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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD6

192東方魔蓮記第四十六話:2014/08/07(木) 00:03:52 ID:dATmtreA0

突然、天狗は何か身体の一部が冷たくなってきていることに気づき、左足の太ももあたりを見ると、そこにはいつの間にか氷の輪が出来ていた。
気が逸れている隙をついて、ディアボロがホルス神で太ももを締め付けるような感じで氷輪を作ったのだ。

しかも密着するように構成されているため、溶け出していない今は天狗の力でも動かない。
それだけならばまだ驚くだけで済んだだろう。
だが、その氷輪とつながるように、氷がディアボロのいる方向に出来始めたのならば話は変わる。
ホルス神の能力射程はイエローテンパランスよりも広い。十分氷とイエローテンパランスを繋げることができる範囲だ。

相手の能力が二つ判明し、それへの対策に思考を巡らせていた天狗は、自らの体が引っ張られていることに気づいて状況を把握し直しだす。
見れば、考え事をしている隙に、氷とイエローテンパランスの肉が結ばれていた。
氷は細長くも細部まで凍っており、少々の力を加えたところで些細なヒビすら入らないようにできている。
氷という冷たい物に絡みついたそのスタンドは、本体の精神力によって『冷却による温度変化』を一部分のみ引き起こすことを許される。
それにより、『氷に絡みついた部分のみ』スパイク状となって、解けるのをより困難なことにする。
そして、イエローテンパランスを操って自分のもとに引き寄せる。

流石にもう自分では止められないと判断したのか、天狗も必死になって距離を取り、せめて大天狗に報告しようと逃げようとするが……

「(あやつ……逃げることに必死になって重要なことに気づいておらぬな……)」

マミゾウは理解していた。
今、イエローテンパランスは意図的にピンと張った状態になっている。
こうすることで、相手がこれ以上距離を取られるのを防いでいる。
そしてディアボロと天狗を繋ぐものができてしまっている以上、仮に逃げられたとしてもディアボロが引っ張られてくる。
どうやら必死になっているためか、この天狗はそうなることに気づいていないようだ。

そこに、天狗が逃げようとする方向から突風が吹いてきた。
ディアボロが再びウェザーリポートを使って風を吹かせたのだ。
少々の向かい風ならば天狗は難なく突破できるだろうが、この風の強さは普段吹く風とは違って暴風と言えるほど強かった。
地上でも踏ん張りながら進むしかないほどの風の強さに、空中に浮いている天狗は耐えきれるわけもなく吹き飛ばされる。
『天狗と同じ高さ』にだけ暴風を吹かせたため、この暴風の被害を受けるのはこの天狗のみ。
そうでもしなければ、自分もマミゾウも巻き添えにするただの無差別攻撃になってしまう。

吹き飛ばされ、天狗が体勢をもう一度整える前に、ディアボロはイエローテンパランスを操り、自ら天狗のもとに引き寄せられる。
別に天狗を強引に引き込んだりする必要はない。『距離を詰めれれば』それでいいのだ。
「(後は本にするのみ!)」
ヘブンズ・ドアーを出してせまりくるディアボロを見た天狗は、とっさの判断で左足の太ももにできている氷輪に光弾を撃ち始めた。
先ほどのことで逃げられないと理解したのだろう。
氷輪を破壊して自身から引き離すことで、イエローテンパランスによる接近を防ごうとしているようだ。

だが、それだけで自身の策が失敗するほどこの男は甘くない。
それを見たディアボロは、イエローテンパランスの触手をもう一つ作って今度は天狗の右足首をぐるぐる巻きにして拘束する。
しかしこれでもぎりぎり届いた程度だ。ヘブンズ・ドアーの能力を届かせるには、もう少し距離を詰めておきたい。


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