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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
501
:
ピュゼロ
:2016/03/04(金) 07:40:57 ID:6aKA4RoY0
「お……おいこりゃ、あいつら」
まだ自分が夢の中にいるのかと咄嗟に思ったほどだった。
ドッピオと藍の二人はまるで始めから存在していなかったように何の余韻も残さず、その場からいなくなっていた。家から飛び出して、夜陰に紛れたとかそういうレベルでさえなかった。カンバスに白いペンキを乱雑な筆遣いで塗りたくったみたいに、完璧にいなくなっていた。
咄嗟に、箒を手にとって、ばっと夜の中へ駆け出した。
幻想郷の時空間は酷くあいまいなところがあって、そこら辺の妖精でさえも、たまにワープしていたりする。現実に重なっていて、しかし同時に酷く圧迫されて隙間に追いやられているふしがある幻想郷では、自分の居場所だとか立ち位置というようなものなど、向こう側が透けて見えるほど脆くて薄い概念であった。ふらふらしてる奴が多い原因もその辺りにあるのかもしれなかった。
家からの明かりが、背後から差している。魔理沙の影が踊って、その光の届かぬ先からは、急に黒い色が深くなっているようでもあった。
「おい、おい……」
魔理沙の中にはまだ情というものが燻っていた。その厄介な感覚は、このまま事件を放り出せば、どう転んだところであいつは良い事にはならないだろうと察しがついていた。
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