医者2 - 1564291904 - したらば掲示板

1：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/28(日) 14:31:44: 　｢……む。
　参ったな。｣

　｢これは、病名〝ハートブレイク病〟だ。
　心(メンタル)が破壊されて処置不能な病気なのだ。……治療には“プリン”が必要だ。 ……否。ただのプリンでは無く焼きプリンなのだ。｣

　ぐさり。
そんな擬音を態とらしく口にだせば、これまた態とらしく足元をふらふら、と。挙句の果てには｢およよ…｣とふざけた泣きの演技。
　詰まる所、この話題に関しては触れて欲しく無いのか。それとも
2：審議誤魔化し：2019/07/28(日) 16:12:11: 　｢……む。
　参ったな。｣

　｢これは、病名〝ハートブレイク病〟と云って。
　心(メンタル)が破壊されて処置不能な病気なのだ。……治療には“プリン”が必要だ。 ……否。ただのプリンでは無く“焼きプリン”がほしいなぁ……。｣

　ぐさり。
そんな擬音を態とらしく口にだせば、これまた態とらしく足元をふらふら、と。挙句の果てには｢およよ…｣とふざけた泣きの演技。
　詰まる所、この話題に関しては余り触れて欲しく無いのか。それとも単にお腹が空いたのか妙に色っぽい(？)声音で『焼きプリン』を催促し始める。
3：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/28(日) 21:27:36: 　｢そうだな。……取り敢えず
　ん、久方振りの訪問者だ。……無下に扱う程には礼儀作法を忘れた訳では無い。｣
　｢珈琲ぐらいは出そうか―――キミは苦いのは平気かい？｣
　
　すぼらな性格なのか台所に所々散らばった、皿々を横目に

　｢……そうそう。一つ、興味を抱いた話があってだね。“味覚”って知ってるかい？ ……そう、人間の感覚機能。……所謂、五感の一つだね。
　甘味。酸味。塩味。そして苦味。の五つを総称して四基本味。最近だと“うま味”なんてのも加えられたのかな。｣
　｢―――けどね、辛味を感じるのは〝味覚〟じゃ無くて〝痛覚〟と解明されているんだ。面白いだろ？
　ん、だから、何だと言う話だが。｣
4：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/28(日) 21:42:46: 　｢そうだな。……取り敢えず
　ん、久方振りの訪問者だ。……無下に扱う程には礼儀作法を忘れた訳では無い。｣
　｢珈琲ぐらいは出そうか―――キミは苦いのは平気かい？｣
　
　重い腰を上げるすぼらな性格なのか台所に所々散らばった、皿々を横目に瞬間お湯沸かし機を起動すれば、紙コップに手を伸ばし準備を始める。

　｢……そうそう。一つ、興味を抱いた話があってだね。“味覚”って知ってるかい？ ……そう、人間の感覚機能。……所謂、五感の一つだね。
　甘味。酸味。塩味。そして苦味。四つを総称して四基本味。｣
　｢―――けどね、辛味を感じるのは〝味覚〟じゃ無くて〝痛覚〟と解明されているんだ。面白いだろ？
　ん、だから、何だと言う話だが。｣
5：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/28(日) 22:40:05: 　｢患者では無く、客として此処に招くのは久方振りだな。……埃っぽいけど気にしないでくれ。普段から掃除をする暇は有るが―――が。やりたく無い。｣
　｢私と云う人間とはそういう人間なのだ。｣

　入口の『定休日』と掛かれた表札を文字を隠す様に裏返せば『診察可能』と如何にも傲慢さが掛かれた文字が現れる。鍵を
6：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/29(月) 22:45:19: 　その応えを聞けば、一瞬だけ思考を巡らせる様に顎に手を添える。然し、

　｢……患者では無く、客として此処に人を招くのはえらく久方振りだな。……埃っぽいが気にしないでくれ。時間が無い訳でも暇が無い訳でも無い―――が。やりたく無い。｣
　｢私と云う人間とはそういう人間なのだ。｣

　入口の『定休日』と掛かれた表札を文字を隠す様に裏返せば『診察可能』と如何にも傲慢さが掛かれた文字が現れる。鍵を乱雑に白衣から取り出し差し込めば、すんなり扉は解放され開かれる。
　微かに鼻腔を擽る薬剤の匂い。線香の匂い―――“腐った”生き物の臭い。

　様々な臭いが、入り交じった異臭と呼んでも差し支え無い程に充満していた。然し、この闇医者は気にすることは

　｢……1階は診察室及び治療部屋に使っている。……つまり、仕事部屋と言う訳だ。
　ので、察しの通り。私の部屋は2階となる。｣
　｢……ぁ。一応な。｣
7：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/30(火) 19:40:55: 　｢ん、どうした、……転んだのか？
　……怪我している様だな、───見せてみなさい。｣
　

　｢単なる擦り傷だ。
　……傷口の洗浄の後に、一応止血を施してやるよ。 ……だから泣くなガキ。｣
8：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/07/31(水) 20:09:37: 逆説的
9：名前なんか必要ねぇんだよ！：2019/09/24(火) 23:39:47: 　「杯から土に溢れた水が二度と掬い戻せぬ様に、失ったものは二度と取り戻せる道理は無い。」
　｢……別に含蓄が在る様に見えて、そも、実際は大した意味も無い。｣

　掌を水平に掲げ、ゆっくりと掌の相を下に覗かせる身振りをしてみせる。―――それは正に水が零れる様子を現した表現だろうか。
　そして、それ以上は多くは語るまいと無言の意思表示と共に口を固く横に結ぶ。