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かやわら

14名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/07/07(日) 07:26:51

昨日は珍しく────夢を、見た。


───“それ”は昔の話だ。〝清村渡季也〟という存在に出会った日の夢だ。

 自分とは鏡写しの様な正反対な性格の 彼の口から語る理想は『御伽噺』の様で純粋で滑稽だった。ホントは、“刺激”が欲しかっただけなのかも知れない。―――ただ、それでも良かった。

 気付けば、俺は渡季也に惚れ。その“陽だまり”に手を掴んだ。 ───最初は〝正しい〟だけの“理想”が眩しくて羨ましかった。俺も渡季也の傍に入れば、何か『変われる』気がした。


 『正義』の英雄(ヒーロー)の真似事で“大切な人”を喪った俺に、渡季也は別の『正義』の在り方を提示してくれた―――あの日を境に俺の世界は反転し、燻っていた心(ハート)が鼓動し音を刻んだ。



―――初めて人を好きになれそうな気がしたんだ。


―――好きでいたかったんだ。



 切っ掛けは些細な“ズレ”だった。
正確には一方的に俺が「理想」とする〝清村渡季也〟が神聖視して傾倒し過ぎて「現実」の〝団長〟が掛け離れていく。―――違う。俺は……ただ。
 俺は”常に“最善”を考えて、渡季也の期待を裏切らない様に動いているつもりだった。……つもりだったんだけどなぁ…。


 あの日紡いだ手は、意図も容易く簡単に滑り落ちて―――いつから、俺は渡季也の“横”じゃなくてを追い掛けていたんだろなぁ…。


 彼奴は超人を同士と語るが、もし俺が超人じゃなければあいつは俺のことをどう思うのだろう。




――――――――
―――――
――


───泡沫の泡が、弾けた。


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