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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6
295
:
深紅の協奏曲 ―真実へ向かうための行進曲 1―
:2014/12/01(月) 13:59:26 ID:mNSIplWs0
「もぐもぐ、はふふ、もぐ、もぐ」
「いやあ、西行寺! 相変わらず見てて気持ちのいい食べっぷりだねぇ! なんだかあたいも負けじと飲まざるを得ない感じになるよ」
「小町、それはあなたが飲みたいだけでしょう。仕事中にも飲んではここでも飲んで。鬼ではないんだからそんなことばかりしていると」
「お代わりお持ちしましたよ! 閻魔様、どうぞ」
「……いただきます」
「ようむー。ごはんー」
「はいはいー」
アンが宴の部屋に入ったころには、すでに盛り上がっている状態だった。
幽々子の周りには大量の空き皿、小町の周りには酒瓶が転がっている。映姫は体格からか少しずつのようだ。
妖夢は、大量の霊たちが運んでくる料理を個人に合わせて並べ、空いた皿を片付けてと、忙しそうに回っている。
(……どうにも、慣れん。この空気は)
500年以上前に生まれ、スタンドとして今も残っている精神。かつては刀剣を作ることを生きがいとし、その生きがいは次第に優れた刀剣を証明することに走っていった。
それはスタンドとなっても変わらず、倉庫の奥底から呼び出された時でも、時を渡って新たな主に就いても彼の本心は変わらない。
故に、この皆で楽しむ、享楽を分かち合うという空気はどうにも馴染めなかった。
妖夢も『次第にあなたも馴染めますよ。馴染めなさい、命令です』と師気取りで語っていた。そしてそれが今の世であるし、自分に必要な物。
だが、戦闘兵器として変わっていった精神は、容易にその現実を受け入れられなかった。
だから、今はこの場に存在はするが、少し離れた所にて皆を観察していよう。そう思っていた矢先。
「おー、来た来た。えーっと、アンだっけ? 半霊さん。珍しい存在だって聞いたから話してみたかったんだ。ほら、こっち来て座りなよ」
顔を自分の毛髪と同じくらいに赤らめた死神が手招きをする。ばふばふと埃を立てながら座布団を叩き、来いと呼びかける。
一瞬どうしたものか、断ろうかとも思ったが主の主が招いた客人。自分の意思で無碍にはしてはなるまい。
そう思い妖夢の方に視線を送るが、当の妖夢は忙しそうで気づいていない。
「来ないのかい? なら私がそっちに行っちゃおうかなっと」
まごついているとあちらの方からやってきた。関係を保ちたくはないと表情に出すが、酒飲み相手には全く効果が無いようだった。
「……へー。近くで見てみると確かに妖夢だ。妖夢の半霊なんだから当然だが……こう、漂う雰囲気は違っているのに気配として感じられるのは知人であるならば妖夢が強くなったようにしか見えないだろう。面白い」
ぐにぐにと、小町はアンの顔をいじる。話を聞きに来たんではなかったのだろうか。
不快そうな表情が表に出てくるが、小町はそれを笑い、
「そう嫌がるなって。おまえさんが可愛らしくてつい、な。触った感じは霊らしいが……中身、男なんだろう? 居づらくはないのかね」
「ぴぃやああぁぁっ!!?」
「んあ」
そのいじる手つきは身体の下の方に降り、鎖骨あたりを触れたところで離れたところから叫ぶ声が聞こえる。
共に、空気の割れる様な高い、多量の皿が壊れる音。
その後すぐに、顔を赤く染めて妖夢が小町に詰め寄る。その赤みは酒ではなく、羞恥だろう。
「ど、ど、どこ触ってるんですか! 変な所触らないでくださいよ!!」
「え? あれ、そんなに繋がってるのかい?」
「私の身体です、当然じゃないですか!」
「えー、いつも丸っこい時に触ってもそんなにならなかったじゃん」
「この時は、ダメなんです! 似通っちゃうから、敏感な所は敏感なんですよ! そんなところ、まだ誰にも触らせたことないのに!」
「落ち着け、発言がヤバい」
真っ赤になりながら小町に追い詰め畳み掛ける。もし武器を構えていたならば、そのまま使ってしまいそうな勢いで。
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