[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
434
:
まるく
:2015/09/09(水) 00:15:39 ID:SNX6KJOc0
スカーレットは自負している。己の強さも、弱さも。一芸に秀でていない、その凡庸さも。
私たちには鬼の様な力強さもない。天狗の様な俊敏さもない。魔法使いの様な知識もない。蓬莱人の様な不死でもない。人間の様な多様性もない。
一極、尖ったものがあればそれを人が見て羨望と嫉妬、恐怖の目を向けるだろう。力を持つ者とは、知性を持つ者とは。生きる者、比べたがるものとはそういうものだ。
吸血鬼とは、なんとも凡庸で目の無い種族だろうと。
そんなわけあるか!
鬼に俊敏さも知識も不死性も多様性もあるか?
天狗に力も知識も不死性も多様性もないだろう?
魔法使いが力も不死性も多様性も持たないだろう?
蓬莱人に身体能力と知識で負けるか?
人間に、どこか一つとして劣るところがあるか?
そんなはずないだろう!
己に誇りを持て。その血も、その種も、その命を。
持ちうるすべてを傲慢に振るえ。歩けば、自ずと道になる。それは、彼の者達にはできぬ業。進めば自ずと臣下は歩く。それが、私たちに許された業。
あいつらにできて、自分にはできないことなど何もない。
……だからこそ、だからこそ。
「くくっ、ははははは!」
戦いの最中、自然と笑みがこぼれる。目の前の、この世界で一番矮小であるはずの人間と立ち向かうたびに。
近づかずに攻めるのはやめた。僅かな思考を与える程度の弾幕では、悉く避けられる。通常のスペルカードルールでは使用しない、逃げ場のない密度でさえも、気づけば彼はそれを抜け、こちらに刃を向けるのだ。
以前に立ち会った天狗の写真機とは違い、弾幕を無視して『すり抜けて』いる様な。咲夜のように時を止めて抜けることとは、少し違う。どれほどの厚い幕にも、僅かな隙間を瞬時に把握し、そこから漏れ出てくる。
弾幕の防御は行うが、反撃を行わずに詰め寄ってくる以上、おそらく相手は遠距離に対応できるような技術はない。相手の心が折れるまで、いつまでもいつまでも追い払うのは簡単だが、血肉はそれでは湧き立たない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板