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かやわら

1名前なんか必要ねぇんだよ!:2019/06/02(日) 07:12:31

 「……いいのかい嬢ちゃん?
俺が一度でも刃を向けちまったら“最後”。」
 「―――死合う『覚悟』あるのかい?」

 「っと、不粋……だったようだな。」

 やれやれ、と。濁った瞳で見据えれば、三叉の槍を天に翳して緩急付けず、演舞の様に槍を振り回し矛先を○に向ける。爪先を数回踏み鳴らせば、身を屈めーーー地を蹴る。

 暫し砂煙が充満し、視界を遮れば刹那“音も無く”消失していた。

 「停滞すれば心の蔵を穿く。退けば頭蓋を射貫く。―――『残るは屍』。」
 「―――“線”では無く“点”で観測しな。」

 突如として顕現する疾風の如く焼き焦げた地の跡と。怒涛の地鳴らしの騒音。○の周囲を『高速』で目にも止まらぬ速さで円を旋回し、砂煙を巻き起こす。

―――嗅覚は硝煙で掻き消し。
 ―――視角は砂煙で掻き乱し。
  ―――聴覚は地響で掻き殺し。
 
 “狙うは、宣言通り『心臓』”…では無く『左脚』。砂煙から覗く、紅き視線が○を捉え、余裕綽々とした笑みで抉る様な投擲で三叉槍を放る。


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