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ジョジョの奇妙な東方Project.PAD5

910〜Saint Babel Run〜:2014/02/06(木) 17:15:36 ID:QeC6rD320


「はあ〜?何言ってんの?
さっきからぜんっ〜〜ぜんっ意味わかんないっ!アンタさてはバカね!」
それは、あんまりにあんまりな、ここまでの流れを台無しにぶち壊す歯に衣着せぬ暴言だった。
片眉を吊り上げ、もう片方は顰めたその表情からは、“意味不明だし話長いしつまんない”という考えがダダ漏れになっている。
「ーーーーーーーーーああ、そうそう♪そうだったわ
バカな妖精にも分かるように、説明してあげなくっちゃダメだったのね〜♪」
“それを言っちゃあおしまいよ”という台詞を吐かれたにも拘らず、ミスティアはめげるどころか“理解されないことがステータス”というように微笑み、今度はチルノの目を見て語り掛け始める。
「…貴女………『仲間』がいるかって訊いてたわよね。
ええ、いるわ、いるのよ、『あの御方』が、私の組織のトップに。
『あの御方』は、長きにわたり歴史から姿を隠していらっしゃった。しかし、妖怪の矜恃と誇りを片時も損なうことなく耐え、『救済の技法』の探求を続けられていた。そして今長き放浪から帰還し、ついに自ら歴史を変えることを決意なさった。
その名も『鬼神』セイジャ、鬼の四天王すら従える、妖怪の頂点、酒呑童子その人よ!
『その時』は確実に近付いているわ、もう目と鼻の先に!【蝕】が訪れる時、私たち【レジスタンス】が次の時代の覇者になるのよ!」
興奮から、最後には結局説明の役割を放棄した支離滅裂な演説となった。美声と病じみた心酔の熱で織りなすミスティアの賛歌を、チルノは変わらず勝気な笑みで一笑に伏す。
「…ヘンっ、やっぱり何言ってるのかわかんないじゃない………!ホントにバカなのね…!
たとえそんなのがホントにいるとして…そんなスゴイヤツがアンタみたいなシタッパを、『子分』にするわけないじゃない。」
二度目のチルノの嘲笑を聞き、ついに『理解』してもらうことを諦めたらしい。ミスティアはやれやれと肩をすくめ、ため息とともに首を振る。
「“燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや”ーーーーーースケールが大きすぎて、ちっぽけな貴女じゃ理解できないのね。『恐竜』が滅び『鳥類』が生き残ったように、私の言葉は『歴史』が証明しているわ。
まあ、【蝕】が訪れた時には、どんなに頭の悪いヤツでも理解せざるを得ないでしょうけれど♪
そして、そんな頭の悪い『遅れたヤツら』を、『進んだ者』が管理しなくちゃいけないということも、『歴史』が物語ってるわ。
『進化』してきた私には、この『恐竜たち』のように『石頭たち』を支配する権利がある!そのためにこの【能力】を授かったのよ!
アンタも!私の『恐竜』として支配してあげるっ!」
「うっさい!あんただって鳥頭のクセにっ!!」
鳥頭と氷頭、埒が明かない両者の問答も終わりを迎え、チルノは臨戦態勢をとる。
「ーーーーーーーなに言ってるかぜんっ〜ぜん!ち〜っとも分からなかったし、つまんなかったけど!ひとつだけ分かって、“聞いてて良かった”ってことがある……
あんたを倒せば!全部一件落着ってことよっ!」
両手に冷気を漲らせ、ミスティア目掛け氷の弾幕を放った!無数の超低温の結晶が、ミスティア・ローレライと『恐竜共』を破壊せんと迫る!

バキャキキキィィインッ!

「っ!?」
黒い影が電光石火の速さでミスティアの前に踊り出て、氷の弾幕はミスティアや『恐竜共』に届く手前でガラスが砕けるように粉々に散り消滅した。




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