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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

521東方魔蓮記第五十八章:2016/03/25(金) 22:34:54 ID:42MfejZo0

「なんてことがこの間あってな」
「お主よく無事じゃったな……」
そんなことを平気な顔で話すディアボロに対し、マミゾウは呆れながらも無事に戻ってきたことに感心する。
「腹を刺されるのにはいい思い出がなくてな。流石にもう一度歯向かう気力は無くしたほうがいいとおもっただけのことだ」
「いや、腹を刺されて良い思い出となることなぞないじゃろう!?」
平然とそんなことを言うディアボロに対し、呆れ顔でマミゾウはツッコミを入れる。

ディアボロはこんなことを言っているが……
彼がゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによって死の無限ループに陥った時、最初の死因は腹部をごろつきに刺されたことによるものであることを忘れてはいけない。
彼からすれば、腹部を刺されることに良い思い出は全くないのである。
だからこそ、自分を殺そうとしたあの男に、よほどの冷徹さを見せたのだろう。

「まあ、死ななかっただけマシだな」
「全くじゃよ、お主が死んだらぬえが悲しむではないか」
なんてやりとりを行いつつ、ディアボロとマミゾウは人里を進んでいく。
マミゾウの姿は変化しており、人ごみに紛れるにはうってつけの姿となっている。
「話は変わるが……お主、人里の最近の異変に気付いておるか?」
そんなギャグみたいなやり取りを二人は交わしていたが、マミゾウはとある情報について話題を変える。
ディアボロは彼女の問いかけに少しばかり思い返す。心当たりはそれなりにあるようだ。

「相談を受けたことならある。相次ぐ異変によって、人々が不安に駆られているらしいな」
「うむ。自分たちが無力であるが故に、ただ被害を受けるしかできぬことを皆不安に思っておる」
「……白蓮じゃなくて俺に相談する奴が少しずつ増えてきているのはそのせいでもあるのか?」
最近、ディアボロに相談する人が少しずつ増えてきている。
白蓮達に相談したほうがいいと彼は言うが、命蓮寺の中では数少ない純粋な人間である彼にしか相談できないこともあるのかもしれない。

「お主の使う『すたんど』は魔法や妖術ではなく精神の具現らしいからのう。お主が純粋な人間のまま異能を持っていることに好感を抱いている者もおるのじゃろう」
「なるほど。確かに魔法を学ぼうとするなら、それは少しずつ魔法使いへと近づくことになるな……」
人間でありながら魔法使いである者がいれば、種族としての魔法使いもいる。
けれども結局、『魔法』を行使する以上人外の存在に近づくのには変わりない。
『人から外れる』誘惑に抗えるか自信のない者にとって、人でなくなる可能性のないままであり続けながら異能者でもある『スタンド使い』は魅力的に見えるものがあるのかもしれない。
かのスケアリー・モンスターズでさえ、能力を解除すれば簡単に人間に戻れるのだから。


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