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卑怯者の天才剣士

22:2018/11/04(日) 15:56:44

 「(何じゃあ、誰も彼奴もわしを見りゃ蜘蛛の子を散らしちゅう…。)」
 「……云いたい事が、あんならハッキリせいっ!
“そがな眼”でわしを見んなやッ!」

 ―――薄汚れた路地裏。
一人の飢えた獣が慟哭し、苛まれる。

 彼は、この世界で過ごすのには些か不器用過ぎたのかも知れない。人と接する方法が判らない故に、牙を向く。―――触れたくても、触れられない針鼠の様に。

 「……まっこと眩しいのお。
眩し過ぎて吐き気がしそうじゃあ。」

 路地裏から差し込む光を求め、手を延ばす、と。その光明は痛々しい程に眩しく、純粋に。
騒音が耳を擽る。粗相品が鼻腔を刺激する。


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