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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

376東方魔蓮記第五十四話:2015/04/08(水) 01:09:17 ID:Ktbcmgw60

時の止まった世界で、自力で動けぬ妹紅を引っ張りながら輝夜と永琳に接近していく。
弾幕は先ほどと同様に、ザ・ワールドに殴らせて排除する。
「………ッ!」
スタンドが暴走しそうになるのを抑えながら、何とか二人の側まで接近することができた。
接近している最中に2枚のDISCを作っておき、今度は外さないように直接額に押し当てる。
そしてそのまま二人の背後に回り込み、時が動き出す。
もしも目の前にいるこの二人が本物ならば、DISCは入っていくのだが……結果は。

DISCが刺さった。
「「!?」」
「(刺さった!)」
二度も幻覚で翻弄しなかったのは、輝夜の遊び心か、はたまた永琳の慢心か、或は手加減か……。
どちらかは判らないが、とにかく輝夜と永琳にDISCが刺さった。
輝夜に差し込んだのは、能力の強制解除と発動を一定時間禁ずる命令DISC。
永琳に差し込んだのは、幻覚の封印と、(万が一を想定して)薬の使用を禁ずる命令DISC。
これでだいぶ戦いやすくなるだろう。

輝夜の能力が強制的に解かれ、輝夜と永琳の動きが、ディアボロと妹紅から見てだいぶゆっくりになる。
「何をしたんだ?」
「輝夜の能力を強制的に解いた。これでお前もだいぶ戦いやすくなるだろう」
ディアボロは妹紅の質問にそう答えると、自身もメイド・イン・ヘブンを解除して、ホワイトスネイクのDISCを自身から抜き取る。
初めて挑戦したスタンド5つ同時装備……。どうやら中々にきつかったようだ。

輝夜は自分に何が起こったのかわからなかったようだが、少したって自分に何が起きたか理解したようだ。
「……成程、私の能力を封じたのね」
「正直なところ、通用するとは思わなかったがな。一縷の希望とやらにもすがってみるものだ」
蓬莱人にホワイトスネイクの命令がどこまで通用するのか、ディアボロには全くわからなかった。
だが、一時的とはいえこうして能力を封じ込めることが出来たことから、全く通用しないわけではないらしい。
「気を抜くな妹紅。勝負はこれからだ」
ディアボロは妹紅に対して注意を促すと、荒れていた呼吸を整えながらホワイトスネイクのDISCをケースに入れる。
輝夜の能力が封じられ、永琳が薬を使用できなくなっている今、ようやく戦況は互角になったといえるだろう。
……恐ろしいことに、あの二人の能力を封じてようやく『互角』だと、ディアボロは推測しているのだ。

「分かっている!」
妹紅はそう言うと、輝夜に向かって弾幕を撃ち始める。
輝夜も当然妹紅に撃ち返すため、二人は弾幕戦を繰り広げることになる。
「姫様!」
「させるか!」
永琳が輝夜を援護しようと妹紅を攻撃するが、ディアボロがメイド・イン・ヘブンを使って妹紅と永琳の間に割って入ると同時に、ザ・ワールドのラッシュで弾幕を殴る。
ディアボロと妹紅では妹紅の方が輝夜と戦い慣れているため、永琳は自分が引き受けたほうがよいと判断したようだ。
「……!」
永琳は少し表情を歪めながらも、輝夜の援護をやめてディアボロと相対する。
「お前の相手は俺だ」
ディアボロはそう言いながら刀を抜き、刃先を永琳に向ける。
「一緒に『踊って』もらおうか?」
そう言って永琳を挑発するディアボロは、わざとらしい不敵な笑みを浮かべていた。
永琳の注意をディアボロ一人に向けさせるためだろうが、果たして永琳はディアボロの狙い通りに動いてくれるのだろうか……。


閃光と炎と雷鳴が入り乱れる戦いはしばし収まった。
悪魔はどうにかして月の姫とその従者の能力を抑えることはできたが、戦いはこれからだ。
一つの戦いが収まった矢先に、二つの戦いが起きようとしている。

一つはかつての因縁がもたらす、地球で生きることを望んだ月の姫と、彼女を追って不老不死になった一人の少女の戦い。
もう一つは、月の姫と共にいることを選択した従者と、賢者によってこの世界に招かれた『異端』の存在の戦い。
この者達が繰り広げる二つの戦いは、一体どのようなものになるのだろうか……。


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