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妖刀

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/21(土) 22:34:33

 「ふ……この“瞳”は実に馴染む。
 貴様程度の〝曲芸剣術〟に我が力は些か役不足かもしれぬ。―――が。興が乗った。……特別に視せてやろう。」
 
  「―――不完全なる刀影。」

 髪を�惜き上げながら大胆不敵に嘲笑えば、深く。より深く双瞼を降ろせば息を整える様に小さく息を吐いた。―――旋風が微かに舞えば、色褪せた色素の薄い髪が揺れる。
 閉ざされた瞳を慎重に邂逅させれば、『赤く』塗り潰された眼球が顕となる。 威圧的でありながらも神々しく或いは尊大な“瞳”で〇を流し目で視線を移せば、刃を傾け地に垂らす。


 「その“剣戟”……貰い受ける。」

2名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/21(土) 22:55:54

 「―――“縮地法”。」
 「古武術につたわ瞬で間合いを詰める技法だが、」
 「そう。――こんな通り。」

 縮地は相手に踏み込みを見せずに��
重心移動だけで推進力を得る移動方法で

たん、と。音と砂埃だけを残した。
瞳を瞑れば、彼の矛は喉を裂くので無く。突き破る程の異様な速度で襲い掛かるだろう。

3名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/22(日) 06:41:40

 「―――“縮地法”。」
 「……古武術に伝わる瞬で間合いを詰める技法だが、我が力に掛かれば意図も容易い。」
 「このように、なッ!」

 たん、と。音と砂埃だけを残した。

 一寸でも瞳を逸らせば、彼女は踏み込みすら見せずに、重心移動だけで推進し〇と肉薄する距離まで詰め〇の影を踏みつけた。 摩擦により焼き焦げた地面の跡を残し。
 彼女の刃は喉を裂くので無く。突き破る程の異様な速度で襲い掛かるだろう。

4名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/22(日) 06:58:04
 ―――深夜。河川敷前にて。

 「……私に“精神的撹乱”など無に等しい。
 故に、貴様の敗因は"妖術"に胡座を掻き、己の鍛錬を怠けた末路で在ろう。」
 「―――呪え、運命に。」

 夜風が鉄の匂いを惑わし、鼻腔を擽る。深夜だと云うのに、熱に浮かされ剣戟が鈍る相手とは対照的に桜色の着物の女は、眉一つさえ動かす事の無い冷静っぷりである。
 伸びた二人の影が交わり、然し。双方の影、一切動く事無し。

 「無益な殺生は好まぬ、―――が。鞘から抜いたこの刃、血を濡らさずとして再度納める事は度し難い。
 「 ―――この刀、そう安くは無い。」

 妖刀が首が刎ねる。
一切の躊躇い。迷いすら感じない太刀筋で、さも意図も容易く横に裂かれ、ごとん、と。鈍い音を絶った。

 それを横目に、鍔と鞘が小気味良く音を奏で重なる。

5名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/24(火) 23:00:17

 「妙技―――〝鞘走り〟」

 後方に振り向き軸足を起点とし大きく身体を捻れば、そのまま遠心力を力を利用した勢いで着物の女の手に持つ『妖刀の“鞘”』が、直線的に鼻っ柱を狙い穿たれる。
 そして、着物の女の片手には刀身が顕となった〝妖刀〟。その刀は、桜色の様な艶やかな色彩であり、刀を見据えるだけで“心を支配される”様な不思議な感覚である。

6名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/24(火) 23:39:59

 「杯から土に溢れた水が二度と掬い戻せぬ様に、失ったものは二度と取り戻せる道理は無い。」
 「……別に含蓄が在る様に見えて、そも、実際は大した意味も無い。」

 掌を水平に掲げ、ゆっくりと掌の相を下に覗かせる身振りをしてみせる。―――それは正に水が零れる様子を現した表現だろうか。
 そして、それ以上は多くは語るまいと無言の意思表示と共に口を固く横に結ぶ。

7名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/09/26(木) 21:25:41

 「……随分と手癖が悪い狂犬の様だな。
  どうだ?飼い主に手枷でも繋いで貰うと提案してみるのも一興だぞ。」

 迫り来る驚異に物怖じもせず、試す様な威圧感ある面構えで、飛来して来た正体を一瞥をすれば、それに“合わせる”様に右脚の履いている“下駄”を投げ蹴り。その勢いのまま〇と衝突する。
 その下駄は呆気ない程に打ち勝つ事無く宙を舞う。―――然し、僅かに軌道を逸らせばそれで事足りる。 着物の女が顔を横に逸らせば、そのまま〇は素通りし虚空へと追進し、それを興味無さ気に眺める。

 「……本気か?」

 〝カラン〟

 宙を舞った下駄が漸(ようや)く地面に着地すれば、軽快な音を鳴らし縦に真っ二つに割れる。その音を合図に着物の女は地を力強く踏み込めば、次いで先程と同じ様に左脚の下駄を〇に目掛け投げ蹴り上げる。
 勿論、それは『陽動』であり一瞬でも其れに気取られたならば、彼女の姿は消えているだろう。

 〇の影が次第に濃くなり“重なる”。

 それは、無駄な動作を一切捨て天賦なる動きで、大きく〇の頭上へ飛翔した着物の女の影であり、それに気付いた時には、刃を頭蓋に目掛け急降下し振り下ろす姿であろう。


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