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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

260東方魔蓮記第五十話:2014/10/12(日) 22:42:51 ID:HXUBrABY0

「何か言いたいことがあれば聞いてやる。言ってみろ」
狼女はこの一言で理解した。
これは尋問だ。彼に敵だと判断されれば、その瞬間にこのまま容赦なくやられる。
そうなることを回避すべく、狼女は口を開いた。
「私は貴方を観察していただけよ」
「成程、確かに俺もお前の立場ならまず相手の様子を伺うだろうな」
狼女の意見に賛同しながらも、ディアボロはその場から動かない。
「だが重要なのは、そこから得られた情報を元に『次にどうするのか』だ」
ディアボロは炎の生命探知器を再び横目で見て反応がないことを確認すると、会話を続ける。
「恐らくお前が襲ってこなかった理由は、普通の人間ができない行動を俺がとったからだ」
ディアボロの発言に、狼女はぎくっという擬音が似合う反応をする。
「『円盤状の物体が俺の中に入っていったことによって警戒した』のと、『能力によって返り討ちになるのを恐れて』襲わなかった。……違うか?」
図星だった。恐らくあの時DISCの入れ替えを含め、能力の一切を使っていなかったら、この狼女はきっとディアボロを襲おうとしていただろう。
「……見事な推理ね。その通りよ」
ここまで見抜かれては、狼女も認めるしかなかった。
彼女の『答え合わせ』を聞いたディアボロは、ウェザー・リポートとスタープラチナを出し、クラフトワークの能力を解除する。
「固定は解除した。後はお前がどうするかだ」
ディアボロは狼女にクラフトワークの能力を解いたことを告げ、行動を促す。
「……ここで貴方を襲おうとしたところで、返り討ちにあうことは簡単に予想できるわ」
「そうだな、地中の砂鉄に干渉するぐらいなら簡単にできる」
今はそれを上回る規模の能力を発揮できるが、あえて言わない。
装備するDISCによって使える能力が変わることについて、必要でない限り一々説明する必要はないだろう。
「でも、獲物にするはずだった人間の顔を見るくらいはいいでしょう?」
狼女はそう言って、ディアボロの方を振り返った。
……そして、『しまった』と言わんばかりの表情をした。
「……相手が悪すぎたかもしれないわね」
「どういうことだ?」
「貴方のことについては、草の根妖怪ネットワークでも時々話題に上がるのよ」

草の根妖怪ネットワーク……
詳細はよくわからないが、恐らくさほど力のない妖怪が情報を交換しあうことで様々な利益を与え合う為に構築された情報網なのだろう。


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