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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

257東方魔蓮記第五十話:2014/10/12(日) 22:40:07 ID:HXUBrABY0

ディアボロは早速ウェザー・リポートを出して、その能力を発動する。
それと同時に、凄まじい強風が彼を中心に発生し、霧を遥か遠くに吹き飛ばす。
雲と霧の違いなど、地面に接しているか否かの違いでしかない。『空中に浮いている』ということが変わらない以上、風を用いれば吹き飛ばすことなど容易いのだ。
強風を受けた竹は、その葉を激しく揺らし、時に葉を散らす。
その揺れが収まったのを確認すると、ディアボロはマジシャンズ・レッドを出して炎の生命探知器を作り出す。
そしてそのまま、奥へと入っていく。

竹林の中は霧を吹き飛ばしたことで、見ることができる範囲が普段より大幅に広がっている。
これならば、スタープラチナによる目視も活かしやすくなるものだ。
「(今のところ、探知器に反応はないな……)」
炎の生命探知器とエアロスミスのレーダー、この二つは共に探知を行えるが、その違いは

・炎の探知器は『方向』しかわからないが、呼吸や動きだけでなく、スタンドのエネルギー等も探知できる。

・エアロスミスは『具体的な位置』がわかる代わりに二酸化炭素とエアロスミスの攻撃によってつけられるスタンド硝煙しか探知できず、しかも排出量が少ないと探知ができない。

獣は獲物に狙いを定めるとき、息を殺し、相手の隙をついてその速さで襲い掛かり、迅速に仕留めるのが一般的だ。
妖怪化した獣も同じようなことをするのならば、エアロスミスのレーダーだと、息を殺しているときに反応を探知できず、一手遅れる可能性がある。
今装備しているスタンドならば、迫ってくる方向さえ判れば遠近どちらであろうと問題なく対応できる。
その為、相手がどんな状態であろうが問題なく探知できるマジシャンズ・レッドが今回は選ばれたのだ。
ついでに、マジシャンズ・レッドがあれば炎で暖を取ることもできる。
体温低下で衰弱している隙を突かれるなど勘弁願いたいところだ。


地図を見ながら、スタープラチナで炎の生命探知器を確認しつつディアボロは進んでいく。
……ふと、探知器が反応した。
「!」
ディアボロは地図を見るのをやめ、探知器が反応した方向に顔を向ける。
「…………」
探知器を視界の片隅に入れておきながら、ディアボロはその方向への警戒を続ける。
スタープラチナもその方向を凝視し、ディアボロの視力では得られない視覚情報を彼に与える。
「…………」
スタープラチナの視覚が、探知器が反応したのがただの鳥や獣ではないことをディアボロに伝えていた。
竹藪と生い茂る雑草にうまく隠れてはいるが、そこには確かに獣の妖怪がいた。
その妖怪は、急に獲物がこちらを見たことに警戒したのか、そのままじっとして動かない。
このまま、ディアボロがよそを向くのを待っているようだ。
「…………」
ディアボロもこのまま視界から外したら相手が襲い掛かるのは理解している。
その為、このままウェザー・リポートを出して……。
「…………」
ピンポイントに妖怪の真上にスタンドの雷雲を作り正面を向き直し始めるのと同じタイミングで妖怪に雷を落とす。
それは、妖怪が駆け出すよりも先に命中した。
雷鳴が周囲に轟くが、それを聞くことができるのはこの場ではディアボロのみ。

エアロスミスのプロペラ音など、スタンドが発する音もスタンド使いにしか聞き取れない。
裏を返せば、スタンドが発する音を聞き取れるのならば、そいつはスタンド使いかその素質が高い者。
これが理由で、ディアボロ(正確にはドッピオ)はリゾット・ネエロと殺しあうことになった。

妖怪は何が起きたか全くわからず、感電によって痺れたままディアボロを見ていた。
が、どうやら彼が何かしたということは本能的に理解したらしく、痺れが解けると彼から離れていった。
一方のディアボロはスタープラチナでそれを確認すると、再び進み始めた。


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