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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

520東方魔蓮記第五十八章:2016/03/25(金) 22:34:02 ID:42MfejZo0
……さて、どうしたものか。
この状況、嫌が応にも昔を思い出す。
だが大丈夫だ。クラフトワークのおかげであの時と違って傷口は浅い。
この傷の浅さなら、死にはしないだろう。

「一つ質問がある」
首だけを振るわせる男を冷徹に見つめ、俺はそいつに問いかける。
クラフトワークの能力をこいつにも使ったから、首から下は固定されて動かない。
「報復される可能性を想定した上でこんなことをやったんだな?」
「ぁあ……」
やれやれ、こいつは恐怖に呑まれてしまっている。
大方、報酬に目がくらんで俺の暗殺を引き受けたただの素人だろう。
依頼人は……多分、妖怪を幻想郷から排除しようとしている連中か。
俺を暗殺して妖怪のせいに仕立て上げ、妖怪排除の機運を高めたいのだろう。
だが……お前がやろうとしたことは、一匹の蟻が空を飛ぶ鳥を殺そうとするのと同じだ。
弱っているならまだしも、今の俺を暗殺するには無理がある。

「……覚悟はいいな?」
ディアボロは冷酷に問いかける。
その目は一切余計な感情が混じっていない、純粋なまでの攻撃の意思を宿していた。

「俺は『とっくの昔』にできている」
ディアボロがそう言った瞬間、男の腹部にこぶし大の穴が空く。
キングクリムゾンの拳が、男の腹部を貫通したのだ。
ブチャラティとの交戦を思い出させるこの一撃は、これでだけで人を殺せるほどの破壊力を有している。
とはいえ、大振りなので隙をつかないと命中しないのだが。

キングクリムゾンの拳が男の肉体から抜かれ……た次の瞬間、クレイジー・ダイヤモンドが男に殴りかかる。
そしてクレイジー・ダイヤモンドの拳が命中する瞬間、男の体にのみクラフトワークの能力が解除される。
その結果、男は自分が動けるように気づく。
……しかし男が次の行動に出るよりずっと早く、手加減なしのクレイジー・ダイヤモンドの拳が男の腹部に命中してしまう。
その結果無情にも男の体は数回地面に叩き付けられ、その回数よりも1回少なく宙を舞い、拳の一撃の衝撃で吹っ飛ぶにしてはあまりにも遠い地点まで吹っ飛ばされてしまう。

普通こんなことされたら妖怪でも瀕死になるだろうが、ディアボロは男を殴り飛ばすと同時にクレイジー・ダイヤモンドの能力を発動した。
男は勢いよく地面に叩き付けられて痛みにもだえていたが……ふと視線が腹部に移動したのだろう、男はびっくりしながら起き上がった。
「え、何で俺生きているんだ!?」
男の驚愕を他所に、ディアボロは彼に近寄りつつ、DISCを一枚装備する。
ディアボロの接近に男が気づいた時には、既に胸倉をつかむには十分なほどに距離を詰めていた。
そして男が一歩下がる前に胸倉を素手で掴み、思いっきり睨み付ける。
「今回は特別だ。だが……」
そう言いながらディアボロはヘブンズドアーを彼自身の背後に出す。
「『次はない』ぞ」
そしてヘブンズドアーで男を本にして、一つの命令を書き込む
『ディアボロを含む、命蓮寺の関係者全てに精神的な攻撃を含めて手を出せなくなる』
命令の記入を終えると、本になった男性をそこらへんに生えている木にポイ捨ての要領で放り投げ、宙に浮いている間に能力を解除する。
「うわぁぁぁぁ!?」
男は気が付いたら自分が空中にいることに驚き、悲鳴を上げる。
しかしディアボロは男の悲鳴と物体が地面に落下した音を無視して、その場から離れていくのだった。


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