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かやわら

21名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/09(火) 07:10:48

 「―――来たか。
 ……下らねェ正義の味方気取り共。」

 〝来るとは思っていた〟───が。正直ここ迄、阿呆が蔓延っているとは思わなかった。
 そんな間抜け共を横目に偶像(アイドル)の肌に触れれば、恐怖の顔で引き攣り喋る事も無ければ肩を震わせる姿に、無表情で喉笛を小刀で横に引けば、呆気なく崩れる。

 滴る血溜まりに、これまた興味を示さず。喚く子供に刃物を向ければ〝正義の味方〟の方に顔だけを向く。



 「これが〝解放師団〟の本来の在り方だ。―――不必要な無能を間引く『選別』って訳よ。」
 「この女は〝舟〟に乗る必要な、『チケット』を持ってなかった。ただそれだけの話だ。」

 「……オマエらに資格が在るか否か直々に測ってやるよ。―――冥土の土産だ、脳に刻みな。
 俺の名は解放師団第四旅団長鏑木宗介。」


 言い終わると測った様に、“防火シャッター”と“スプリンクラー”が同時に作動し始める。それは『逃がしはしない』と言う鏑木の意志の様に。
 次いで、泣き喚く子供の頭部を掴めば、髪を引き摺る様にして移動し、下の階に目掛けて振り落とす。―――刹那の間だが、〇に視線を向けていた。


 「さて、やるか……。」


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