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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
538
:
深紅の協奏曲 ―ここから始まる幻想曲―
:2016/04/20(水) 22:03:59 ID:CEdeDNY20
「彼、ですか? そうですね……。弟のような存在、でしょうか」
「姐さんに男性のこと聞いても無駄ですよ。何でもどこかに弟との共通点を見つけて弟みたい、っていうんですから」
「ま、酷いこと言うわね一輪ったら。けど、ねぇ……」
「ねぇ、じゃないですって。え、私? うーん、頼りがいもないただの子どもだし、無鉄砲だし、けど何かやるって決めたらできるできないにかかわらずやろうという意志は感じられてー」
「ほら、命蓮みたい」
「でーすーかーらー! 話聞いてる限り命蓮様は無鉄砲要素特になかったでしょ!?」
「えぅ〜、はうぅ〜」
「んぇ、御本尊? あー、なんでも心配してた相手が勝手に帰っちゃって、顔も見せずに行っちゃったことが悲しいんですって。自分の事が嫌いになったかー、って。ナズーも所用で香霖堂さんに取られてるしで、ちょっと機能してないんですよ」
「やっぱりあんなこと言うんじゃなかった、私が無責任にやっちゃうからこうなるんだ……いつもそうです、私ってホント馬鹿」
「寅でしょ」
「寅ですねぇ」
「はぅ〜」
「あいつ? 外来人の割には珍しく働き者で学習意欲の高い奴だったな。嫌な時に遭遇しちまったけど、特に気にしてくれてなかったのはポイント高い」
「……悪かったから、いい加減機嫌を直してくれないかな」
「い・や・だ・ぜ」
「……まさか君たち、そこまで仲がいいというか、飼いならされているというか」
「当たり前だ。こういう奴はちゃんと管理してやらないといつどこでくたばっているかわからないから、私みたいなしっかり者が面倒を見てやらないとな」
「しっかり、ねぇ。可愛いもんだ」
「所でお前は何時まで雇われしてなきゃいけないんだっけ? 香霖は乳製品嫌いだからチーズでないだろ」
「…………彼の気が済むまで」
「うわ、さすがの私でもそれは引くぜ、香霖……」
「……勝手に言っていてくれ。君たちが話を聞かないのは知っているから。そう言えば、あれの解読は満足いく結果だったかい?」
「いかにも魔法使いらしかったが、あれは私の領域じゃなかったぜ……全然可愛げなかった。魅魔様曰く、魔法というのはだなー」
「凡夫」
「あの、霊夢さん。今いないからってそんな言い方」
「あの時も私そう評した記憶があるけど。そうだったわよね、アリス?」
「そんなこと言ってたと思う。たぶんその後二人で泊まったことを聞きたいんじゃない?」
「たってー、わ、二人とも急に寄ってくんな! 別に何もないわよ、ご飯食べて寝ただけ」
「それだけですか!? ボーイミーツガール的な夜の展開はないんですか!? 本当に!」
「食いつくわね、早苗」
「だってその後私の神社に来たとき少し大人になったみたいな感じがあったんでこれは確実に霊夢さんに先越されたって焦ったくらい!」
「何にもないっての! 気づいたら外で寝てたくらい」
「野外プレイ!?」
「はったおすぞ!!」
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