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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

408東方魔蓮記第五十五話:2015/05/05(火) 10:59:20 ID:utyl322Y0
サバイバーの能力を受けると、自己の潜在能力を限界まで引き出され、超人的な戦闘力を持つようになる。
ただのどつきあいだったのが、肉が裂け、骨が折れる事態に発展したこともある。
さらにサバイバーの能力を受けた者同士で戦闘すると、お互いの肉体の長所が光輝いて見えるようになり、逆にダメージを受けた部分はドス黒く濁って見えるようになる。
ちなみに、サバイバーの能力を受けた者とそうでない者が戦闘を行った時に、能力を受けた者から見て、そうでない者の肉体にこれらの現象が見えるのかは不明である。

永琳がサバイバーの影響を受けたことにより、彼女の怒りと闘争本能がどんどん増幅していく。
が、ザ・ワールドの拘束を自力で破るほどの力は流石に彼女にはないらしく、さながら檻の中で暴れる凶暴な動物みたいになっている。
ディアボロは少し距離を取ると、ザ・ワールドを自らの元に戻す。

拘束が解かれたことにより、サバイバーの影響を受けた永琳が殴りかかってきた。
こうしてくることが読めていたディアボロは、攻撃をザ・ワールドで防ぐ。
闘争本能の活性化と怒りの増幅に伴い、今の永琳が知略を用いて攻めてくる可能性は低くなっている。
しかし、代わりに肉体の潜在能力が限界まで引き出されている上に知性を削いでいるわけではないので、弾幕を囮に直接攻撃してくる可能性もあるだろう。
それでも、この方がディアボロにとって闘いやすいのは事実である。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ディアボロは永琳の強烈な蹴りを再びザ・ワールドで防ぎ、メイド・イン・ヘブンのチョップで反撃する。
加速していない今なら、このスタンドの一撃の鋭さはザ・ワールドに劣っている。
それでもBクラスの破壊力を有するため、石ころ程度ならこのスタンドは砕くのに苦労しない。

ディアボロは永琳の攻撃を凌ぎながら、輝夜と妹紅の戦いの様子を見る。
……どうやら一進一退の攻防を繰り広げているようだ。輝夜が本気を出しているか否かまでは見抜けないが。
それを見たディアボロはすぐに永琳の方を見ると、永琳のパンチをザ・ワールドで防御する。
「(段々力が強くなってきているな……)」
サバイバーの影響を実感しながら、ディアボロは永琳の攻撃をザ・ワールドで防ぎ、隙あらばメイド・イン・ヘブンで攻撃していく。
が、永琳自身がサバイバーの影響を受けているため、全く怯まずに攻撃をしてくるのだ。

永琳が右ストレートで殴り掛かってきたところをザ・ワールドで受け止め、左ストレートも同様にザ・ワールドで受け止める。
流石にサバイバーの能力を受けていても、鬼でも吸血鬼でもない永琳がザ・ワールドに押し合いで勝つことはできない。
両手を受け止められた永琳は、今度は右足で蹴りを入れてくる。
今度はメイド・イン・ヘブンがそれを掴み、その隙にホワイトスネイクが彼女の顔を鷲掴みにする。
その直後にザ・ワールドとメイド・イン・ヘブンが手を離し、ホワイトスネイクが彼女を地面に叩き付けるべく落下を始める。
無論永琳は落下の最中に抵抗しなかったわけではないのだが、手も足もホワイトスネイクの手のあたりに届かず、無情にも打撃がすり抜けていく。

ディアボロはホワイトスネイクが射程範囲から出ないように一緒に移動し、永琳が地面に叩き付けられるのを確認する。
そして彼自身も地面スレスレまで下りると、ジャンピン・ジャック・フラッシュを解除する。
「(……サバイバーの能力を受けたとはいえ、今ので気絶してしまったか?)」
落下の際に頭部も衝撃を受けているため、いくらサバイバーによって強化されていても気絶した可能性がある。
が、ディアボロもその程度で油断してはいけないことは分かっている為、再びザ・ワールドを出す。
流石にこのスタンドの本来の持ち主と違って、心音を近寄らずに聞き取ることはできないので、彼女の元へ慎重に慎重に進んでいく。
……およそ5m程まで距離を詰めた、その時。

永琳が起き上がり、そのまま立ち上がったのである。
「(流石に気絶しなかったか……)」
ディアボロはそう思いながら、永琳の側に進むのを止めた。
「……よくもやってくれたわね」
永琳は明確な敵意を持ってディアボロを睨み付ける。
普段の知的な彼女には一切見られない、とても珍しい瞬間である。
「なんとしても……死んでもらうわ!」
永琳はそう言うと、矢を懐から二本取り出し、ディアボロ目掛けてとびかかってくる。
今の彼女ならば、これを刺して人体を貫通させることなど容易にできる上、医者である故に的確に急所を突いてくるだろう。
それほど今の彼女はディアボロに対する怒りと闘争心に満ちているのだ。怒りの方はとうに殺意に変わっているのかも知れないが。
仕留める気満々である彼女に対抗すべく、ディアボロはザ・ワールドで迎え撃つ……!


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