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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

532深紅の協奏曲 ―深紅の協奏曲 4―:2016/04/20(水) 21:57:23 ID:y37Qs2Pw0
「「「諦めきれぬ野望(ゆめ)がある」」」

「……だろう?」

 自分の言葉に被さる二つの声。片一方は紫から、もう片方は先ほど名の出たレミリアから。

「さっきの戦いからのお前の固執、滲み出る執念は並々ならないものだった。百の言葉よりも濃密に語り合ったから、もしあの場に居たら誰でもわかるよ。最初に語った時から、既にお前の心は外に向いていた」
「……かの閻魔から聞いているでしょうが、貴方を取り巻く呪いに対する感情、貴方自身の思い。それからは普通に過ごしているだけでは感じられないほどの執着。ふふ、筋道は決まっていたようなものでした。男の人って、不器用ね」

 互いが、示し合わせたようにディアボロの未来を肯定する。

「……ふたり、とも……」
「その通りだ。私の心は既に決まっているのだから、今更に何を言われようとも揺るがない。……こうも、引き留めることに心動かされることも、無かったかもしれないがな、以前の私には」
「…………はは、何だ、私が馬鹿みたいじゃないか。心決めた相手に、がなり立てて。急なことで熱に浮かれていたのは私だけじゃないか」

 目を伏せるナズーリンの小さな頭を、再びくしゃりと撫でまわす。

「だから言っただろう、嬉しい、と」
「……ふん」

 そのまま顔を逸らしたまま、その場を動かず。


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