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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

451東方魔蓮記第五十六話:2015/11/13(金) 00:15:37 ID:cUB.bFFE0
ディアボロはザ・ワールドで時を止め、永琳に蹴りを入れる。
そして時が動き出すまでの間に、ホワイトスネイクで両手に握った矢を没収しながらザ・ワールドも使って彼女の懐を調べる。
別に変な意図はない。彼女から矢を奪うために調べているだけなのだ。誰が何といおうとそれが事実だ。
「(……見つからないな。一体どこから取り出しているんだ?)」
色々な所を探っても見つからない。しかももうすぐ時が動き出してしまう。
戦況を有利に近づける為にディアボロは仕方なく彼女を調べるのを止め、まるで挟み撃ちするように永琳の背中にザ・ワールドで蹴りを入れておく。

蹴りが命中した直後に時が動き出し、永琳はその衝撃で回転しながら地面に叩き付けられる。
永琳は自分に何が起きたのかは理解できた……が、その場から離れる前にディアボロとザ・ワールドに踏みつけられてしまう。
「くぅ……ッ!」
仰向けならまだしも、うつ伏せのこの状態で踏まれてしまっては物理的にディアボロを掴んで離すことはできない。

「……ッ!」
永琳は両腕に力を入れ、立ち上がろうとする。
当然、それに気づいたディアボロはザ・ワールドと一緒に力を入れて彼女を踏みつける。
普通ならそれに屈してもう一度倒れこむのだが、サバイバーの影響を受けている彼女は、筋線維の損傷を無視して力を入れ続ける。
ディアボロもまた、彼女を再び倒れこませるべくザ・ワールドと一緒に力を入れる。が、彼女はまだ倒れない。
そんなことをやっていると、ディアボロの背後から『音』が響いてきた。
「?」
ディアボロは永琳を踏み続けながら後ろを振り返ると見ると……
無数の弾幕がこちらめがけて飛んできていた。

「なっ!?」
しまった、と思いながらディアボロは永琳を踏みつつザ・ワールドとホワイトスネイクで防御体勢に入る。
永琳自身へのダメージは必然的にディアボロ達が盾となるために抑えられ、仮に自身が被弾しても急所に被弾する可能性はかなり低い。

このままでは倒すべき敵を庇いながら、その敵からの攻撃を防ぐという状況が続きかねない。
ディアボロは止むを得ず永琳を踏み台にジャンプし、防御体勢を維持しつつ彼女から距離を取る。
残りの弾幕のいくつかが永琳に命中するが、どうせ大したダメージは受けていないだろう。


「(策を練る時間を与えてしまってたとはいえ、まさかこんな無茶苦茶なことまでするとは……)」
ディアボロは受け身を取って着地し、永琳の方に向き直る。

サバイバーの能力は知性を奪わない。ただ凶暴かつ好戦的にするだけだ。
自身が攻撃できない状況が、却って永琳に策を練る時間を与えてしまったのだ。

一方で自由になった永琳もまた、ディアボロの方に向きなおる。
だがサバイバーの影響は未だに受けている為、輝夜を支援するよりもディアボロを攻撃することが優先になってしまっているようだ。


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