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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

245ポール:2014/09/12(金) 00:22:43 ID:UjCpeqPI0



「(アポロさんとプッチさん・・・つまり・・・)アパッチさん・・・」
「名前を混ぜるな。プッチでいい。さて…魂は満たされ、わたしのスタンドは再び進化した。C-MOON、重力を逆転させる能力だ。ほら」
「わわ!上に落ちる!」
「ああ、すまない」
美鈴が上に落ちたので、プッチ能力を見せるために出したスタンドを引っ込めた。

「下に落ちる!って当たり前か。で、これからどーするんですか?天国へは上に落下していくんですか?」
「いや、もう一度スタンドを進化させる。そのためには、『場所』に行く必要がある。ここにもあるはずなのだ。『場所』へと行きさえすれば、『天国の時』が訪れる。そうすれば『重力を逆転させる』ことしかできない能力ではなく、『重力と時間を操る能力』が完成するのだ。お前は幻想郷の住人だろう。知らないかね?どこか『重力』に関係する場所を?」
そうプッチは聞くが

「知りませんよ!」

美鈴、即答である。
「『天国』がどこか知りませんけど、幻想郷(ここ)だって楽園ですよ。あんまり変なことやりすぎると、いいかげん霊夢さんに討伐されちゃいますよ?」

ここが楽園?天国(ヘヴン)みたいなものだと…妖怪たちにとっては避難所(ヘイヴン)だろうが、天国ではない。しかし…
「霊夢…博麗神社か…。重力を操る霊夢がいるあの場所こそが、わたしの求める『場所』に近いだろう」
もっとも…

「プッチさん!あれ!」

今はソレを考えている場合ではないか

「ああ。わかっている」

プッチが顔を上げると、やたらときれいなフォームで走ってくる映姫の姿をその目にとらえた


「……」
「……」
ああ、体が柔らかくなったからか。


映姫はプッチたちを確認すると、さっそく弾幕を放ってきたようだった


映姫の姿をとらえた時、プッチは違和感をおぼえていた。
まだリキエルの魂がうまく馴染んでいないせいか、感覚の目が使えなくなっていた。
『緑の赤ん坊』は生まれたばかりで経験や思考が浅かったので比較的短時間に―それでも不調はあったが―魂に馴染み、プッチ本人にも影響は与えなかった。
しかしいくらこころから捧げると言っても生まれたばかりの赤ん坊と20数年生きてきたリキエルの魂とでは魂の深さ、厚みが違う。やはり安定するまではよきにしろ悪しきにしろ相応の影響を与えるのだ。
その影響というのが、今のプッチに『感覚の目』が使えない、という結果になって現れていた。
いまのプッチはスタンド使いでありながら、スタンドを感じることしかできなくなっていた。
もっともこれは周りにスタンド使いのいない今、ちっぽけな影響でしかないのだが、『弾幕』を『感覚の目』でしか認識できないスタンド使いにとって、この状況は楽観視できるものではなかった。

だがそれも『もしわたし一人しかいなかったら』の話だ

くるりとプッチは美鈴のほうへ向き直り、『感覚の目』が使えず、映姫の弾幕を見切るには美鈴の力が必要だと説明し、彼女に頼んだ。

「門番頼まれてくれるな?おまえがわたしの目の代わりになるのだ。弾幕がどこから来るか教えてくれ」
「わかりました。ですがそれだと私が直接戦ったほうが早いんじゃないですか?」
もっともな意見である
しかし
「いや、今はまだ・・・わたしが戦う必要がある」
プッチは美鈴を見つめ、そう言った

あなたが目指しているものは本当に『天国』なんですか…?
なんだか…もっと『先』を目指しているような…
『天国』にたどり着くことが、ちっぽけなことに感じられるくらいに…何かとてつもないことを…

プッチの言葉に謎めいたものを感じた美鈴だが、ここは既に戦場
冬のナマズのようにじっとしているわけにはいかないのだ。ツバメのように素早く動く必要がある。
そーこー考えているうちにさっそく弾幕が飛んできた

弾幕の位置を伝えるべく、声を張り上げる。

のだが…


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