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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

493ピュゼロ:2016/03/04(金) 07:16:59 ID:6aKA4RoY0
「煮物は別に食わなくてもいいが」
「そんなコト」
「アイツが持ってきたからなぁ。変なもの入ってるわけじゃあないにしろ、なーんか、あるような、あるかもしれないような」
「……えっと?」
「わかんなくていいぜ」
 会話が途切れる。
 食卓について、そこから先は二人とも無言だった。
 手を合わせて、並べた料理をもしゃもしゃと咀嚼しながら、二人とも、なんとなく口を開くきっかけを見失っていた。
 やや冷めた白米を頬張り、蕗と油揚げを一緒に摘んでみる。冷たくなっても良いよう強めに味付けのなされた煮物はとろけるぐらいに柔らかく、噛むと旨みが舌にじんわりと広がった。あまじょっぱい煮汁に自然と箸が進む。
「ヒマワリ油」
「うん。妖怪が作ってるんだがまあ」
 黒くってどろりとした汁のたれのかかったキノコ炒め。ご飯にのっけて一緒に口へ運ぶと、熱いたれがご飯に染み込んで、思わず顔がほころびる。つやの出た照り。うっとりするような薫香。
 しかし……ハテ。使ったはいいが、この黒い調味料は、果たして。魔理沙が首を傾げる。これは以前、仕事の対価として譲り受けたものだったのだが。
 炒め物なんかに少量使うと味が立つ。そんな感じで使うと良いと聞いていた。
 たしかに美味い。


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