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好きな小説を語るんだよ(*`Д´)ノ

4162うぉんさんの読み聞かせの会:2017/12/24(日) 15:10:44 ID:LNssCYN6
翌日、ダングラールはまた腹がへった
彼は、今日は絶対に金を使うまいと思った
しかし、喉が渇いた
「飲み物がほしい」
「閣下、このあたりでは葡萄酒は高いです」
「では、水だ」
「水はもっと高いです」
「やれやれ、では葡萄酒を一杯くれ」
「手前どもでは分け売りはいたしません
一本25,000フランです」
「おい、わしを丸裸にするつもりか!」
「どうやら主人はそうなのかも」
「その主人てのを連れてこい」
ヴァンパがやってきた
「お呼びですか」
「わしの身代金としていくら欲しいのだ!」
「ざっくばらんに言いまして、閣下が身に着けておられる500万です」
「これはわしの全財産だ
巨万の富の残りがこれなのだ
こいつを奪うくらいなら殺してくれ!」
「閣下の血を流すことは禁じられておるのです」
「君も誰かに服従しているのか?」
「はい」
「その首領も誰かの手下なのか?」
「はい」
「誰の?」
「神の」
「どうもよくわからんな」
「でしょうね」
「どういうつもりなのだ」
「わかりません」
「わしの財布は空になってしまう」
「たぶんね」
「君、百万欲しくないか?いや200万、300万・・・400万!
逃がしてくれたら400万やる!」
「どうして500万払うところを400万で済むとお思いになるんで?」
「みんなもってけ!そしてわしをころせ!」
「あんまりわめきなさると、また食欲がでますよ
倹約して使わないとね」
「だが、払う金がなくなったらどうするんだ!」
「腹が減るだろうね」
ダングラールは顔色を変えた「腹がへる?」
ヴァンパは冷ややかに答えた「たぶんね」
「だが、あんたはわしを殺すつもりはないと言ったではないか!」
「ない」
「それなのにあんたは、わしが餓死してもかまわんというのか!」
「それとこれとは話が別」
「ええい、畜生め!わしは絶対に署名はせん!」
「ご随意に、閣下」


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