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【解決!?】金木犀春欄慢【宴会!?】
4
:
ヨモギ茶
:2011/04/25(月) 07:20:03
「あ〜ここらへんやったんか〜・・・。お嬢はん。こないな所でどないしたんでっか〜?」
なんとなく力が抜けてしまいそうな、のーーーんびりとした声がすぐ近くから聞こえた。
微妙にほわ〜んとしかかった蘭花であったが、突然すぐ近くから声をかけられたのだ。驚かないのは流石に無理であろう
「だ――――誰っ!!?」
ぽわ〜んとしかかった意識をしゃきっとさせ、声の主へと勢いよく振り返る。
・・・声の主らしき少年は、・・・地面に頭から突き刺さり。なんかよくわかんない事をわめきながら両足をばたばたさせていた。
おそらくは、振り返って身構えた蘭花の気迫におされたのであろうが。小心者というか、最初に脅かしておいてという感じである。
「あっ・・・!?ちょ、ちょっと大丈夫!?ごめんなさい!?」
干からびてしまっている女の子も心配だがこのままではこの人窒息しちゃう。
そう想い、蘭花は地面にめり込んだ人の足をひっぱって引っこ抜こうとするけれど。
蘭花は女の子ゆえに腕力がないので、どうにも引っこ抜くことができなかった。
「う〜〜〜〜っ・・・抜けない。どうしよう・・・。はっ・・・」
蘭花ははたとひらめいた。これだけ花が咲き乱れ、生命の伊吹に満ち溢れている場所だ・・・。それならば、きっと。
蘭花が静かに念じはじめると、地面に埋まった人の周辺の花達が芽吹き、やがて大きな蔓となって埋まった人に巻きつくと
更に成長をしていく力に任せ。地面に埋まっていた人を引きぬいた。
その人はまるで忍者というか古き良き時代の人のような格好で、髪は血みたいな朱色だった。
「げへっげへっ・・・いやあ〜げふん。脅かしてしもて・・・助けてもろてえろ〜すんまへん・・・(T▽T)」
「いえいえ・・・。地面にささっちゃったのは私のせいですから・・・。ところで、あなたの名はなんというんですか?私は桃崎蘭花といいます。」
どうにかひっこぬけたのを確認すると、蔓を動かしてその人に上を向かせてあげて、穴ではない場所におろしてあげた。
役目を終えた蔓はまるでビデオの逆再生の如く、生まれてきた地面へと戻っていった。
地面に逆さに生えてしまった人(え)。彼の名前は煉賀といった。
彼はある人達に会う為に桜木道を歩いていたのだが、
なにやら遠くからめちゃくちゃ怒っている感じの蘭花の声が聞こえたので、
なんやなんやと驚きつつこちらへとやってきたのだった。
「そうだったんですか・・・驚かせちゃってごめんなさい・・・」
「ええねんええねん。さっきたすけてもろただけでもう十分やわ〜(´▽`*)」
「ところで桃崎はん、さっきの怒りようからして、れぷらこーんにあったんちゃいまっか?」
「れぷらこーん・・・?」
「小人みたいな姿をした二人組の妖精や。それがたいそーな悪戯好きでなー。そなんして驚いたり、怒ったりしてんのを喜ぶんや。(´▽`)」
確かにあの二人組の妖精は、こちらを転倒させた後、「ぺちゃぱーい」とかいってけたけた笑っていた。
・・・・・思い出したらなんだかも〜〜〜怒りが再びこみ上げてくるっ!!!
「・・・・・〜〜〜〜〜あ い つ らあああああああああああ!!!」
「ちょ――――ちょっとちょっとちょっとあんさんっ。な、なんかわすれてないでっか!?というか、なんだか女の子ひからびてまっせ!?(´▽`;)」
「はっ・・・!!!」
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