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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

310東方魔蓮記第五十二話:2014/12/25(木) 22:38:46 ID:zDkVMzvs0
恐らく、輝夜と妹紅だけだったら、その人物は永遠亭の中に戻っていっただろう。
だが今回は違った。そこに一人の男が加わってた。

「(まだ手を出してこないなら、今のうちに妹紅の援護をするとしよう)」
ディアボロはその人物が何もしてこないのを確認すると、輝夜の真上に展開していたスタンド雷雲から輝夜目掛けて雷を落とす。
見ることもできず、音も聞こえないこの雷撃を、輝夜は気付くことすらできずに諸に受けてしまう。
この場のディアボロ以外の全員にとってわけのわからない現象を体感した輝夜は電撃を浴び、目を見開いて驚愕しながらも、何とか落下せずに耐える。

「!」
自身の目の前で、輝夜が何の前触れもなくダメージを受けたことをその人物は認識した。
そしてその現象が、輝夜と妹紅どちらかが引き起こしたわけではなく、恐らく男の能力によるものだとその人物は推測した。

「(『動く』か?)」
けれども、さすがにその男が自分を特殊な手段で見ていることはその人物には推測できなかった。
見えないから仕方ないと言えばそれまでだが……。
輝夜もディアボロが何かしてきたと考えたのか、ディアボロの方に飛んでくる弾の数が増えている。
だが、あくまでメインターゲットは妹紅だからなのだろうか、流石に彼女よりも飛んでくる弾は少ない。

「……」
自分は加勢するべきなのか、とその人物は悩んでいた。
あの姫はどんな目にあっても死ぬことはないし、今はあの時のように妨害しなければならない時ではない。
だが、2対1では姫がかわいそうだとも同時に思った。

だから、『彼女』は動いた。宙に浮き、輝夜の方へと飛んでいく。
「妹紅、『もう一人』来るぞ!」
その動きを見ていたディアボロは、妹紅に叫んで警告する。
その直後、輝夜の隣に『彼女』がやってきた。
「姫、助太刀します」
『彼女』のその発言に、輝夜は弾幕を撃ちながら少し考え……
「わかったわ」
ただ一言、そう答える。
そしてその返事を聞いた永琳も、迫りくる妹紅を押し返すために弾幕を撃ち始める。
「妹紅、いったん俺の側まで下がれ!」
妹紅も特に反対する理由がなかった為、素直にディアボロの側まで距離を取る。
「珍しいわね永琳、貴方まで加わるなんて。いつもと少し違うからかしら?」
どうやら輝夜は、永琳と呼ばれた人物が戦いに加わった理由が分かったようだ。
「はい」
永琳はそう言うと、妹紅とディアボロを見る。
「……どうする?」
妹紅はそんな状況になっても、冷静にディアボロに問いかける。
「コンビネーションは明らかにあっちの方が上だろうな」
ディアボロはそう答えながら、ザ・ワールドを出す。
「俺が合わせる。お前は好きに動け」
「わかったわ」
短い作戦会議を済ませ、二人も永琳と輝夜を見る。


思わぬタッグマッチが、今始まる。
月の者と、地の者。勝利はどちらが掴み取るのだろうか。


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