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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

233東方魔蓮記第四十九話:2014/09/09(火) 22:11:06 ID:uJCqJNtI0
悔しそうな表情でディアボロの背を見る布都と、彼女を落ち着かせようとする屠自古が見える。
今のところ、二人して攻撃を仕掛けてくる気配は見られない。
「(屠自古が布都を説得し、攻撃を止めさせてくれるなら問題なさそうだ)」
仮に屠自古が布都と同じ考えを持っていたとしても、ディアボロは妖怪ではなく、普通では持ちえない力を持った人間である。
布都が屠自古におかしなことを吹き込まない限り、屠自古が攻撃してくることはないだろう。たぶん。
再びエアロスミスのレーダーを見て、反応をチェックする。
「(さて……どう進めば二人と合流できるだろうか?)」
反応の位置は大して変わっていないが、問題は構造である。
どうすれば合流できるのか、さっぱりわからない。
「(スティッキィ・フィンガーズで壁を通り抜ければ楽だが、今はDISCが装備できないな……)」
ディアボロはそう思いながらも屠自古が通ってきた曲がり角を通るために歩いて行こうとする。

「待ってくれ」
屠自古にそう呼びかけられ、それに反応してディアボロは二人のほうに振り返る。
「?」
「先ほどは布都が迷惑をかけたな」
屠自古は布都の非礼を詫びたの聞いて、ディアボロは敵意を向ける必要はないと判断した。
「大丈夫だ、傷は負っていないから気にする必要はない」
ディアボロはそう言って再び二人に背を向ける。
「ところで……天狗とその連れがどこにいるかわかるか?」
ディアボロはエアロスミスのレーダーを見ながら二人に問いかける。
反応の位置ともう一つの反応の距離からして、マミゾウや射命丸と同じ部屋に居るようにも思えるが……?
「……そういえば、太子様に取材したいという天狗がいたな。敵意は感じなかったし、態度も礼儀正しかったから太子様のもとに案内したが……」
「Hmmm(成程)、その天狗に同行している奴はいたか?」
他の天狗がここに来ている可能性は低いだろうが、念の為に屠自古に聞いてみる。
「ああ、一人引き連れていた」
屠自古の答えによって確信を得たディアボロは、彼女にある提案を持ちかける。
「そいつらと合流したい。案内を頼めるか?」
「分かった。ついてきてくれ」
布都との一件について負い目でも感じたのだろうか、屠自古はディアボロの提案をすぐに受け入れる。
その後ディアボロに接近してきたことからして、どうやら聖人のいる部屋は屠自古が来た道の向こう側にあるようだ。
屠自古がすれ違う際に何もしてこなかったことから、ディアボロもその後についていく。
そしてさらにその後を、少し間をあけて布都がついていく。
……どこか(恐らくディアボロが射命丸を擁護したことについて)「理解できない」といいたそうな表情をしながら。

屠自古に案内されてたどり着いたのは、とある部屋の前。
「この部屋に太子様と天狗たちがいる」
「(こいつらは聖人のことを『太子様』と呼んでいるな)」
ディアボロはそこに気づいたが、だからといって何か関連付けられるものがあるか彼の記憶にあるかどうかというと、『心当たりはない』だろう。
「くれぐれも太子様に失礼のないように」
「大丈夫だ。礼節ぐらいは心得ている」
屠自古の忠告に言葉を返し、ディアボロは聖人と射命丸とマミゾウがいるという部屋に入る。


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