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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

374東方魔蓮記第五十四話:2015/04/08(水) 01:07:51 ID:Ktbcmgw60

ほんの僅かな間を挟み、全員が再び行動を開始する。
勿論両方のチームは『加速』を解くどころか、減速すらしていないため、両者は互角のスピードでリスタートする。

輝夜と永琳が攻勢を強めてくる。
妹紅の弾幕がディアボロのメイド・イン・ヘブンの影響を受けることができない以上、二人の攻め方は必然的に

「(ザ・ワールドッ!)」

『相手の隙を作り』、『その隙に距離を詰め』、『接近戦に持ち込む』ことになる。

時を止めて隙を作り出し、輝夜と永琳との距離を詰めながら、ふと、ザ・ワールドに弾幕を殴らせながら横目で妹紅を見てみたが、何の反応もない。
メイド・イン・ヘブンの能力の影響を受けていても、本体でなければ時の止まった世界に入れないのか、初めて見る時の止まった世界に頭の中で混乱しているのか……。
どちらが正解なのかは、今は聞いている余裕などない。
そして、輝夜と永琳の側まで距離を詰めることができたディアボロが次に取った行動は……。


「「!?」」

時が動き出した瞬間、輝夜と永琳は二人とも驚きを隠せなかった。
輝夜はウェザー・リポートに頭を掴まれ、永琳はザ・ワールドに羽交い絞めにされていたからだ。
とはいえ、二人ともスタンドが見えていないため、ディアボロも妹紅も視界に入っているのにどうしてこうなっているのかは理解できていないようだが。
「(ようやく……『隙』を作り出せた。後はどうにかして輝夜の能力を解かせれば……)」
ディアボロがそんなことを思っていたそのとき。
「……?」
……何か変だ。
ディアボロがそう思ったその瞬間、輝夜も永琳も、霞のように姿が消えた。
ディアボロはそれに驚きながらも、ウェザー・リポートとザ・ワールドを戻す。
「しまった!」
ディアボロはその現象が幻覚の類によって引き起こされたものだと気づくが、気づいたころにはもう遅い。
「ディアボロ!」
周囲を見渡していた妹紅が、ディアボロに呼びかけながら彼の手を引っ張る。
それに反応したディアボロが妹紅の方に振り返り、彼女が指さす方を見る。
「チッ……!」
飛んでくるは数多の弾幕。
色とりどりで見ている分には綺麗だが、撃たれる側にはたまったものではない。
ザ・ワールドをもう一度出し、拳のラッシュで弾幕を凌ぐ。
「(幻覚の類まで出来るとは……完全に嵌められたな)」
輝夜はともかく、永琳はザ・ワールドが羽交い絞めにして拘束していたのだ。
高速移動でその場から離れたとは到底思い難い。故に、ディアボロは幻覚をかけられたと結論づけたのだ。
ディアボロと妹紅が幻覚にかけられたのは、恐らくディアボロが永琳の矢を喰らったあの後。
あの時、全員が隙だらけだったそのタイミングで、ディアボロにも、妹紅にも勘付かれぬように術を掛けたのだ。
輝夜の能力に気を取られて影が薄かったが、永琳もまた、油断できない実力の持ち主なのだ。

「(どうする……もう一度時を止めても、向こうにいるのもまた幻覚かもしれん)」
ディアボロはザ・ワールドが時間を稼いでいるうちに、距離を詰めながら思考を巡らせる。
幻覚か本物かは、少なくともディアボロの目視では判別ができない。
ならばスタンドの能力で区別がつくかも知れないが、彼の使えるスタンドの中に、本物か幻覚かを判別できそうなスタンドはあるのだろうか。
「(くそッ……!)」


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