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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

452東方魔蓮記第五十六話:2015/11/13(金) 00:16:26 ID:cUB.bFFE0
永琳は牽制に弾幕を撃ってくる。しかし、その弾幕の量は牽制というにはあまりにも多すぎた。
「(回避できる箇所がない……!)」
大雑把に見ても回避できる箇所が見当たらない、いわゆる『不可能弾幕(インポッシブルスペルカード)』というやつだろう。
ザ・ワールドの猛攻をもってすればある程度凌げるだろうが、向こうの弾幕には際限がない上に拳をぶつけても衝撃がこちらにも伝わるので凌ぎ切ることはまず不可能だろう。
何のためらいも宣言もなくこれを撃ってくるあたり、サバイバーの影響というのはやっぱり恐ろしいものである。

大量の弾幕がまるで群れを成してディアボロに襲い掛かろうとするその様は、さながら空を飛ぶ軍隊アリである。
一度でも被弾をしてしまえば、残りの弾幕が彼を呑みこむように襲うだろう。
「あれに呑まれたら一巻の終わりか」
思わず思っていたことが口から出るほどの圧倒的な光景は、魅入られれば終わりを意味する危険な光景でもある。
「(ならば……)」
一つの考えを思いついたディアボロは目線を竹林の方に向ける。
幸いなことに、まだメイド・イン・ヘブンは装備されている。
普通に逃げたらその動きを先読みされるだろうが、このスタンドでの速さならこちらも先読みに対応できる。
そのまま竹林の中に逃げ込み、輝夜と永琳を引き離しつつあの多量の弾幕を凌ぐ。

ディアボロはメイド・イン・ヘブンを発動し、豪雨の如き勢いの弾幕から逃げ始める。
彼が弾幕を避けようとその場を離れるのは永琳には想定済みだったが、輝夜と張り合ったあのスピードに対してはどうしても数手遅れが生じてしまう。
だが、永琳も今のディアボロが攻撃するためには距離を詰めなくてはならないことは先の戦闘で理解している。

弾幕の嵐を振り切り、ディアボロは竹林の中に移動しはじめる。
この竹林の中ならば、メイド・イン・ヘブンの能力を使わずともある程度竹で弾幕を防ぐことができるだろう。
道に迷ってしまうかもしれないが、今はそんなことを言っている場合ではない。むしろ永遠亭の敷地内という開けた空間で闘う方が危険なのだ。
そしてディアボロの動きを確認した永琳もまた、彼を追って竹林の中に入っていく。

竹林のあたり一面に弾幕の命中する音が響く。
何事かと竹林に住む獣や妖怪が音のする方向を見れば、脇道の方を通って逃げるディアボロと大量の弾幕を撃ちながら彼を追う永遠亭の医者。
しかも永遠亭の医者は殺意をむき出しにしているため、どうして眼前の光景が繰り広げられているのかわからぬまま皆その光景を見送ってしまう。
というか、割って入ろうとすれば間違いなく酷い目にあうという予感を皆感じていた。

ディアボロはホワイトスネイクとエンペラーのDISCを入れ替え、エンペラーを手元に出現させる。
このスタンドならば竹の隙間を通して命中させることができる上に様々な方角から永琳に銃撃できる為、永琳がエンペラーの性質を見抜いたとしても軌道の予測を困難にすることができるのだ。
とはいえ、永琳から逃げながら銃弾をコントロールして彼女に命中させるのは中々に難しい。
銃弾のコントロールに集中すれば弾幕に命中したり竹にぶつかってしまう可能性があるし、逆に銃弾のコントロールを行わない場合は竹に命中したり外す可能性が高まる。
さながらガンシューティングのアーケードゲームだが、移動はセルフ、ダメージはリアルと困った仕様である。


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