
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