アメリカは、「機会の平等」に重きを置く社会である。それを象徴するのが、「丸太小屋からホワイトハウスへ(From Log Cabin to White House)」で、第16代大統領エイブラハム・リンカーンの出世物語である。ベンジャミン・フランクリンの成功物語もまた、「ぼろ着からの立身出世(Rags-to-Riches)」である。
西部のフロンティアを目指す入植者には、土地が無償で与えられ、富を得て社会的にも上の階層に移動することが可能であった。1730〜40年代には、「大覚醒(The Great Awakening)」と呼ばれる信仰復興運動が起こるが、独立革命後、西部開拓が進むとともに「第二次覚醒」運動が起こる。危険と隣り合わせで荒野を開拓していく人々にとって、キリスト教こそが「心の栄養」であった。そして、信仰リバイバル運動は、「神は皆を平等につくった」という信仰を強固なものにし、それがまたアメリカの平等主義を担保したのである。
イスラエルのネタニヤフ首相は19日、イスラム組織ハマスへの圧力を強化するよう軍に指示したと表明した。写真はパレスチナ自治区ガザで拘束されている米国市民でイスラエルの二重国籍兵士エダン・アレキサンダーさんの解放を求めるサインボード。米ニュージャージー州テナフライで昨年12月撮影(2025年 ロイター/Stephani Spindel)
Nidal al-Mughrabi Jaidaa Taha Alexander Cornwell
Bloomberg
(ブルームバーグ): フランスのロンバール経済・財務相は、トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任したら、ドルの信認が損なわれ、米経済が不安定になると警告した。
ロンバール氏はフランスの日曜紙、ラ・トリビューン・ディマンシュに掲載されたインタビューで、「トランプ氏は長期にわたり、強硬な関税措置によってドルの信認を損なってきた」と指摘。パウエル氏が解任されたら、「信認はさらに損なわれ、債券市場に波及するだろう」と述べた。
その結果、債務返済コストが上昇し、「同国の経済に深刻な混乱が生じる」とし、それによって米国は遅かれ早かれ緊張緩和に向けた交渉を余儀なくされるだろうと付け加えた。
欧州連合(EU)に対する米国の関税については、「米経済にとって持続不可能な大幅な引き上げ」だとし、「世界貿易にとって大きなリスクとなる」と述べた。
原題:Firing Powell Would Hurt the Dollar and US Economy, France Says(抜粋)
(c)2025 Bloomberg L.P.
Tara Patel
<p>An Iranian national flag.</p>
(ブルームバーグ): 米国とイランは19日、イランの核開発プログラムを巡りイタリア・ローマで第2回協議を行った。イランのアラグチ外相はさまざまな原則について「理解が深まった」と述べ、翌週も交渉を継続すると明らかにした。
アラグチ氏は中東オマーンが仲介した今回の協議について「良い会合だった。交渉は前進している」とし、「今回は多くの原則と目標について理解を深めることができた」とイランの国営テレビで語った。
同氏によれば、23日にオマーンで技術的な詳細に焦点を絞った会合が行われる予定。1週間前に同国の首都マスカットで初回の協議が実施されていた。
同氏はまた、自身と米国のウィトコフ中東担当特使がそれぞれ率いる代表団が26日にマスカットで行われる次回協議で進捗(しんちょく)状況を見直す方針だと述べ、その時にイランは今後の見通しをより評価しやすい状況にあるはずだと付け加えた。
原題:Iran Cites Progress in US Nuclear Talks With More Meetings Set(抜粋)
--取材協力:Henry Meyer.
(c)2025 Bloomberg L.P.
Arsalan Shahla, Donato Paolo Mancini
How Prohibition changed the way Americans drink, 100 years ago
ttps://theconversation.com/how-prohibition-changed-the-way-americans-drink-100-years-ago-129854
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◆禁酒法の教訓
期待されたほどにはアルコール消費量を低下させなかった禁酒法ですが、アメリカ社会に多くの影響を残したのも事実です。例えば、飲み屋などに集まって飲酒する習慣は下火になり、家で飲むことが多くなりました。さらには、暴力的な犯罪の増加や、密造酒を扱うマフィアの台頭を招いたこともよく指摘されています。
では、このことから得られる教訓は何だろうか? 米ハーバード大学で歴史学を教えるリサ・マクギアー氏は、『The War on Alcohol(アルコール戦争)』と題した著書の中で、このとき起きていたのは刑罰国家の出現だったと述べている。盗聴、大量投獄、連邦警察など、その後の麻薬戦争以降に拡大する仕組みが登場したのがこの時期だった。
しかし、広範囲の発掘調査を行ったにもかかわらず、古代の町の名前は見つかっていないなど、まだ謎の部分も多い。ケンブリッジ大学の考古学者レナン・レモスは、この遺跡の年代特定に関する確実性には慎重な姿勢を示している。彼は「ニュー・サイエンティスト」誌に、「継続的な発掘によって、この集落の創設とその居住段階についてより詳細な情報が提供されることを期待しています」とコメントした。(翻訳:編集部)
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