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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

259東方魔蓮記第五十話:2014/10/12(日) 22:41:51 ID:HXUBrABY0
「(……ふむ)」
あれから少したって、ディアボロは自分の現在の位置も含めて地図を再確認していた。
「(道は間違ってはいないな。問題は……)」
問題は一つ。
目的地に妹紅がいない可能性があることだ。
この竹林の道案内を彼女がやっている以上、どうしても彼女が不在という可能性はある。
仮に不在だった場合、もう一つの可能性である永遠亭に向かうことにしているが、そこに『ある人物』がいて同時に妹紅がいなかった場合についてはまだ考えていない。
「(今は冬だ。両方のケースが共にはずれだったからといって、彼女の家の外で待つわけにも行かないし、勝手に家の中に入っているわけにもいかないな……)」
取りあえず、目的地に辿り着かないと何もわからない。
ディアボロは地図の再確認を終えると、彼の現在位置を示す箇所に念写によって置かれた砂鉄を払い落とし、装備しているDISCを先ほどまでのに戻して再び進みだす。
炎の生命探知器も早速再発動し、再び周囲の反応を確かめる。

……反応あり。
ディアボロから見て右斜め後ろの方角に、明らかに何者かがいる。
その方向をスタープラチナで見ると、明らかに張りつめた表情をしている狼女が一人……。
どうやら、DISCの入れ替えやメタリカによる地中からの砂鉄抽出を見て、ディアボロが地図を見ている状態でも警戒していたようだ。
不意をつき、交戦になった時に備えて、時を止めて狼女の背後を取る。
警戒心を強めている以上、こうして背後を取っただけでも驚いて逃げ出しそうなものだが、果たして実際はどうなのやら。

「えっ!?」
狼女は警戒していた対象が突然姿を消したことに驚き、持ちうる感覚を全て研ぎ澄まして周囲の状況を
「おい」
「!!!!」
探ろうとしたが、その必要はなかった。
突然後ろから声を掛けられたことに驚いて、声のした方向に顔を向けたまま狼女は固まってしまった。
声を掛けた者の正体が、先ほど突然姿を消したものだったからだ。
こんな事態が起きれば、どれ程落ち着いた者であろうと、突然姿が消えた理由が推測できない限りびっくりしてしまうだろう。
「『俺に見ていた』な?」
ディアボロは静かに、けれども相手を威圧するように質問をする。
「…………!」
何かマズいと思ったのだろう。狼女は咄嗟にその場から離れようとしたが……身体が動かなかった。
クラフトワークの能力によって、その場に固定されてしまっていたのだ。
少し前の突然の強風、目の前の男の中に入った円盤状の物体、突然消えたと思ったら自分の背後にいた男、そして動けない肉体。
強風以外は数分の間に全て起こった出来事だけあって、言葉は口からでずとも頭の中は思考が巡りまくる
一方のディアボロはそんなことは全く気にせず、クラフトワークで狼女に触れた後、彼女の蹴りやパンチが踏み込んでもぎりぎり届かない範囲まで下がる。
「安心しろ、その状態でも口は動かせる」
ディアボロはそう言って、炎の生命探知器を横目で見る。
反応はなし。安心して質問を行える。


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