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小説書こう!

10亮太 ◆zn16pPw3AQ:2007/03/01(木) 06:29:52
全く推敲してないし、即興で書いたものだけど…。
とりあえず思ったこと書いてみた。

今日は1時までバイトでした。すごく疲れました。
仲良くしてもらった女の人が今日で終わりだった。
彼女は去年の四月にやってきた。顔は中の上〜上の下くらい。体型は中肉中背。
彼女の第一印象は、そこそこかわいいじゃんと思った意外、特に何もなかった。
というより、もともと俺は人に対して関心が薄い人間だった。
何よりも社員は男だらけだったので、若い女の社員が入ったことが嬉しかった。
彼女はとてもおしゃべりだった。初めての社会人、初めての職場なのに、
彼女は初対面の人でも臆せず話しかける。当然俺もその中の一人だった。
大した話はしていないけれど、それでもそれは俺にとって唯一のバイトでの楽しみだった。
彼女がいなかったら俺はとっくにバイトを辞めていたかもしれない。
女が苦手な俺は、どうしてもうまく話せず、「そうですね」とか「はぁ」とか、
そんな返事をするのが精一杯だった。まるで一問一答のような流れだった。
そんな俺に彼女は懲りずに話しかけ続けた。話しかけられるのは嬉しい、
けれどつい緊張してしまい、早く会話を終わらせてしまおうと、冷たい対応をしてしまう。
あるとき突然、全く彼女に話しかけられなくなってしまった。
会っても、すぐに目を逸らされる。俺は動揺した。一体何があったんだ!?
原因はすぐに分かった。バイト仲間の一人から聞かされた。
「私、亮ちゃんにうざがられているのかな」と彼女が言っていたと言うのだ。
俺はすぐに彼女に謝りに行った。「僕○○さんのことうざいなんて思っていませんよ」
それからまた以前のように話しかけてくれるようになった。
いや、以前よりも少し仲良くなれた気がした。
そんなことがあったので、俺も少しでも多く話そうと頑張ったし、
彼女も俺に、より心を開いてくれるようになった気がした。これもギャップの効果なんだろう。
不良がちょっと良いことをしたら、めっちゃ良い人に思われるのと同じ原理だ。
それからすぐにアド交換した。ボーリングに行こうとも彼女から誘われた。
具体的な日程も決めないまま、時は流れ、結局企画倒れになった。
休憩室で二人きりになったとき、「私この仕事辞めたい」と涙を流しながら言われた。
なぜ俺に?なぜ辞めたい?なぜこんなとこで?疑問だらけだった。
「ん、、、まあ、いいんじゃないですか」
散々悩んだ挙句に出た言葉だった。
メールも全くしない、徐々に距離が離れていった。いやそうじゃない、
膨らみかけた風船が結局膨らまなかっただけ、ふつうのバイトと社員の関係に戻っただけだ。
それから仕事では会えば軽く話をする、けどそれだけ。そんな関係がずっと続いた。
それから半年後、忘年会をやることになった。
で、どこへ行こうかという話になったとき、
「前ボーリング行こうって言って行ってなかったからボーリング行こうよ」
と、彼女が言った。まだあの約束を覚えていてくれたこと、
そして約束を果たそうとしてくれることが嬉しかった。
まだ忘れてなかったんだなって。少しだけ仲良かったあの頃が懐かしかった。
彼らに何があったのか知らないが、その頃、彼女は急激に数人のバイト達と仲良くなっていた。
店でも彼らの場所だけ空気が違っていた。そこだけ学校の昼休みのようだった。
仕事が終われば一緒に帰って、バイト男の家に泊まったりしていた。
そういうのがしょっちゅうだった。嫉妬の気持ちはあったけど、
それ以上に自分が情けなかった。積極的にいけない自分。
いつも受身で、最後はいつも後悔の文字。
でもこうなることは最初から想像付いてた。昔からそうだったから。
その頃の俺は彼女に対して完全に気はなく、一個下のバイトの女の子が気になっていたので
その子とは絶対成功させるぞ、と意気込んでいた。ちなみにバレンタインの詩に出てくる女。
彼女は仲良く楽しくやっている、俺もあの子と仲良くなって、楽しみたい、と。
しかし、仲良くやっているように見えた彼女は今日で辞めた。
俺は彼女にとって、結局ただの職場のバイトでしか過ぎなかった。
彼女は社員とバイト全員とお別れの挨拶をしていき、最後に俺に挨拶をして店を出た。
最後だというのに、彼女らしく、テンションが高かった。そして、笑顔だった。
もう二度と会うことはないんだと思った。


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