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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

230東方魔蓮記第四十九話:2014/09/09(火) 22:07:37 ID:uJCqJNtI0
片や皿を持って構え、片や腕を相手に突き付けて構えている。
第三者からすれば奇怪な状態だが、二人はいたって真剣なのである。

数秒の後、女性が皿を投げつけてくる。
ディアボロはそれをエアロスミスの機銃で粉々に破壊すると、そのまま射命丸とマミゾウが逃げた方向に移動を始める。
「(そろそろあいつらとも距離は取れているはずだ)」
「待て!」
当然女性も追いかけてくる。しかも浮遊しているからあちらは疲弊するのが遅い。
だがそれはあまり気にする必要はない。
気にするべきは……『聖人』が彼女と違って友好的であるかどうかだ。


廊下を走る音が一つ。明らかに歩くより速く進んでいる者が二人。
そして時々響く陶器が砕ける音と、出来てから数日も経っていない新築の建物に時々勝手に開く穴。
神霊廟にゴミを散らかし、傷をつけるという事態を引き起こしながら二人は戦闘を続けている。


スタープラチナで女性を視認し、女性が同時に投げてきた2枚の皿を、ディアボロは振り向きながらエアロスミスで撃墜する。
皿の破片を操って飛ばしてきたなら、スタープラチナがそれを全て掴み取って握力で砕く。
まさに、文字通りの膠着状態である。
「(この狭い中で船を使うわけにはいかん……ならば!)」
女性はそう思って何か仕掛けようとしたのだが……。


何かしようとした瞬間、時が止まった。
女性が相手にしているのは、自分よりもずっとずっと戦闘経験を積んできた者。
相手の動きから『何をしてくるか』はともかく、今までとは違う方法を使ってくるのを読むのは容易いのだ。


ディアボロは2秒ほど女性にエアロスミスの機関銃を撃つと、残りの秒で全力で走って距離を取る。
「(まずいな……見取り図も作ってくべきだった)」
ハーミット・パープルで神霊廟の見取り図を念写しなかったことに後悔するが、止まった時はそんなのはお構いなしに動き出す。
「ぬおっ!?」
女性は肌を掠めた何かに驚いて行動を止めたが、距離を取ろうとしているディアボロを見て追跡を再開する。
エアロスミスのレーダーで何人かの反応は検知できるが、建物の構造を今一理解できていない以上、迂回も仕方ない状態になっている。
ディアボロが現在目指している地点は……お互いにとても近い二つの反応だ。
どれがマミゾウと射命丸なのかはわからないが、あの後に何かない限り二人がはぐれるとは思えない。


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